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マンション専用カーシェアが復活か!

日本におけるカーシェアリングサービスの黎明期には、期待されるマーケットの一つとして、マンション専用のカーシェアがありました。
かれこれ10年ほど前でしょうか、筆者が住んでいた高層マンションにも新車のベンツ・カブリオレがカーシェアとして置いてありました。
利用料金が高額だったのは記憶しているのですが、「こんなの借りる人いるの?」という感じで見ていましたが、結局、ほとんど利用している人もないまま1年ほどでベンツは撤去されていました。
これは少し極端な例かもしれませんが、期待されていたものの結局はマンション専用のカーシェアリングサービスはそれほど普及することなく、期待はすれに終わったというのが正直なところでしょう。
当時は、今ほどのカーシェアユーザー数もいませんでしたが、現在であれば、マンション専用のカーシェアも結構ニーズがあるのではと思われます。
結構空きがある都心マンションの駐車場

現在、筆者が住む都心のマンションの駐車場は、100台ほど収容可能ですが、実際入っているのは3分の2くらいではないでしょうか?つまり、3分の1くらいは空いているのです。
都心のマンションは、購入するには高すぎる金額になっていますし、賃貸の場合でも家賃も結構上昇していますので、クルマまで所有するというのはまずまず難しくなっています。
結果的に、マンションの駐車場には空きが結構多いはずで、とりわけ分譲仕様で十分な収容能力を有するマンションの場合ほど駐車場の空き比率は高いのではと思われます。(分譲といっても、最近ではファンドやリートがまとめて購入するケースが多く、多くが賃貸として出されています。)
こんなことから駐車場の有効活用として、マンション専用カーシェアが出てきても不思議ではないと思われます。
九州電力が始めるマンション入居者専用EVカーシェアリングサービス

九州電力は、EV(電気自動車)を活用したマンション入居者専用カーシェアリングサービス「weev(ウイーブ)」を2020年12月から、九州地区、および首都圏でサービス提供すると発表しました。
マンションでは、戸建て住宅と比較した場合、駐車場の負担に伴うクルマの保有コストが高くなるなど、カーシェアのニーズはより高いものがあります。
実際、筆者がマイカーからカーシェアへと切り替えたきっかけも、マンション隣の時間貸し駐車場に当時は珍しかったプリウスPHVが配車されたことが大きかったですし、これが自宅マンションとなると、維持費などの関係から思い切ってカーシェアに変更するという人も出てくるのではないでしょうか?
筆者の場合も、維持費とともにプリウスPHVという当時としては珍しいクルマが新車として配車されたことが大きかったですが、何と九州電力の「weev」で提供されるのは、テスラモデル3とリーフとなるようです。
リーフには申し訳ないのですが、テスラモデル3が配車されたマンションでは、マイカーからカーシェアへと検討する人もより多く出てきそうです。
「weev」の利用料金などは
九州電力は、主に分譲マンション(新築・既存)を対象にweevを展開していく予定とのことです。車両としては、テスラモデル3や日産リーフなどのEVが提供され、マンション入居者のみが利用可能なカーシェアリングサービスとして開始されるそうです。
利用料金は、登録料や月額料金は無料で、時間料金は200円/15分、距離料金が5円/1kmとなっています。
スマートバリューが提供するカーシェアリングサービスプラットフォーム「kuruma Base」を採用し、入居者は専用アプリをダウンロードすれば会員登録が完了次第、いつでも予約・利用が可能となります。
マンション専用カーシェアのメリットとは

マンション専用カーシェアリングサービスには、当初期待されていたように多くのメリットが存在します。
マンションの資産価値が向上する
空き駐車場の有効活用という問題もありますが、マンション駐車場にカーシェアリングサービスがることから、カーシェア最大のデメリットであるステーションまでの距離という問題が解消され、カーシェア会員となる入居者にとっては大きなアドバンテージとなります。
2020年世界中に猛威を振るう新型コロナ感染騒動で景気の先行きが不安視される中、クルマの購入を控えたり、あるいはクルマを手放すことを検討する人も増えると予想されます。
こうした中で、カーシェアリングサービスを利用する人は今後も確実に増えていくと考えられ、マンション内にカーシェアサービスが提供されているというのは、結果的にマンションの資産価値向上や駐車場家賃の一定数確保といったことに役立つという意見があります。
災害時の電源としてのEV
今回九州電力がEVのカーシェアリングサービスを提供する理由のもうひとつ災害対策にもあると思われます。
東日本大震災は言うに及ばず、阪神大震災、新潟県中越地震、熊本大地震など、コロナ感染ばかりではなく、地震などの天変地異が多い日本列島では、災害対策が非常に重要となっています。
そして、災害対策として有効だと思われるのがEVで、車両からの電源(バッテリー)を確保できるのは、災害時に貴重な電力として活用することができます。
駅から遠いマンションほど利用価値が高い
たとえ、駅近のマンションでもカーシェアユーザーにとっては、マンション駐車場にカーシェアがあることは大きなメリットですが、逆に、駅から徒歩10分以上というようなマンションの場合には、カーシェアがあることで送迎などにも利用でき、駅から遠いというデメリットの解消に繋がります。
カーシェアもう一つのデメリットが解消される可能性も
カーシェアのデメリットとして、ごく一部のマナーの悪いユーザーが問題視されることがあります。例えば、禁煙車なのに喫煙したり、車内を汚したりする人も稀にいます。
この点、マンションの入居者のみが利用することで、不特定多数の人が利用するカーシェアから、特定のマンション入居者が利用するカーシェアとなりますので、マナーの悪い使い方はほとんどなくなると期待されます。
まとめ
期待されたもののそれほど普及することはなかったマンション専用のカーシェアリングサービスが、今年の12月にもマンション入居者専用のEVカーシェアとして提供されるようになるそうです。
サービス事業者は、電力会社の九州電力で、コロナショックによる先行き不安な経済状況の下、新たなカーシェアリングサービスとして普及することが期待されます。
都心部でもマンション駐車場の空き比率は目立っており、マイカー離れが進む中で今度こそ普及していくのではと期待されます。
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