バッテリーが上がってしまった!さてどうする
大型スーパーやショッピングモールで買い物をしていると、必ずと言ってよいほど聞くのが「〇〇ナンバーのクルマのライトが点いています」という館内放送です。これほど広い駐車場だから、そういう人もいるだろうと思いながらも、もしや自分のクルマではと少し気になる人も多いかもしれません。
急いでいる場合などには誰にでもありがちな話ですが、ライトを点けっぱなしにしているとバッテリーが上がってしまう危険性があります。特に、古いバッテリの場合にはすぐにやられてしまいますので注意が必要で、バッテリーが上がってしまうと非常に面倒なことになります。
最近では、ロードサービスが充実していることから、迷わずロードサービスに連絡する人が多いでしょう。以前ならば、通りすがりの人に助けてもらうケースも多かったのですが、いずれにせよ、バッテリー上がりの対策としてはバッテリーを交換するか、ジャンピングスタートすることになります。
知っておきたいジャンピングスタートとは
ジャンピングスタートとは、バッテリー上がりの際に、他のクルマから一時的に電気を分けてもらってエンジンを始動させる方法のことで、ジャンピングスタートにはブースターケーブルと呼ばれる2本の(赤黒+-)のケーブルが必要となります。カーショップなどで販売されていますので、トランクルームに常備している人も多いでしょう。
ジャンピングスタートを行う前には必ずブースターケーブル本体の点検を行います。被膜の破損やケーブルの断線、およびバッテリーの端子をはさむクリップ部分にガタがないかを確認し、問題があれば使用しないようにします。
ブースターケーブルに問題がないことを確認したらジャンピングスタートを始めます。まず、これがないと始まらないのですが、電気を分けてくれる救援車を用意します。この時に注意事項として、トラックは24Vと高圧であるため使用することができません。
上記画像のように、ボンネットを開けて近くに止め、エンジンを止めてからブースターケーブルをつなぎます。
この時の手順は、
①上がったクルマのプラス→②救援車のプラス→③救援車のマイナス→④上がったクルマのマイナス(端子ではなく、エンジンの金属部分など)の順でつなげます。
次に、ブースターケーブルが確実につながっていることを確認したら、救援車のエンジンをかけます。AT車はパーキング、MT車はニュートラルになっていることを確認してサイドブレーキを必ずかけます。それから、アクセルを踏んで回転を少し高く保ち、バッテリーの上がったクルマのスターターを回してエンジンを始動します。
エンジンが始動したら、今度はブースターケーブルはつないだ時とは逆の順序で取り外します。これでジャンピングスタートは完了です。
ただし、エンジンは始動しても、バッテリーそのものが寿命を迎えていたり損傷している場合には、エンジンを止めるとまた始動しなくなる恐れがあります。また、発電機が不調の場合には走行中に止まることもありますので、なるべく早くディーラーや専門店にで点検してもらうようにしましょう。
救援車を探すときの注意点
このように、ジャンピングスタートを行うには救援して電気を分けてくれるクルマが必要となります。上記のように、トラックなどは高圧バッテリーのため使用できません。
また、注意したいのは、最近ではエコカーブームでハイブリッド車が多く出回っていますが、実はこのハイブリッド車はクルマの構造上、他のクルマを救援することができません。ハイブリッドを運転している人の中にもこの事実を知らない人がいますので注意が必要です。
都心など道路が混雑している道路では、なかなか救援車を見つけることは難しいでしょうから、ロードサービスなどを利用したほうが速いでしょう。
昔は、バッテリーが上がって道路で止まっていると、「バッテリー?」と声をかけて救援しくれる人も多かったのですが、最近では、バッテリーそのものの性能が向上したことにより、バッテリー上がりで止まっているクルマも少ないため、以前のように親切に声をかけてくれる人も少なくなっています。
カーシェア利用中にバッテリーが上がったら
マイカーと比較すると、ほとんどのケースでは格段に整備が行き届いているカーシェアのクルマでは、バッテリーが上がる可能性は低いでしょうが、かと言ってあり得ない話ではありません。前述のように、スーパーなどでの買い物に利用してライトを消し忘れた場合にはバッテリーが上がることもあるでしょう。
整備がしっかりされているとはいえ、最近では、走行距離5万kmを超えるようなクルマも多くなっているようですから、バッテリーの寿命が近づいていたりするケースもあるでしょう。こんな時にもジャンピングスタートをするために救援車を探す必要があるのでしょうか。
結論から言うと、カーシェアの利用料金にはバッテリー上がりにかかるコストまでは含まれていませんが、サポートセンターに連絡するとすぐに対応してもらえます。この時に発生する実費についてはユーザー負担となるケースがありますので注意が必要です。
ただし、大手3社の中では、オリックスカーシェアの場合には、ロードサービスが利用料金に含まれていますので、バッテリ上がりの場合でも無料でロードサービスが受けられます。またタイムズカープラスやカレコについては、利用料金には含まれていますんが、タイムズカープラスではTCP安心補償サービス(309円/利用毎)、カレコではトラブル安心サポート(324円/利用毎)に加入すると実費分が免除されます。
タイムズカープラスの場合には、クルマを返却する際には音声アナウンスで「ライトの消し忘れにご注意ください」とありますが、これは消し忘れのユーザーが少なくないということでしょう。
特に、カーシェアユーザーには、普段はあまり運転しないという人も多いでしょうから、バッテリー上がりやライトの消し忘れには十分注意したいところです。
まとめ
最近では、バッテリーの性能も向上して、以前のようなバッテリー上がりは少なくなりましたが、それでもバッテリーそのものの寿命やライトの消し忘れからのバッテリー上がりは今でも十分にあり得ます。昔のように、バッテリー上がりで救援してくれる人は少なくなったでしょうが、今ではロードサービスが普及していますので、ロードサービスに頼むのが簡単ですね。
とは言え、実際にロードサービスに依頼するにせよ、実際に行うのはジャンピングスタートですから、その内容について知っていても損はありません。
カーシェアでは、大手3社ではオリックス以外は実費が発生しますので注意が必要です。ただし、利用毎に加入する300円強の補償サービスに加入していれば実費は免除されます。
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