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ホンダのハイブリッドモデルの歴史
日本でハイブリッドカーとして初めて誕生したのは、トヨタプリウスです。
1997年に誕生して以降、エコカーの魁として今でも人気モデルとなっています。
その流れに追随するために、ホンダもインサイトを1999年に販売しています。
初代インサイトは、空力を突き詰めたボディ形状に、二人乗りとし割り切ったパッケージを採用、ハッチバッククーペ型の車両として当時量産していたガソリンエンジン車としては世界最高の35km/Lという燃費性能を記録しています。
2004年に登場した2世代目は、ハッチバックボディながら、5人乗りボディとして大型化したものの、ホンダ独自のハイブリッドシステムIMAにより軽量コンパクトなシステムと燃費効率をウリとし、さらには、空力特性の改善を図るためにアンダーカバーを取り付けなどによって最終的に燃費を36km/Lまで向上させることに成功しています。
一方、ホンダの他のラインナップとしては、2001年にシビックハイブリッド、2010年にCR-Zと初代フィットハイブリッド、2011年にはフリードにもハイブリッドモデルが誕生するなど電動化路線が拡大しています。
これ以降、各モデルにハイブリッドタイプが当たり前のようにラインナップされており、現代の自動車メーカーとしては、なくてはならない駆動方式であることは皆さま周知のとおりです。
実は、ホンダにとっての元祖ハイブリッドカーである、インサイトは3代目まで進化しているのですが、今回2020年5月にマイナーチェンジが施されました。
現行ホンダ インサイトの特徴
インサイトは、1.5リッターエンジンと駆動用モーター、ジェネレーターを備えており、エンジンの最高出力は109ps/6000rpm、最大トルクでは13.7kgm/5000rpm、モーターの最高出力は131ps、最大トルクは27.2kgmと、意外とパワフルな車です。i-MMDと呼ばれる新世代の2モーターはハイブリッド方式を採用したことで、駆動用と発電用それぞれにモーターを活用可能なシリーズハイブリッド方式としているのも特徴です。
低中速ではEV走行をメインとしていますが、高速ではエンジン走行も活用するパラレル方式が可能となっています。
高速走行時でもバッテリー残量に余裕があればEVドライブモードに切り替わり、燃費はより実用数値に近いとされるWLTCモード燃費においても、28.4km/L(LXグレード)を超えているのが魅力的です。
エントリーグレードであるLXにおいては、本革巻ステアリングホイール、ドライバー注意モニター、LEDヘッドライト、運転席&助手席シートヒーター、VGR(可変ステアリングギアレシオ)、4輪ディスクブレーキなどが採用されており、安全、質、走りの各カテゴリにおいて標準装備が充実しているのも特徴です
さらに、最先端安全技術であるホンダ・センシングも全グレードに標準装備となっています。
EXに新グレードEX・PRIME STYLEが登場
今回の改変では、上級グレードである、EXモデルに対して、新しいグレードであるEXプライムスタイルが追加されています。
まず、外装色においては、エコを象徴するかのようなグリーン系のカラーであるシルバーミスグリーンメタリックが新たに追加されています。
内装をアイボリー基調とし、華やかさを強調。エクステリアはトランクスポイラーレストランクリッドのスタイルによって、より引き締まったスタイリングを表現しているのが特徴です。
車体の大型化に合わせて、より男性的で大人が好みそうなデザインという印象があります。
他にも、以下のような装備が施されています。
- アイボリー×グリーン コンビシート(本革※×ウルトラスエード)
- 専用インテリア(アイボリー)
- 専用フロントグリル(ダーククロームメッキ)
- 専用リアバンパーロアーガーニッシュ(ダーククロームメッキ)
- 17インチ アルミホイール(アルミ切削+グレークリア塗装)
ダーククロームメッキ塗装を施した専用フロントグリルと、17インチのアルミホイールも新色を採用しているのが特徴です。
また、トランクスポイラーレスとしたトランクリッドとなっており、リア周りがシンプルになったことで整った印象があります。
アイボリー基調のインテリアはとても明るく、華やかさを感じることができます。
インサイトに上品さをミックスした、ホワイトレザーのシートに入れられた薄グリーンのアクセントラインは印象に残ります。
従来、ブラック基調のインテリアだったインサイトですが、この変化によって見違えるように明るくなり、より幅広い方に受け入れられるのは間違いありません。
EX・BLACK STYLEの専用装備が追加
EX・BLACK STYLEについても、専用装備についてアップデートが施されています。
主な変更点としては、以下があります。
- アルミホイールを17インチから18インチにアップ
- ステンレス製スポーツペダルの適用によりスポーティーさを際立たせている
- プレミアムクリスタルブルー・メタリック/プレミアムクリスタルレッド・メタリックにおいて、インテリア加飾にエクステリアカラーに合わせたステッチカラーを設定し質感を向上させている
ホイールの黒い部分はマットブラック塗装としており、足元の印象がさらにスポーティになっています。
セダンではありますが、初代インサイトのようなスポーティーさをより強調している印象です。
内装では、ステンレス製のスポーツペダルやインテリア加飾にエクステリアカラーに合わせたステッチカラーを設定しており、特別な車であることをよりアピールできるモデルに変化しています。
ホンダ インサイトの気になる価格は?
今回のモデルチェンジにおいて、気になるのが価格です。
上位モデルが進化しているだけに、手を伸ばせる価格帯であるかが気になりますよね。
インサイトの各モデルの価格は、以下のようになっています。
モデル名 | 価格 |
LX | 3,355,000円 |
EX | 3,564,000円 |
EX・PRIME STYLE | 3,685,000円 |
EX・BLACK STYLE | 3,729,000円 |
最上位であるEX・BLACK STYLEでは、装備が充実しているのでお得感がありますね。
また、エントリーグレードであるLXでも、十分すぎる装備がありますし、何よりも、街中に溢れるプリウスよりも若干大きく、上級セダンなゆとりも感じられるという意味では、
カーシェア・レンタカーで試乗して、十分購入を検討するに値するモデルともいえそうです。
ホンダのハイブリッドに注目
インサイトを筆頭に、ホンダのハイブリッドカーは年々進化しています。
ホンダらしい走りの要素も失っていないのが魅力的で、乗っていて楽しい車ばかりですよ。
代表的なホンダ車のハイブリッドモデルはこちらで借りられます。
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