大人気コンパクトカー新型フィット発売
2020年2月14日、大人気のコンパクトカーの本命であるホンダの新型フィットが発売開始されました。
2020年5月時点では、新型コロナウィルス感染による「緊急事態宣言」延長により、自動車メーカーは大打撃を受けていますが、そんな中でも発売開始から3月までは新型フィットは好調に売り上げを伸ばしていました。
先行き不安な経済状況の中、クルマを買い控えるという動きも見られそうですが、クルマ、とりわけコンパクトカーは必需品といっても良いでしょうから、一時的に大きく売り上げは落ち込んでいますが、いずれはこのクラスの新型車需要は実用性重視で購入する人もいることもあり、戻してくるものと思われます。
また、フィットといえば、今や大人気サービスとして成長したカーシェアリングサービスでは、お馴染みの車種となっており、新型フィットがカーシェアのクルマとして提供されるのも時間の問題でしょう。(もちろん、ホンダのEveryGoではすでに配車されています)
3月の新車販売台数でトップに立った新型ホンダ フィット
2020年3月に最も好調な売り上げを見せたのは、ハッチバック/コンパクトカー部門で前月から3万台以上の登録台数を上乗せし、車種別の市場シェアは前月の34.7%から36.8%へと拡大しています。
シェア36%台に乗ったのは8か月ぶりとなり、相変わらずのコンパクトカー人気と、2月に登場した新型フィットとトヨタヤリスの注目度が高かったことが窺えます。
その3月に登録台数でトップに立ったのはホンダの新型フィットで、2月14日に発売され、3月は初めての1か月フルの実数台数となり、登録台数は1万4845台となりました。
2位はトヨタのヤリスで1万3164台となりました。2月10日に発売されたヤリスは登録台数こそ、新型フィットに首位を譲る形となりましたが、販売後1か月で3万7千台以上の受注に達しているそうで、受注に対して納車(登録)が追い付かない状況とのことで、事実上は1位であったかもしれません。
3位は、前月首位であった日産ノートで1万999台、この数字自体は決して悪いものではありませんが、新発売のフィットとヤリスにの勢いに押された形となりました。
4月以降は、緊急事態宣言の影響で登録台数は大きく減少するものと思われますが、緊急事態宣言解除後には、新型フィットとトヨタヤリスの2トップに、日産ノートがどこまで絡んでいくことができるのか、という状況が予想されます。
新型フィットの魅力とは
新型フィットは、新開発の2モーターハイブリッド「e:HEV」や、好みに合わせた5タイプのモデル(BASIC・HOME・NESS・CROSSTAR・LUXE)などが特徴となります。
価格は、e:HEVがFF1,997,600円(税込)~、4WD2,195,600円(税込)~、ガソリン車がFF1,557,600円(税込)~、4WD1,755,600円(税込)~となっています。
e-powerの力強さに燃費性能を高めたといわれる「e:HEV」、および、通常のガソリン車のFF、4WDを好みに応じてBASICなどの5つのタイプから選ぶことができます。
当然、ライバル車となると予想されるe-powerやトヨタヤリスを意識した高性能なコンパクトカーであることはもちろんですが、今回の新型フィットにはそのデザイン性にも大きな特徴があります。
まるでフランス車のようなデザイン
以前のホンダというと、プレリュードやアコードなどのスタイリッシュなデザインが人気となっていましたが、最近は前モデルのフィットをはじめ、良いクルマなのに何となく地味というイメージがありました。
新型フィットでは、BASICなどの5つのタイプから好みに応じてクルマのスタイルを選ぶことができます。
BASIC:親しみのあるシンプルなデザイン
HOME:シンプルに上質さをプラスしたデザイン
NESS:アクセントの効いた2トンカラーが選べるアクティブスタイル
CROSSTAR:街にもアウトドアにも合う専用エクステリアをあしらったデザイン
LUXE:洗練と上質さのスタイリッシュデザイン
加速力と高い静寂性を実現したハイブリッド「e:HEV」
「e:HEV」は、エンジンで発電を行い。モーターで駆動するシリーズハイブリッド基本となっており、一般道の走行はモーター中心でアクセルを踏み込むと力強い加速を見せます。
モーターによるEV走行の割合は大きくなり、静寂性は大きく向上しています。
また、一気に加速した場合にはステップ変則制御を行いますので、ハイブリッド車の弱点といわれる違和感のあるラバーバンドフィールも影を潜め、気持ちの良い走りを実現しています。
1.3リットルガソリン車も秀逸
新型フィットで優れているのは「e:HEV」ばかりではありません。
155万円台から購入可能な1.3リットルガソリン車も相当秀逸です。
ガソリンエンジンは1.3リットルの直列4気筒DOHC i-VTEC(可変バルブタイミング&リフト機構)に絞られ、トランスミッションは無段変速機のCVTですが、オイルポンプが電動式に変更され燃費の改善が図られています。
動力性能は先代フィットの1.3リットルモデルよりも高く、パワー・ドライバビリティともに十分満足できるレベルです。
前モデルには1.5リットルモデルもありましたが、新型フィットでは1.5リットルモデルの必要性がないほどの性能を1.3リットルモデルが有していると考えてよいでしょう。
カーシェアやレンタカーで新型フィットを体感してみよう
アフターコロナでの人気化が予想される新型フィットですが、すでにカーシェアやレンタカーの車両として登場しています。
カーシェアなら買い物用としてすぐに利用できますが、緊急事態宣言が解除されたら、その走りの良さやスタイリッシュ感を是非とも体感してみたいものです。
ホンダのカーシェアリングサービスEveryGoでは2020年3月6日から新型フィットがステーションに設置されています。
レンタカーも同様に、ホンダ系のレンタカー会社ではすでに導入されています。ただし、台数に制限がりますので、前モデルが配車されることもあるようです。
まとめ
2020年3月の新車登録台数で、2月に満を持して発売された新型フィットが1位となっています。
現在は緊急事態宣言が継続されていますが、アフターコロナでは、成長を続けるカーシェアの主力として新型フィットが登場してくるかもしれません。
タイムズカーシェア、カレコ、オリックスカーシェアなど大手3社では、前モデルのフィットが大量に導入されていることから、新型フィットも遅かれ早かれ多くのステーションに入れ替えて配車されることになりそうです。
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