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日産ゴーンショックに続きコロナ感染の影響も甚大の日産グループ

2018年11月19日、日産自動車のカルロス・ゴーン前会長が東京地検特捜部に逮捕された衝撃から1年半近くが経過しましたが、2020年3月期決算の第3四半期(2019年10~12月)は、実に当期純損失が260億円という11年ぶりの赤字転落となりました。
ただでさえ、前会長逮捕(その後に逃亡)、11年ぶりの赤字という状況の最中、追い打ちをかけるようにコロナショックの影響を強く受けており、2020年4月の新車販売台数では前年同月比で50%以上の減少となっています。
5月の連休明けから、自動車メーカー各社の2020年3月期決算発表が始まりますが、日産がどのような決算発表を行うのか注目されます。
日産車が売れない理由とは

コロナショックの影響をもろに受けた2020年4月、経済活動がほとんどストップしていますので仕方がない状況ですが、同じ影響を受けている自動車メーカーの中でもその数字には大きな開きが見られます。
例えば、軽自動車を除く登録台数で見てみると、4月については前年同月比でホンダは10%台、トヨタが20%の減少幅となっているのに比べて、日産は50%以上、日産チームの三菱自動車に至っては60%越えの減少幅となっています。
この数字だけ見ると、コロナショック以外にもゴーン逮捕という悪い印象が大きく影響しているようにも思われますが、必ずしもそうとは言えません。
日産は、ゴーン体制以降に、販売奨励金を引き下げており、さらに広告宣伝費も抑えています。
つまり、ゴーン体制時代のとにかく販売するという体制から、利益重視の体制に移行していたのです。緊急事態宣言下の今となっては、この方針は不幸中の幸いともいうべきで、逆に、コロナを理由とした大規模な減損損失を出す決済を実行するチャンスがやってきたと見ることもできそうです。
しかし、では、ゴーン体制初期のような大規模減損損失を出したとして、V字回復をもう一度狙えるのかといえば、限りなく難しいでしょう。
かえって、コロナ感染が長引くようなことになると、焼け石に水であった可能性のほうが高いと思われます。
100年に1度の大変革期に日産は飲み込まれてしまうのか?

100年に1度の大変革期を迎えているといわれる自動車産業、タイミングよく発生した新型コロナウィルス感染、WTI原油先物価格はマイナス40ドルを付けるなど、何が起こっても不思議ではない状況が続いています。
株式市場のみ比較的順調に見えますが、これも今週からスタートする決算発表次第ではどうなるのかわかりませんし、各国のロックダウン、緊急事態宣言解除後の世界を予測することはおそらく誰にもできないでしょう。
窮地に追いやられた感のある日産ですが、ひょっとすると100年に1度の大波に飲み込まれてしまうのかもしれません。
しかし、逆に、V字回復とは言わないまでも、普通に回復することは難しくはないはずです。何が起こっても不思議ではない世の中となっているのですから。
国内カーシェアでも特異な日産e-シェアモビ

急成長を続ける国内カーシェア市場ですが、タイムズカーシェア、カレコ、オリックスカーシェアなど大手3社に対抗すべく、国内自動車メーカーのカーシェアリングサービスもスタートしています。
ただし、サービスの中身は、大手3社と似たり寄ったりのサービスで、後発組の自動車メーカーということもあり、配車されるクルマの質は上を行くものの、ステーション数の差はなかなか埋めることができないのが実情です
そんな中で、異色ともいうべきカーシェアリングサービスを提供しているのが、日産e-シェアモビです。
日産e-シェアモビは、配車されているクルマが、日産リーフ(EV)とノート、セレナe-powerシリーズとなっています。
ステーション数こそ、他の自動車メーカー系同様に大手3社と比較すると少ないものの、EVにも乗れるというのはメリットがあります。
欧州では、EV専用のカーシェアリングサービスが登場していますし、遅かれ早かれカーシェアのクルマはほとんどがEVになるものと思われ、その点では、日産e-シェアモビは一歩先を行くサービスであり、カーシェア事業者としても1日の長があるといえるでしょう。
日産e-シェアモビが、コロナウィルス感染予防の無償サービスを展開中

日産e-シェアモビは、5月1日から31日まで1~2時間利用の料金に相当する、1回あたり1,600円の無償サービスを展開しています。(今後の状況次第では、延長する予定もありとのころです。)
日産は、「新型コロナウィルス感染拡大防止のための外出自粛要請が強化される中、生活維持のために必要な最低限の外出をされる方や職務に従事する方に、クルマという隔離された移動手段を手軽にご利用いただけるよう、人と人との接触機会の低減に少しでも貢献できれば」としています。
合わせて、ウィルス感染症予防用として、全車両に除菌スプレー(安定性次亜塩素酸水)を設置しています。
さすがは、日本の自動車メーカーというところですね!
どうせ赤字を出すのなら、というのもあるかもしれませんが、困っている時だからこそ、世のため人のために尽くしたいものです。
まさに「情けは人の為ならず」ですね。
カーシェアで提供されるクルマが重要視されるステージへ

現状のカーシェアリングサービスは、とにかくステーション数の拡大が最重要視されています。
最大手のタイムズカーシェアは、ステーション数も全体の70%以上のシェアとなる13,000か所以上設置しています。(2020年3月末時点)
カーシェアの利便性を考えると当然の戦略でしょうし、タイムズカーシェアやカレコのようにグループ企業に大手時間貸し駐車場会社があると非常に優位です。
ところが、ステーション数の数が重視されるあまり、特にタイムズカーシェアの場合には、配車されるクルマが正直ぼろいということもあります。(カレコは頑張っているほうでしょう。)
しかし、個人的にはこの傾向が続く限りは、カーシェアビジネスもいずれは頭打ちになるのではと考えます。
便利に利用するだけでは限界に近いところにきており、これからのステージでは、クルマの質も重要視されることになるのではないでしょうか?
その点でもe-シェアモビには進んでいると思いますし、今後も是非EVであるリーフ中心に配車を増やしていってほしいと期待しています。
まとめ
何かと話題の日産グループですが、カーシェアリングサービスを提供する日産e-シェアモビが優れたサービスを提供していることはあまり目立っていない様子。
新型コロナウィルス感染騒動の最中にも、ウィルス感染予防策として1回あたり1,600円の無償サービスを提供しています。
そんなカーシェアリングを、あなたのお近くのカーステーションを探したり、レンタカーや他のカーシェアリング会社との料金比較ができる『カーシェアリング・レンタカー比較のDRIVE go SEARCH』で日産e-シェアモビを探してみることをおすすめします!