お金を使う先を再度考えてみる。
この世には、買った方”が”良いモノと買わなくて”も”いいモノがある。
高価なカーシェアの話の前に『お金の価値』のお話から。
コレは個々の世代、価値観によるところが大きいのですが、この世には大枠で
『買わなきゃいけないモノ』
『買っても良いモノ』
『買わなくても良いモノ』
『買わない方が良いモノ』
が存在すると筆者は思うわけですよ。
簡単なのは食材やご飯とかは買わなきゃいけないモノですね、命に関わるので。買わない方がいいものは買って役に立たないもの。もしくは買った瞬間他人にとっても自分にとっても無価値になるもの。彼女へのサプライズにもならない望まないプレゼントとかね。(笑)
このカテゴライズはビジネス風に言うと資金投下すべきか否かの判断でございます。
判断基準は世代により大きく左右されていると思われ、ここでは世代分けを『戦後世代』『高度経済成長世代』『ミレニアム世代』としてみていきたいと思います(ちなみにバブル世代は高度経済成長世代とします。)。
これらの世代間で明らかに変わってきたのが“カネ”の使い道です。
購買世代間格差とは!?
世代間で明らかに違う『経験』に縛られたカネの使い方
戦後間もなく敗戦下にあった日本は何も無かったそうです。あー給料日まで金がないとかそう言うレベルじゃなくて、ほんとに何も無し。最近みんなが体験した自粛とかそんなんじゃなく、無しです。何も無し。
そんな時代において、お爺ちゃんお婆ちゃんたちは『命を繋ぐため』に資金投下してきたんですね。子を死なさない為、自分が死なない為。それは未来の私たちみたいな人間の為になけなしの資金というか労働力を投下してきました。
だから年寄りがお金を貯めまくってるのはそゆこと。社会が安定してなかったら不安で仕方ないからですよね。そんな体験をしてるから。
そして時は流れ、日本が経済的に自立して経済成長が進むとモノを持ってる事がステータスになります。
いわゆるテレビとか、洗濯機に冷蔵庫、クルマもそう。モノを買うこと、持ってることが人の価値だった訳ですよ。そしてこの時の世代の人間は今だに高価なモノを買いますね。
いつかはクラウンという標語が生まれたのもちょうどこのころではないでしょうか。
カネを持ってなくてもモノ持っていたら他人に認められると体験してるからです。
そして現代っ子のミレニアム世代。
もはやモノに溢れて食べ物に困らない彼らは何に金を落とすのか。
それが『情報と体験』です。
つまり彼らは人と違う体験に対して価値を感じ、モノを持っていること自体に価値を見出していません。所有する時代からシェアする時代となったわけです。だからこれだけSNSが発達して個人が自分の体験を情報にしてばら撒く時代になった訳ですよ。
でもこれ、動物としては間違いなく高等になってきてますよね、価値が命から道具になって今や体験という精神世界の話になってきてるのですから。欲求の向かう先がもはや人間以外には持ち合わせないゾーンに入ってる訳ですからね。
ただこれでなんとなく見えてきましたよー!!
つまりクルマというモノが
高度経済成長世代→自分のために買った方が良いモノ
ミレニアム世代→自分のために買わなくて良いモノ
こう変わってきています。
しかしそんなシェアするミレニアム世代は車をツールとして使い、ツールがあることによって得る『体験』には資金投下する訳ですよ。
ツールは道具。道具とは時と場合で使い分けるべきもの。一見、所有世代からみるとドライに見えますが極めて合理的な思考回路です。
ミレニアム世代にしてみると『クルマを買うこと=ツールに縛られることになる恐れがある』という認識をしているってことでしょうかね。
なかなか増えない収入と、クルマ以外にも掛かるお金が携帯などの通信料をはじめとして増えているというのも背景としてあるかもしれません。
借りてできる沢山の経験、買わなきゃできない貴重な経験。
で、結局どっちがいいの?
これに答えはありません! 各々いいところもあり悪いところもあります。
カーシェアやレンタカーは必要な時に必要な分だけ使用権利を切り売りしてくれるサービスです。しかも使用権利は他に先行利用者がいない場合いくらでも予約というかたちで行使できます。しかも最近は車種の拡充やDrive go Searchのようなサービスの拡充によって車両予約や車種比較も極めて簡単にできます!
ただし切り売りしてくれる分、丸まる一カ月使ったら購入に比べてコスト高に当然なりますよね。
またあくまでも他人の物を借りています。他人の物です。『借りているその時間は自分の物』ではありません。大事だから何度も言いますね、『他人の物』です。
責任感って意外と簡単に公的書類になると自然に沸くものです。いわゆる車検証に自分の名前が載っているだけで車を大切にしようと思ったり、もっとわかりやすく言うと婚姻届けが受理された瞬間からただの『お泊り』『同棲』(失礼!)とは丸っきり違ったものになります。
それ位車検証に自分の名前がないのはリスク。それは何かあったら他人にまで責任が及ぶ可能性がある。という立派なリスクです。
じゃあやっぱり買った方がいい…?
これまた一概にそうとも言えません。
特に『欲しい車がない』『週末しか乗らない』や『車はA地点からB地点に移動する道具』と考えている場合、カーシェア・レンタカーの方が金銭的、時間的、スペース効率的に確実にメリットがあります。首都圏の真ん中へ行けば行くほどカーシェア・レンタカーの費用対効果が大きいのも特徴です。
メーカーがシェアカーやレンタカー事業・リース事業に力を入れ始めているのも納得ですよね! だって車を売りたい本家本元が収益構造を見直しているんですよ!? それ位クルマは売れていません。と言いますか、ここ日本では、これ以上台数が多く売れる可能性が低いです。
でも買わないとできない経験もあります。商談やディーラーへの出入り、そこでの人間関係やコミュニティの広がり等ですね。私はこの恩恵を大きく受けました。以前、豊田社長が「愛」のつく所有物は数少ない。「愛車」とはその際たるものであるようなことをおっしゃっていました。つまりところ、「愛でられる」所有物という側面は、車ならではともいえそうです。
しかし、やはり時代は今、全てをシェアしそうな勢いの時代に突入しています。時間・体験・モノに仕事も。比較サイトで宿をとるように効率的にシェアカーやレンタカーを見つけるには先述したDrive go Searchや数多とあるまとめサイトがおすすめ!
なにより効率的で費用も明確です!