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なぜか赤信号につかまる日ってありますよね
クルマを運転していると、なぜか今日は赤信号につかまってしまうという日が結構ありますよね!
毎日運転しているような道であれば、この信号にこのタイミングでかかると赤信号が続く、なんてことも分かるようになりますが、それでも不思議と赤信号が続くということもあります。
今日は運が悪い日なのかな、とも疑いたくなりますが、いずれにせよ本日は何事にも慎重に注意深く行動しようなどと思ったりもします。これはこれで怪我の功名ではありませんが、良いことなのかもしれません。
しかし、実は、信号機には仕組みが存在しており、赤信号が続くというのは気のせいというわけではなくその仕組みのせいなのです。
信号機の仕組みとは
信号機が不思議と赤信号ばかりにつかまったり、逆に、運よく青信号ばかりでスムーズに進んだりするのは、信号機が交通の流れが円滑になるように複数の交差点で連携して制御されているからです。
一本道が続く道路などで、信号が制御されて動いているのを確認できることもありますが、意図的に青信号が続くようになっているケースもあり、赤信号ばかりに捕まるというのも気のせいというわけではないのです。
信号が青に変わったところで発進したら、次から次に信号が青に変わっていくこともありますが、このケースではほとんどの人は何とも思わずに進んでいきます。
ところが、逆に通過できると思った交差点の信号が赤になり止まったところ、そこから先の信号がことごとく赤信号となり、交差点ごとで停車するようになると今日は運が悪いという風に感じてしまいます。
実は、信号機には、交差点単独で一定のサイクルに基づき赤、黄、青と変わるものもあれば、上記のように、複数の交差点で連携して信号が変わっていくケースもあります。
その中の一つの方式に、同じ路線で信号のサイクルを表示させる「系統制御」と呼ばれる信号制御方式があります。
どうも、なぜか今日は赤信号ばかりに捕まると思うのは、気のせいというわけではなく、この「系統制御」と関係しているようです。
「系統制御」とは
「系統制御」とは、Aという交差点を通過したクルマが、一定の速度で走行することにより、その先のBやCという交差点でも青信号で通過するようにできるとするというものです。
では、仮に同時に交差点を出発した別のクルマがスピードを上げて走行した場合はどうなるのでしょう。
この場合には、スピードを上げて走行していった別のクルマは、先の交差点の信号がまだ赤ですから減速するか、信号で停車することになります。
スピ―ドを上げたところで先の信号で運よく青信号となり通過できるということにはなりません。原則的な考え方としては、目的地(次の信号)に着く時間は一定速度で走行したクルマと変わらないという考え方です。
もちろん、実際の交通事情はもっと複雑であり、信号についても一つの路線だけで制御されるわけではなく、全体として交通の流れが円滑になるように制御されています。
従って、一定の速度で走行していても途中で信号が変わり交差点で停車することもあります。また、同じ路線であっても大きな交差点で右折車が多いようなところでは青信号の時間が長くなったりするなど、それぞれの信号の表示時間にもずれが発生することは多くあります。
エリアごとに制御されている
「系統制御」では、同じ路線というよりは同じエリアとして考えているのが基本です。一定のエリアを決めて系統制御されており、信号機と次の信号機の間隔が長い場合などがその境目となります。
そのエリアとエリアの間、または警察の管轄が変わる県境などで表示サイクルがづれることもありますが、ケースバイケースで、県をまたいで相互的に連携しているケースもあります。
つまりは、あくまで交通の流れを円滑にするのが目的であり、そのために最善の制御が行われているということになります。
系統制御以外にもある制御とは
全体としての交通の流れを円滑にするために、実は「系統制御」以外の制御も多く利用されています。
私たちが普段は全く気づくことのないような信号の制御方式には以下のようなものがあります。
公共車両優先システム、現場緊急支援システム
バスなどの公共車両やパトカー、救急車などの緊急車両が走行する際には、それらの車両が進む先で青信号が長くなるに制御され、バスなどの定時運行や緊急車両の現場への急行を支援します。
高速感応制御
スピード超過のクルマを感知すると、先の交差点で信号を赤にし、そのクルマを半強制的に停車させます。事故を引き起こす可能性のある車を排除するのが目的で、本来はまだ赤信号のところを青にしますので、交差する道路側ではいつもよりも早く青信号になった感じます。
ジレンマ感応制御
ジレンマ感応制御とは、赤信号開始までに停止線を通過することも、安全に停止することもできない危険地域「ジレンマゾーン」をドライバーが回避できるように、黄信号の表示タイミングを調整するものです。
通過すべきか停止すべきか迷わせないようにさせ、追突事故や出会い頭事故を減少させることを目的とします。
交通量に応じてコンピューターが制御
日本交通管理技術協会によると、原則的には信号制御は交通量に応じてコンピューターが制御し、一般的に交通量が多い日中は赤、黄、青の表示サイクルが長く、比較的交通量が少なくなる夜間には、待たされるイライラをなくすために表示サイクルは短くなるとのことです。
また、事故など何らかの理由により一時的に交通量が急増するようなケースでは、警察官が直接操作することもあるそうです。
カーシェア利用中にはゆとりを持って運転しましょう
カーシェアリングサービス利用の際には、信号機の特性をよく理解したうえでゆとりを持って運転するようにしたいものです。
短時間利用に最大のメリットのあるカーシェアですが、返却時間が迫っている時などに赤信号にかかったりするとイライラ感が募ることもあります。
そんな時には、信号システムは全体の流れが良くなるように制御されているということを思い出して、安全運転を心がけるようにしましょう。
まとめ
なぜか今日は赤信号ばかりにつかまってしまう、運が悪い日なのかとも思いたくなりますが、実は、信号機は様々な制御が行われており、全体の交通が円滑に流れるように仕組まれています。
間違って黄色信号で突っ込んだりして信号無視で検挙されないようにしたいものです。
カーシェアリングサービスを利用して、普段走行しないエリアを走行する場合なども十分注意して安全運転を心がけましょう。
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