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今年の東京は雪は降らないのか?
東京でも雪が珍しくはなくなった、と地球温暖化が進んでいたはずなのに、昨年までの東京では本当に雪が珍しくなくなっていました。
ところが、今シーズンについては、日本列島が歴史的な大暖冬になっており、3月を迎えようとしているのに雪を見ることはほとんどありません。(正月過ぎに少しだけ降りましたか?)
大騒動の新型コロナウイルスは、比較的温暖なところでは感染者少ない、新型コロナウイルスと比較される2003年のSARSは気温の上昇とともに沈静化していったといわれています。
諸説乱れ飛んでいますが、ひょっとすると神風が日本を少しでも暖かくしてくれているのでしょうか?
新型コロナウイルスは専門家に任せるとして、昨年スタッドレスタイヤを購入した人にとっては、何だか拍子抜けのシーズンとなりそうです。
進化するスタッドレスタイヤ
一昔前までは、積雪量の多い地区では、スタッドレスタイヤではだめだといわれていましたが、その後スタッドレスタイヤは目覚ましい進化を遂げることになり、今ではスパイクタイヤをもしのぐほどの性能と言われます。
スタッドレスタイヤの人気とともに、東京などでも、夏は夏用タイヤ、冬はスタッドレスタイヤというスマートなカーライフを選択する人も増えています。
タイヤの保管サービスの充実も、このスマートなカーライフを支えているようです。
ところが、このスマートな仕組みは、雪が降ることが前提となっていますので、スキー好きや実家が雪国という人にとっては問題ありませんが、そうでない場合には「せっかくスタッドレスタイヤを用意したのに!」という話になってしまいます。
まさに今シーズンがそうで、とうとうスタッドレスタイヤの出番無くシーズンが終了しようとしています。
スタッドレスタイヤを履いていないと法令違反となる場合も
筆者は、マイカーを所有していた際、京都に泊まっていたら翌日予想外の大雪となったことがあります。積もっているわけでもなし、ということで夏用タイヤのまま走ったところ、あまりのスリップに肝を冷やしてカーショップに駆け込んでチェーンを購入した経験があります。
タイヤの状況や積雪量にもよるでしょうが、夏タイヤで雪道を走ることは非常に危険です。
ここのところ毎年のように降っていた東京の雪は、多くの雪道による事故を発生させていますが、多くのケースでは夏タイヤ(ノーマルタイヤ)での事故となっています。
意外と知られていないようなのですが、道路交通法71条に基づき各都道府県の公安員会は積雪時・凍結時のルールを定めており、沖縄の除く都道府県で、積雪・凍結した路面で冬用タイヤを装着するなど「すべり止め」の措置を取ることが、都道府県道路交通法または道路交通規則で義務化されています。
つまり、たとえ非積雪地帯であっても、積雪・凍結した路面を夏用タイヤ(ノーマルタイヤ)で走行することは法令違反となります。
いずれの都道府県でも、違反した場合には大型車7,000円、普通車・自動二輪車は6,000円、原動機付自転車の場合には5,000円の反則金が課せられます。
進化したのはスタッドレスタイヤだけではなかった
スタッドレスタイヤさえあれば雪でも大丈夫、というよりも、これまでは雪が降った場合に安心して運転するためにはスタッドレスタイヤかチェーンしか選択肢がないというところでした。
ところが、進化していたのはスタッドレスタイヤだけではありませんでした。もちろん、タイヤチェーンも取り付けやすいように改善されたり、布タイプのものが開発されたりしていますが、それ以上に進化しているのがオールシーズンタイヤです。
あるタイヤメーカーでは、宣伝用に「雪でも走れる夏タイヤ」とコピーしていますが、言いえて妙といいますか、宣伝とは言え決して大げさな表現とは言えないでしょう。
つまり、夏には通常の夏タイヤと同様に走行でき、冬になると多少の雪道なら問題なく走れるということです。
オールシーズンタイヤがおすすめなのは
タイヤメーカーでは、オールシーズンタイヤがおすすめなのは、非積雪地帯で生活する方で、1年に数回の雪道を走行するような人と考えています。
つまり、夏は夏用タイヤ、冬になるとスタッドレスタイヤに履き替えていた人(使わないタイヤは保管)にもってこいの商品となるわけです。
自分でタイヤの履き替えをする人は少ないでしょうから、何かと面倒なタイヤ交換の必要もありませんし、そのためのコストも削減することができます。
チェーン規制時にはどうなるの?
それでは、オールシーズンタイヤでチェーン規制時の高速道路を走行することはできるのでしょうか?
雪が降った場合には、高速道路では段階的に規制が入ります。
まずは、雪が降ると最高速度が50km/hもしくは80km/hに規制されます。
次に、冬用タイヤ規制(すべり止め装置装着規制)となります。
雪が積もって路面状況が悪くなると「チェーン装着車以外通行止め」となり、さらに悪化すると「全面通行止め」となります。
もちろん、天候次第では段階を経ずにいきなり全面通行止めということもありえます。
2018年12月から始まった「チェーン装着車以外通行止め」は毎年エリアが指定されるもので、大雪特別警報など異例の降雪がある場合に出されるものです。
この「チェーン装着車以外通行止め」規制では、チェーンを装着していないオールシーズンタイヤやスタッドレスタイヤでも走行することはできません。
通常は、最高速度制限もしくは冬用タイヤ規制(すべり止め装置装着規制)となり、この場合にはオールシーズンタイヤで走行することができます。
つまり、冬用タイヤ規制(すべり止め装置装着規制)で走れるオールシーズンタイヤとは、スタッドレスタイヤ同様に冬用タイヤでもあるわけです。
夏には、夏タイヤとして快適な走行が可能であり、冬にはス同様に多冬用タイヤになるという優れものということになります。
今後さらに進化するでしょうから、そう遠くない時期に、非積雪地帯でスタッドレスタイヤを使用する人はいなくなるかもしれませんし、さらに、積雪地帯でもスタッドレスタイヤは無くなっていくのかもしれませんね。
まとめ
年に2~3回の降雪のためにスタッドレスタイヤを購入するなんて?と思っていた人も多いと思われます。
進化したスタッドレスタイヤはスパイクタイヤを超えたともいわれ人気化することで、価格も求めやすいものとなり普及しました。
ただし、非積雪地帯ではタイヤ交換や使わないタイヤの保管など面倒なことも多くありました。
そこでさらに進化オールシーズンタイヤが登場しています。今後は、オールシーズンタイヤが普及してくことになりそうですね。
マイカー所有者には、何かとコスト負担の話になりますが、カーシェアユーザーなら、カーシェア事業者のほうでタイヤが用意されますので本当に便利で楽です。
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