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カーシェア最大のメリットかもしれない保険制度とは
近年まれにみる利便性の高いサービスとなっているカーシェアリングサービスですが、その中でも特にメリット感のあるのが自動車保険サービスです。
マイカーの場合の自動車保険は言うに及ばず、レンタカーを借りる場合の自動車保険も何だか割高感を感じているという人も多いのではないでしょうか?
レンタカーの場合には、基本的には自動車保険料金はレンタカー利用料金に含まれますが、これには対物・車両補償やNOC(ノンオペレーションチャージ)はついていないことがほとんどです。
例えば、タイムズカーレンタルの場合には、以下のようになっています。
標準補償コース・・・追加料金なしで基本補償のみ
免責補償コース・・・1,080円~、基本補償と対物・車両補償(事故時のレッカー費用も含む)
安心補償コース・・・免責補償コース+1,080円、基本補償、対物・車両補償、NOC補償、ロードサービス
つまり、基本補償はレンタカー利用料金に含まれますが、対物・車両補償をつけるにはプラスで1,080円~の料金が必要で、NOCまでカバーしようとするとさらにプラス1,080円が追加費用として必要になります。
これが1回の利用につきではなく、1日当たりの保険料金となりますので、2日利用する場合には2倍の金額となり、3日の場合には3倍の補償料金が発生することになります。
ところが、カーシェアリングサービスの場合には、何と基本補償と対物・車両補償までがカーシェアリングの安価な利用料金に含まれているのです。これこそが、数あるメリットの中でも、最も魅力的なのではといわれるカーシェアリングサービスの保険制度となります。
カーシェアのNOC(ノンオペレーションチャージ)はどうなっているの?
基本的に、カーシェアの場合には、例えば、タイムズカープラスのベーシックタイプのショートコースで15分間利用した場合には利用料金は206円ですが、この206円の中に基本補償と対物・車両補償まで含まれているということになります。
短時間利用に最大のメリットがあるといわれるカーシェアリングサービスですが、メリットがあるのは利用料金だけではなく、実は、細分化されて請求される自動車保険料金についても大きな魅力があるのです。
それでは、カーシェアリングサービスのNOC(ノンオペレーションチャージ)はどうなっているのでしょうか?
レンタカーではNOCまで補償するには対物・車両補償に追加で費用が発生してましたが、か^-シェアの場合はどうなっているのでしょうか。
NOC(ノンオペレーションチャージ)とは、事故などにより本来発生するはずであった営業利益を補償する(ノンオペレーションチャージ)のことで、通常は2万円ですが、カーステーションまで戻れない場合には5万円(車両の種類により異なるケースもあり)となっています。
結論から言うと、大手3社で見ると、タイムズカープラスとカレコについては、NOCまで補償するサービスが提供されていますが、オリックスカーシェアの場合には提供されていません。
各社の対応は以下の通りです。
タイムズカープラス
NOC補償については、元々はタイムズカープラスのみが提供していましたが、TCP安心補償サービス(309円)に利用毎に加入することで、以下サービスを受けられます。
・NOC(ノンオペレーションチャージ)補償
・タイヤがパンクした場合の実費金額
・バッテリー上がりの実費金額
・キーのインロックの実費金額
・ガス欠の実費金額
・搬送(レッカー等)費用
カレコ
カレコでもタイムズカープラスのサービスと同じようなトラブルあんしんサポート(324円)に利用毎に加入することで以下のサービスが受けられます。
・NOC(ノンオペレーションチャージ)補償
・タイヤがパンクした場合の実費金額
・バッテリー上がりの実費金額
・キーのインロックの実費金額
・ガス欠の実費金額
・搬送(レッカー等)費用
トラブルあんしんサポートでは、カレコ会員の間に事故を2回以上起こした場合には、NOCは免除されますが、修理額は免責額の範囲内で会員が負担することになります。
オリックスカーシェア
オリックスカーシェアでは、タイムズカープラスやカレコが提供しているNOC補償は提供されていませんが、利用料金の中に基本補償と対物・車両補償の他にロードサービスが含まれています。
ロードサービスで提供されるのは、キーのインロック時の鍵開け、バッテリー上がり時のジャンピング、パンク時のスペアタイヤへの交換作業など30分程度の作業となっています。(これら以外にも一定の条件を満たす場合には無料対応となるケースがあります。)
短時間利用でNOC補償に加入するユーザーがどれほどいるのか
NOC補償の部分だけ見ると、サービス提供されていないオリックスカーシェアはどうなのと思う人もいるかもしれませんが、実際には、短時間利用時にNOC補償まで加入する人がどれほどいるかは疑問です。
例えば、極端な話が、ちょっとした送迎などで利用する場合には、15分前後の利用という利用方法も少なくはありません。実質的には15分の利用でもほとんどの場合30分利用することが可能ですから、タイムズカープラスの場合で15分で206円の利用料金に309円のNOC補償をつけると、利用料金は倍以上となってしまいます。
レンタカーのように長時間利用する場合のNOC補償309円や324円は非常に魅力的ですが、短時間利用の場合には割高料金と感じてしまうでしょう。
多くのケースでは、NOCが発生したとしてもカーステーションに戻れる限りは2万円で済みますので、2万円÷309円=約65回となり、月に5~6回以上利用するようなユーザーであれば年に1回事故ったとしてもNOC料金を支払ったほうが安くなる可能性が出てきます。
カーシェアによる事故の大半がカーステーション内(駐車場内)で発生しているという現実を考えると、NOC補償はそれほど必要ではないという考え方もできるのです。
この辺りは、利用方法や用途によっても異なりますが、短時間利用で頻繁に利用するユーザーは、NOC補償に加入しない人のほうが多いのではないでしょうか。
NOC補償も利用料金に含まれるdカーシェア
2017年12月に鳴り物入りで異業種参入してきたモバイル最大手docomoのdカーシェアですが、実質的にはオリックスカーシェアとカレコ利用となり、価格も割高料金となりますが、利用料金には実はNOC補償まで含まれています。
Dカーシェアがターゲットとするユーザー層とは、普段はほとんど運転しないような20~30代前後のところでしょうから、たまにしか利用せずNOC補償もつけたい場合にはdカーシェアはおすすめのサービスとなりっます。
まとめ
たまにカーシェアリングサービスを利用する場合には、事故に対するケアだけはしっかりしておきたいと誰しも思うでしょうが、その点、カーシェアの保険サービスは非常に優れています。
NOCまで保険に入るかどうかというのは、利用頻度や利用時間などによって検討するとよいでしょうね!いずれにしても安いですが。
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