カーシェアを利用してスーパーに買い物に行く
クルマは購入する時代から利用する時代へと言われています。
確かにその通りだと思われますが、カーシェアの新しい利用方法として、運転のみならず、カーシェアをスペース(空間)として捉える傾向があります。
カーシェアを運転のためではなく、車内で仮眠したり電話をするためなどに利用する人達が増えていくというたぐいの話です。
話を聞いているだけだと、なるほどと納得してしまうのですが、本当にそのような利用方法をする人が増えるのでしょうか?
少なくとも、8年間ほとんど毎日のようにカーシェアを利用していますが、未だかって運転以外で利用している人を見たことがありません。
その代わり本当に増えたなと思うのが、スーパーの駐車場に駐車しているカーシェアのクルマの数です。アウトレットや大型ショッピングモールもしかりです。
やはり、何といってもカーシェア利用の王道は買い物での利用といえるのではないでしょうか?
スーパーの駐車場が進化しすぎていて驚いた
筆者は週に1~2度カーシェアを利用してお気に入りのスーパーに買い物に出かけています。
このスーパーの駐車場は30台前後しか入らないのですが、最近では必ずといってよいほど、カーシェアのクルマが数台は駐車しています。
それはさておき、このスーパーの駐車場は一般的なシステムで、入る時にゲートで駐車券を受け取り、一定金額以上の買い物をすると2時間までは無料のサービスとなり、駐車場から出る際に無料となった駐車券を機械に挿入するとゲートが開いて出ていくというものです。
これは通常のスーパーの駐車場のシステムだと思われます。
ところが、先日久々にカーシェアを利用してイオンモールに行ったら、駐車場の入り口にゲートが無くなっており、そのまま侵入してくださいと注意書きがしてあります。
故障しているのか?と思いましたが、どうやら新しい駐車場システムが導入されているということにすぐ気づきました。
これが「スマートパーク」と言われる駐車場で、イオンやヤマダ電機の一部店舗で導入されているようです。
スマートパークとは
スマートパークとは、駐車場の入出庫時に、カメラがクルマのナンバープレートをリアルタイムに全桁読み取り、いつ、どこで、どのクルマが入出庫したのかをデジタルで読み取るシステムです。
従来のように、ゲートや発券機、精算機は存在しませんので、普通に駐車場に入ってそのまま精算する必要もなく駐車場から出ていくという、これまでと比較すると非常にストレスフリーな駐車場システムです。
スマートパークのシステムは、入庫の際にナンバープレートが撮影されデジタル管理されます。出庫の際には、車両ナンバー4桁を入力してクルマを確認し精算します。
なお、筆者が利用したイオンでは平日は1000円以上、土日祝日は2000円以上の買い物で駐車料金が最大3時間まで無料となりますので、ナンバープレートを入力すると精算済みですとなります。
精算が済んだらクルマを出して、出庫の際に再びナンバープレートが撮影され精算済み車両であることが確認されます。
いやいや、これは便利なシステムができたものです。
駐車券を取って、駐車券を精算済み駐車券にしてもらう手間暇が省けますので、これは一気に普及しそうです。
スマートパークの多すぎるメリットとは
スマートパークは、ユーザーの利便性向上以外にも様々なメリットがあります。
ゲートや精算機での事故が無くなる
従来型の駐車場で発生していた、ゲートや精算機に接触してしまうという事故が無くなります。特に、駐車場の精算機にはクルマが接触した傷が多く残っていますが、精算機もゲートもなくなることでこれらの事故は今後発生しなくなります。
駐車券を紛失しても大丈夫
買い物などに集中していて、クルマを出そうと思ったら駐車券がない!多くの方が経験していることでしょうが、スマートパークなら駐車券が存在しませんので紛失することもありません。
忘れてはならないのは、クルマのナンバープレートの情報のみとなります。カーシェアやレンタカー利用の場合にはメモしておくと便利です。
出庫渋滞のイライラも解消
先日、他のスーパーの駐車場で経験したばかりですが、前のクルマが精算機に駐車券をさしたところ、無料利用時間を超えており精算する必要があったようなのですが、クルマの方が小銭がなく精算することができずにちょっとした渋滞状態となりました。
もちろん、スマートパークの場合には事前精算機となりますので、出庫渋滞となる可能性がありません。
サービス付与してもらう手間が省ける
イオンの場合、前述のように買い物をして無料チケットにする場合にはサービスカウンターまで出向く必要がありましたが、スマートパークでは店舗のレシートのバーコードに、店舗名、日付け、買い物金額の情報が入っていますので、レシートが駐車券代わりとなり、事前精算機で精算するだけです。
万引き防止効果
何と驚いたことに、スマートパークには万引き防止効果もあるそうです。
万引き犯など入店後にトラブルが予見されるクルマをあらかじめ登録しておくことで、入庫時に指定のアドレスにアラートメールを配信することが可能で、万引き犯を事前察知することができます。
実際に、スマートパークを導入したイオンの店舗では万引き件数が大きく減少しているようです。
このシステム、もちろん万引き犯だけではなく、重要な顧客の来店も事前察知することができます。
無断駐車排除効果
ゲートや精算機がないって、無断駐車にはどう対応するのでしょうか?
従来型の駐車場では、無断駐車などを排除するためにゲートやロック板などが設置されていましたが、スマートパークにはゲートもロック板も存在しません。
ところが、無断駐車排除効果については、従来型の駐車場システムと変わらないことが分かっています。
スマートパークでは、乗り逃げや精算忘れも高いナンバー認証技術と次回駐車時に未精算分を請求できる仕組みで従来型システム以上に不正出庫率を低くできます。
抑止効果も高い
こんなシステムが導入されている駐車場に不正駐車しようというクルマも少なくなるという抑止効果も大きいようです。同じことは、クルマでやって来る万引き犯についても言えるでしょうね。
まとめ
久々にイオンに行ったら駐車場システムが進化しすぎていて驚いたのですが、これは一気に普及していくのではないでしょうか?
ロック板のように物理的な強制力はありませんが、こんな駐車システム利用したいとは犯罪者は思わないでしょうね!
ただし、カーシェアリングサービスを利用している場合には、ナンバープレートの番号など忘れないように注意が必要となりますので、事前にメモしておくようにしましょう。
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