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「CASE」の「S」、におけるサブスクリプションサービスとは
新型コロナ感染の影響で、国内では緊急事態宣言による外出自粛要請が出ていますが、海外では、厳しい憲法の下で発令可能な外出禁止令まで出されているところが多くあります。
これにより、多くの人が外出することができなくなり、経済に支障を及ぼし株式市場は大混乱に陥っています。
しかし、そんな中でも通常時よりも逆に忙しくなってしまった業種もあります。
例えば、Amazonなどの通販事業者やECサイトでは、多くの人が外出できないことから注文が殺到しています。
先日、暴落するニューヨークの株式市場を見ていると、多くの企業の株価が下落する中でAmazonなどの通販業者の株式は買い物も相当入っているようでした。
さらに、通販事業者以外でも注目を浴びていたのが、Netflixなどの動画見放題サービスでした。言うまでもなく、サブスクリプションサービスの提携的な企業です。
サブスクリプションサービスとは、商品ごとに購入金額を支払うのではなく、一定期間の利用券として利用料金を支払う方法のことです。
いまや、サブスクと呼ばれることもあり、多くの商品でビジネスモデル化されていますが、モビリティサービスとしてのクルマのサブスクリプションサービスも登場しています。
クルマのサブスクリプションサービスとは
クルマのサブスクリプションサービスとは、毎月一定金額を支払うことで、選んだクルマをマイカーのように利用することができるサービスです。
マイカーを購入する際には、初期コストがかかったり、購入後にも税金などの維持費がかかってきますが、サブスクは定額サービスなので、頭金もかかりませんし、毎月の維持コストを抑えられるというのが大きな特徴です。
クルマを購入したいものの、財政的に難しいと感じていた方でも、サブスクの登場で検討する余地は大きく広がることになります。
クルマのサブスクのメリットとは
既にいくつかのサブスクリプションサービスが登場していますが、まだまだ黎明期というところで、どちらかというと個人カーリースという感じの商品がほとんどです。
これから様々なバリエーションのサブスクサービスが登場するでしょうが、クルマのサブスクのメリットには以下のようなことが考えられます。
新車に乗り続けられる
「CASE」のS(Shared)では、カーシェアや個人間カーシェア、ライドシェア、レンタカーと様々なサービスがありますが、よりマイカーに近く新車に乗り続けられるというのはサブスクリプションサービスのみとなります。
マイカーの場合、使用年数や走行距離が長くなると修理や故障も増えてくるため、メンテナンス費用の負担も避けられます。
初期コストを抑えられる
モビリティサービスとしては、マイカー所有に一番近いサービスとなりますが、マイカー購入の際の初期コストは発生しません。
保険料や税金もこみこみ
クルマを維持するためには、メンテナンス費用ばかりではなく、自賠責保険や税金などがかかります。その点、サブスクリプションサービスでは保険料や税金も月額料金に含まれていますので、急な出費の心配もありません。
社用車として利用しやすい
クルマのサブスクリプションサービスは、もともとは法人サービスとして利用されていました。
クルマの購入にかかる費用はすべてを経費として計上することが難しいという懸念点がありますが、サブスクでは使用料として全額経費として計上することができるため、社用車としても使いやすく節税対策にもなります。
「CASE」のSを構成するカーシェアとサブスク
クルマは所有する時代から利用する時代へと変わろうとしています。
次世代のモビリティサービスの基本となる「CASE」では、Sのサービスがクルマを利用するという点では重要になります。
そのサービスの中でも主要なサービスになると思われるのが、短時間利用にメリットのあるカーシェアリングサービス、そして、マイカー所有に最も近く、カーシェアやレンタカーでは足りないという人向けのサブスクリプションサービスとなると予想されます。
これまでの時代では、クルマは購入するというのが当たり前の考え方でしたが、これからは、たまにクルマを利用するという人はカーシェアやレンタカー、あるいはライドシェア、そして、マイカーを所有するという人の多くが、購入という形態からサブスクリプションサービスへと流れてくるのではと考えられます。
アフターコロナではクルマのサブスクが成長する
2020年4月後半、世界中が新型コロナ感染の影響で大混乱に陥っています。
トヨタをはじめとする自動車メーカーはすべて工場閉鎖を余儀なくされており、新車製造や販売は大障害を抱えることになりました。
この混乱が後1~2か月で収束するのであれば、復活することはそれほど難しい話ではないでしょう。しかし、この数か月でも収まらずに、結局はワクチンが開発されるのを待たなければならない場合には、それこそ大恐慌に襲われてしまう可能性があります。
ビフォーコロナでは、クルマは購入するのが常識的な話で、カーシェアやサブスクリプションサービスはまだ登場したばかりというところでしょうが、アフターコロナの時代には、モビリティサービス自体が大きく変化することになりそうです。
まさに、トヨタの社長が語った「100年に1度の大変革期」がやってこようとしています。
レンタルビデオ屋でビデオやDVDを借りていた時代から、動画見放題のサブスクリプションサービスに変化するのにそれほどの期間はかかりませんでした。
同じように、ディラーでクルマを購入していた人たちは、クルマのサブスクリプションサービスを当たり前のように利用するようになるのではないでしょうか?
カーシェアのサブスクリプションサービスも登場
クルマのサブスクリプションサービスというと、トヨタの「KINTO」などが有名ですが、新しい分野としてカーシェアリングサービスのサブスクリプションサービス、つまり、定額料金で一定期間カーシェアが使い放題できるというサービスも登場しています。
スズキのPatto(パッとのれる)では、月額9,800円で平日のみ2時間利用可能なサブスクリプションサービスを開始しました。業界初のカーシェアの乗り放題サービスとなります。
まとめ
カーシャアリングサービスとともに、次世代のモビリティサービスとして期待されるのがクルマのサブスクリプションサービスです。
トヨタの「KINTO」が満を持してスタートしたものの、申込件数が少ないということで話題になりましたが、クルマのサブスクリプションサービスはこれからが本番で、様々なサービスが登場してくることが予想されます。
クルマをたまにしか利用しない人にはカーシェアやレンタカー、マイカーのようにクルマを利用したいという人にはサブスクリプションサービスという時代がやってきそうです。
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