輸入車に不具合が多いって本当なの?
一度は乗ってみたい高級輸入車、多くのドライバーの憧れでもある高級輸入車ですが、その快適性や見栄えや走りの良さが多く語られますが、同時に、維持費が高いことや、不具合が多いということもまた指摘されます。
高級車に乗るわけですから、維持コストがかかるのは仕方ないとしても、不具合が多いというのはドライバーとしては頭の痛い問題となります。都市伝説ともいえるような、高級輸入車には不具合が多いというのは本当なのでしょうか?
一口に、高級輸入車といっても、それこそピンキリですから、不具合だらけのクルマもあるかもしれませんし、10年乗っても全く不具合がなかったという人も多くいるでしょう。
また、日本人の場合には、多くのケースで日本車からの乗り換えとなりますので、比較的不具合が少ないといわれる国産車と比べると不具合が目立つということはあるのかもしれません。
中古輸入車を購入する人が多い
高級輸入車の場合には、新車で購入できる人というのは非常に限られた人になると思われます。BMWの3シリーズやベンツCクラスですら新車購入だと500万円となりますし、上位クラスとなると、それ以上、あるいは最上位クラスとなると軽く1,000万円をこえてしまいます。
ここまでクルマにお金をかけられる人というのは、そうそういるわけではないでしょう。ということで、人気なのが高級輸入車の中古車です。よく聞くのは新古車狙いの人で、新古車とは造語ですが、新車のような中古車ということで、ディーラーの展示品であったり、試乗車で使われていたような、新車として登録されているものの、走行距離が1,000km未満というレベルのクルマのことです。
新古車とは言っても、もちろん正確には中古車ですから、新車で購入するのと比べると2~3割は当たり前で、場合によってはそれ以上安く購入できるケースもあるようです。ディーラーで販売されていますから、安心感も抜群です。
おそらく、新車で購入する人や新古車レベルの比較的新しい中古車を購入する場合には、それほど不具合が発生する可能性が高いわけではないように思われますが、問題となるのは、高級輸入車をもっと安く購入したい場合で、例えば、3~4年落ちの走行距離が5万キロくらいのクルマであると、それなりに不具合が発生する可能性も覚悟しておく必要があるでしょう。
つまり。高級輸入車の場合には、中古車でも価値を感じる人が多いため、中古車として購入する人も非常に多くいます。軽自動車を中古車で購入する人はそれほど多くはないでしょうが、「5~6年落ちのベンツ」で有名な節税対策としても購入されたりしますし、また、中古車として購入しても売却の際には国産車よりも有利に売れたりしますので、一定の人気を保っています。
中古輸入車の電気系統に多い不具合
高級輸入車とは言え、少しでもお安く買いたいとは誰しも思うところで、実際に、ベンツ認定中古車、BMW認定中古車など、ディーラーが一定の品質を認定した中古車を販売していることも多く、一般の中古車業者から購入するよりは安心して購入できる可能性もあります。
ただし、認定中古車だから安心かといえば必ずしもそうではなく、やはり走行距離や年式によっては不具合が多くなります。特に、電気系統の不具合は輸入車ならではともいうべきもので、一説によると、日本の気候の問題が指摘されますが、エアコン、ドアロック、ヘッドライト、異常を感知するセンサー、エンジン回りのセンサーなどでよく不具合が発生します。
憧れの高級輸入車には何かとメリットも多いのですが、不具合や故障が発生し、メーカー保証の対象外であったりすると高額の費用が発生することもありますので、中古で輸入車を購入する場合には、走行距離や年式に注意するとともに、最悪のケースも考慮しておく必要はあるでしょう。
高級輸入車もカーシェアの時代に
高級輸入車もマイカーとして所有する場合には、固定維持費の他に、電気系統などに不具合から発生するコストを頭に入れておく必要があります。新車や新古車として購入する場合にはまず大丈夫と思われますが、普通の中古車ならば、たとえ認定中古車の場合でも同様に不具合発生の可能性があります。
中古車でもいいからどうしても高級車に乗りたいという場合には、レクサスという手もありますが、マイカーとして所有するのなら、やはり国産車を選択するほうが無難であると思われます。
ただし、これはマイカー所有の場合のお話で、次世代のモビリティサービスでは不具合の心配をすることなく、高級輸入車にも自由に乗ることができる時代となります。
すでに、カーシェアリングサービスのカレコでは、ダイムラーベンツが100台導入されていますし、タイムズカーレンタルでは高級輸入車のサービスを開始しています。レンタカーとは言え、カーシェアとレンタカーの垣根がなくなってきていますので、今後はカーシェアのような利便性がレンタカーでも提供されることになります。
カーシェアやレンタカーの車両は「わ」ナンバーだからちょっと、という方にはAnycaなどの個人間カーシェアもあります。Anycaの人気ナンバー1(シェア回数)はBMWの3シリーズとなっていますが、個人間カーシェアでは高級輸入車とミニバンが大人気です。
こちらは「わ」ナンバーではありませんし、コスト的にもレンタカーよりもお安く借りれることが多いですから、リピーターとなる人も多いようです。
カーシェアやレンタカーなら不具合の心配もいらず
いったんカーシェアリングサービスのユーザーとなると、自宅に駐車場でもない限りは、高い維持費のかかるマイカー生活には戻れなくなりますが、カーシェアは利用料金が安いばかりではなく。不具合や故障などの心配もほとんどありません。
クルマの管理やメンテナンス、清掃などは定期的に事業者のほうでやってくれますので、不具合や故障が発生すること自体が少ないですし、万が一の場合でも、すぐに代わりのクルマが提供されることになります。
欧米では、ダイムラーベンツとBMWが手を組んでカーシェアリングサービスを提供しています。国内では、タイムズカーシェアカレコ、オリックスカーシェアが大分普及してきましたが、これからは車両ももっと選べるようになるでしょうし、コンパクトカーばかりではなく、ベンツやBMW、ポルシェなどももっと多く提供されるようになるでしょう。
まとめ
高級輸入車には不具合が多い、とはよく耳にしますが、高級輸入車の対象が広すぎて、一概にそうであるとは言えないようです。当然、新車と中古車では状況が異なりますし、中古車でも走行距離や年式次第では全く違ってきます。
ただ、国産車と比べたら、電気系統などの不具合が多いというのは事実であるでしょうし、新古車以外の中古車を購入する場合にはある意味では運次第ということになりそうです。
今後は、カーシェアでも高級輸入車やEVがどんどん提供されることになるでしょうから、マイカーからクルマを借りて楽しむという選択をしてみてはいかがでしょうか?
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