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未来の駐車方法!リモートパーキングシステムとは
完全自動運転が目前となっている今の時代、まるでSF映画のような世界が実現されるなんて考えてもいませんでしたが、すでに多くのテクノロジーが私たちのカーライフに登場しています。
多くの人が利用しているバックカメラもその初期段階の一つといえるかもしれませんが、これにより苦手な駐車がスムーズに出来るようになったという人も少なくないでしょう。
これらの商品は大量生産されることで価格も2,000円前後から販売されていますので、すでに多くのドライバーが利用しています。しかし、これはあくまでもドライバーの運転のサポートとして役に立つという商品にすぎません。
これに対して、「リモートパーキングシステム」とは、都心部に多い狭いパーキングスペースに駐車する際などに、クルマの外からリモート操作することにより、遠隔操作で駐車させることができるシステムです。
もちろん、パーキングエリアからクルマを出す際にも、リモート操作でエンジンを始動させ、自動的にクルマをパーキングスペースから出し遠隔での出庫が可能です。
リモート操作の際には常にセンサーが作動しており、隣に駐車しているクルマや歩行者の不意な飛び込みなどを検知すると自動的に停止します。
意外と多い駐車場内での事故
カーシェア最大手のタイムズカープラスユーザーならお馴染みの、カーステーションの戻るタイミングになると「駐車場内での事故にお気を付けください」というアナウンスですが、これはいかに駐車場内での事故が多いのかということを物語っています。
一般社団法人日本損害保険協会東北支部「東北地区6県車両事故実態に関するモニタリング調査(2016年1月~12月)」によると、車両事故のうち26.2%が駐車場内で発生しており、実に事故の4分の1以上が駐車場内での事故となっているのです。
このデータは一昨年の東北エリアでのものですから、首都圏などの駅前に集中する狭いエリアのものが少なくないコイン駐車場や、駐車スペースの狭い機械式駐車場内などではさらに増えているのではと考えられます。
また、若者のクルマ離れ、普段はそれほど運転することのないドライバーのカーシェア利用の急拡大などを考慮すると、今後も増えることはあっても減ることはないようにも思われます。
カーシェアユーザーがカーステーション内で事故ったらどうなるの?
ちなみに、カーシェアユーザーがカーステーション(駐車場)内で事故った場合にはどうなるのでしょうか?
首都圏で急拡大するカーシェアリングサービスですが、利用する側から言うと、これほど便利なサービスも珍しいと思って利用している人が多いと思われますが、駐車場(カーステーション)の出し入れはデメリットの一つとなっています。
カーシェアを利用してみたいのだが、駅前のあの駐車場でのクルマの出し入れに自信がないと考えて入会に踏み切れないという人も多いのではないでしょうか?
繁華街ともなれば、夜間でも人通りが多いところもあり、雨ともなると非常に駐車するのが難しくなるところもあるでしょう。
最大手のタイムズカープラスの場合には、カーステーション内で事故を起こした場合には、原則として、利用料金に含まれている自動車保険で賄われます。ただし、NOC(ノンオペレーションチャージ代)は発生しますので、最低2万円が月末に引き落とされることになります。
もちろん、タイムズカープラスのTCP安心サービス(309円)に加入していれば、NOC費用は免除されます。
所有する時代から利用する時代には必須のテクノロジー
クルマを所有する時代には、駐車場とは言っても、自宅の駐車場やマンションの駐車場、あるいは、行きつけのスーパーの駐車場など限られた駐車場ですから、自信をもってパーキングしていたものです。
しかし、首都圏では、若者を中心とするクルマ離れが進んでおり、たまにクルマを運転して駐車する際にも、駅前の狭いスペースにあるコイン駐車場や機械式駐車場など、ベテランドライバーでも苦労しそうなところに駐車する機会が多くなります。
カーシェアを利用するケースでは最悪300円強の保険に都度加入するという方法もありますが、自動運転で駐車できる時代になったらそんな心配も必要なくなります。
クルマは所有する時代から利用して楽しむ時代へと変化しており、まさに、リモートパーキングシステムは次世代のモビリティライフにはなくてはならないシステムといえるでしょう。
スマホで楽々駐車!
このリモートパーキングシステムはどのようにして利用するのでしょうか。メーカーによって違いはありますが、ディスプレイキーからリモート操作するタイプや、あるいは、スマホアプリからリモート操作できるタイプのものも出てきています。
スマホタイプの場合には、リモートパーキングシステムのみならず、他のサービスとも応用できそうですね。
BMW7シリーズに標準搭載されるリモートパーキングシステム
事例として、BMWで提供されているリモートパーキングシステムを紹介します。
リモート・コントロール・パーキング(BMW7)
機械式駐車場や狭い駅前のコイン駐車場からクルマの出し入れを行う際には、クルマの外からディスプレイキーで遠隔操作してクルマの出し入れが可能です。
パーキング・アシスト
教習所での最難関でもあった縦列駐車。ドライバーの中にもなるべく避けたいという人は多いでしょうが、そんな時に役立つのがパーキング・アシストです。
システムが駐車可能なスペースがあるかどうかを自動測定し、スペースがある場合には、ステアリング操作もドライバーに代わって自動的に行います。音によるガイダンスとコントロール・ディスプレイに表示される指示に従って、アクセルとブレーキを操作するだけで簡単に縦列駐車が可能となります。
パーク・ディスタンス・コントロール(PDC)
クルマの前方や後方にある障害物までの距離を信号音とビジュアル表示で知らせ、狭いスペースでの駐車や車庫入れをサポートすることで、車庫入れが苦手なドライバーでも安心して車庫入れができます。
初心者や高齢者でも安心して駐車できる時代
このサービスはすでに実用化されているサービスですから、今後ほとんどのクルマに搭載されることになるでしょう。まさに、自動運転の時代が近づいてきているという世界を感じます。
また、このようなテクノロジーにより、確実にモビリティライフは大きく変革していくことになるのでしょうね。
まとめ
スマホで楽々簡単駐車!すでにそんな時代は到来してしまっています。おそらく、数年後には、カーシェアリングサービスでも、全車に搭載されるようなシステムかもしれません。
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