カーシェアリング

個人間カーシェアで気をつけること5個

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鳴り物入りで登場した個人間カーシェアだが

インフォグラフィック「データで見るAnyca (エニカ) の今」

ここ数年で急成長した日本型のカーシェアリングサービスは、シェアリングサービスとは言え、個人間によるものではなく、タイムズカープラス、オリックスカーシェア、カレコなどが提供する「法人型のカーシェアサービス」となっています。

そこで、欧米型の本来のカーシェアリングサービスである個人間カーシェアが満を持して2017年にサービスが提供されます。

サービスを開始したのは、DeNAのAnycaで、次いで、モバイル最大手のドコモがdカーシェアのサービスの一つとしてサービスを開始しました。

タイムマシン経営という言葉がありますが、アメリカ市場で成功したビジネスは、数年後には日本でも人気化するので先手を打ってプラットフォームを抑えておこうという経営手法です。

まさに、個人間カーシェアは、タイムマシン経営法の際たるもので、しかも提供するのがインターネットカンパニーともいえるDeNAやドコモということであり、従来のカーシェア同様に大きく成長するものと予想されていました。

ところが、2019年初旬の時点では、予想されたほどマーケットは拡大していません。期待されながらも、なかなか結果に繋がっていない個人間カーシェアにはどんな問題点が潜んでいるのでしょうか?

 

個人間カーシェアで発生した事件とは

pexels

2018年5月、個人間カーシェアでクルマを貸したら、無断で貸したクルマを転売されてしまった、という驚きの事件が発生しています。

被害者の男性によると、2018年2月にトヨタのベルファイアを購入。3月から個人間カーシェアを通じて貸し出しを始めました。

一般的には、ベルファイアなどのワンボックスカーは、個人間カーシェアでは大人気車種となっており、個人間カーシェアによる収益で維持費の相当な部分を賄えるといわれています。ワンボックスカー所有者の中には個人間カーシェアを検討している人も多いと思われます。

被害者の男性の場合、貸出をはじめて2か月近いころに、ゴールデンウィークで利用したいという24歳の男性が現われました。ここで、通常通りに個人間カーシェアを介して取引していれば事件に巻き込まれることもなかったのですが、この24歳の男性からの危ない提案に被害者の男性は騙されてしまうことになります。

24歳の男性の手口とは、「決済用のクレジットカードを持っていない」という理由で、個人間カーシェアサイトを介さずに個人間取引を持ち掛けてきたのです。その代わりに、1日当たり1万5千円という通常の契約金額に5千円上乗せして2万円で契約したいといってきたのです。

この時点で「おかしい?」と気づいていたはずですが、被害者の男性はそのまま契約を進めてしまいます。すると、24歳の男性はさらに怪しげなことを言い出します。「身分確認や契約を確かなものにするために、お互いの印鑑証明を交換したい。」

クルマを一度でも売却した経験のある人ならば、この段階で決定的におかしいと感じるでしょう。なぜなら、クルマと印鑑証明を渡すことになるわけですから、後は印鑑を偽造されたら車を転売されてしまう可能性が出てくるからです。

被害者の男性の場合、個人間カーシェアをはじめて2か月目ということで狙われた可能性もありますが、その後にクルマが戻ってきたのは、警察や弁護士に相談してから7か月後の12月です。

クルマが戻ってきただけでも良しとすべきかもしれませんが、結果的には、24歳の男性(容疑者)から回収できた費用を差し引いても弁護士費用などで約30万円の損失となったそうです。

 

個人間カーシェアで気をつけたいこと5個

上記の事件の場合には、個人間カーシェアサイトを介さずに個人取引に応じてしまったことから、結果的に騙されることになりましたが、個人間カーシェアでは、法人型のカーシェアに比べると、気をつけておきたいことがいくつかあります。

 

貸し借りの前にはクルマの入念なチェック

レンタカーを借りる際には、クルマの傷等に関して簡単な説明があります。この作業は、個人間カーシェアの場合には、貸し手であるオーナーと借り手であるユーザーの間で入念にチェックしておく必要があります。

基本的には、性善説を取って取引しない限りは、キズをつけていないのに返却の際にキズが付いているといわれたり、あるいは、事故って傷をつけているのに自分は知らないといわれてしまう可能性もないわけではありません。

これを避けるためには、事前に入念なチェックを行い簡単にスマホなどで写真や動画を取っておくほうが間違いありません。

個人間カーシェアの補償内容をチェックしておく

個人間カーシェアでは、保険加入は必須となりますが、補償内容についてもしっかりとチェックしておく必要があります。万が一、事故った後で知らなかったでは済まされません。

個人間で勝手にやり取りはしない

前述のような事件は今後増えると思われます。個人間での取引を持ちかけられたら、その時点で怪しいのではと考えたほうが無難でしょう。

ましてや、印鑑証明を交換したいなどと持ち掛けられたら鉄板の詐欺と考えたほうがよさそうです。

愛着のある車はやめておく

個人間カーシェアを検討している人の中には、新車の毎月のローン費用や愛車の維持費の一部を賄いたいという理由の人も多いと思われます。

しかしながら、基本的に欧米などの個人間カーシェアは、ぶつけられるのが当たり前という感覚で行われていますので、新車や愛着のある車は提供することはそう多くはありません。

個人間カーシェアというビジネスとは、もともとそういう欧米の習慣を前提として成り立っている部分もありますので、日本人の当たり前の常識は通用しない部分もあります。

個人間カーシェアのオーナーとなることを検討する場合には、新車や愛着のある車は止めたほうがよいのかもしれません。

まずいと思ったら貸し借りはすぐにやめる

上記の事件の場合には、何度か怪しいと感じる部分があったはずです。個人取引など持ちかけられたり、まずいと感じる場合には貸し借りはすぐにやめるようにしましょう。

 

今のところは大手3社等のカーシェアリングサービスにメリットが

カーシェア3社

日本のカーシェアマーケットは、大手3社(実際には、タイムズカープラス1強とその他2社)を中心に急成長しています。時間貸し駐車場ビジネスから発展したともいえるビジネスであり、稀に見るような安価で利便性の高いサービスが提供されています。

同じカーシェアという名前ではありますが、タイムズカープラスなどの法人型のカーシェアとAnycaなどの個人間カーシェアは、似て非なるサービスとなっているようです。

ただし、個人間カーシェアの場合には、自動車所有者にとっては、ケースバイケースで魅力あるサービスとなるケースも多くあります。その場合でも、少しのキズくらいなら気にしないというレベルのクルマで検討すべきものかもしれません。

 

まとめ

鳴り物入りで登場した個人間カーシェアですが、現段階では、既存の法人型カーシェアと比較すると成長力で大きく劣っているような状況です。

ここでは、個人間カーシェアを利用する場合に気をつけたい5個のポイントについてふれてみました。

それにしても、法人型のカーシェアリングサービスの利便性が高すぎるというところですね!そんなカーシェアリングを、あなたのお近くのカーステーションを探したり、レンタカーや他のカーシェアリング会社との料金比較ができる『カーシェアリング・レンタカー比較のDRIVE go SEARCH』で探してみることをおすすめします!

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