SUVとは
SUVとは、「Sport Utility Vehicle(スポーツユーティリティビークル)」という言葉の略で、日本では多目的スポーツ車と訳されています。簡単に言うと、普段使いからレジャーまで多目的に利用可能なスポーツ車というのが一般的な意味というところでしょう。
多目的に利用可能なSUVはクルマの構造についての定義はなく用途上での分類となります。とは言え、SUVには最低地上高(地面から車体最低部までの高さ)が高く、悪路に強いモデルが多いことも事実で、アウトドアレジャーなど様々な用途にも使えるような高い悪路での走行性能を備えています。
世界的には、1960年代のアメリカの「ジープ」などにより本格的に発展しますが、日本では、1980年代の三菱「パジェロ」やトヨタ自動車「ハイラックスサーフ」などにより発展していきます。
SUV人気の理由
SUVとしての便利さや魅力がある
上記のように、SUVは大きなタイヤを使い車高の位置を高くすることで優れた走行性能を備えています。段差などを乗り越える能力が高く、セダンのような車高の低いクルマと比較すると行動範囲が広くなるという利点があります。多くの人が利用しているように、スキーやキャンプといった足元の悪い場所にいくのであればSUVは断然おすすめとなります。
車高が高いということは、クルマを運転する際のドライバーの目線も高くなり、遠くまで見渡せるようになり安心感に繋がります。車高が高いということは、運動性能的には本来不利となりますが、それでもミニバンよりはSUVの運動性能は上であり、最近のタイプはフットワークも意外と侮れません。
また、荷物をたくさん詰め込めますので、買い物にも便利で、家族での外出、子供などの送迎にも活躍します。
SUVは世界的なトレンド
SUVが人気なのは日本だけではありません。SUV発祥の地ともいえる世界第2位の自動車マーケットであるアメリカでは、過去30年以上もフォードのF-150というビックアップトラックが最も売れる土壌であり、当然同じような車種であるSUVも大人気です。
さらに、アメリカを抜いて世界ナンバー1の自動車マーケットとなった中国でも、当初のセダン人気からSUVが選択されるようになってきており、はじめてのクルマを購入した人たちが、買い替えではSUVを購入するケースが増えてきています。
このように、日本のみならず世界のビッグ2の自動車マーケットでも大人気のSUVですから、当然のように自動車メーカーもSUVに力を入れることになり、競争も激しくなって新型モデルが続々と登場することになり、ユーザーとしては多くの選択肢な中から満足度の高いSUVを購入することができるという好循環が出来上がっています。
SUVのメリット・デメリット
SUVのメリット
悪路に強く、アウトドアやウィンタースポーツに適している
ドライバーの目線が高く安定感があり運転しやすい
車体が大きくステータス感がある
運転する際のメリットとしては上記の3つがあげられるでしょうが、安定感などは同乗者にとっても同様に感じられますので、家族やグループでの利用ではさらにメリット感は増すことになります。また、車体が大きいことで価格以上のステータス感もありますし、セダンやコンパクトカーなどと比べると多くの荷物を運べるというメリットもあります。
これらにより、スキーやアウトドアでの旅行やドライブ、特にグループでの旅行でその性能をいかんなく発揮できる車種ということになります。
SUVのデメリット
機械式駐車場に入らない可能性がある
車重が重く燃費面で不利
デメリットとしては、上記2つが代表的なものとなるでしょう。特に首都圏では機械式の立体駐車場が多く、自宅マンションの機械式駐車場にも入らないというケースは多くあるでしょう。特に高さが問題で、一般的な機械式駐車場の場合には車高が170㎝前後というところが多く、ミニバンやSUV入庫できないというところが意外と多くあります。
また、最初から燃費を気にするドライバーであるならコンパクトカーという選択肢になるでしょうが、燃費を気にするならSUVなどの大型車はEV化を待たない限り運転することはできません。車高が高く安定性はありますが、その分、機械式駐車場にも入りにくくなりますし、車重が重くなり燃費も悪いということになります。
カーシェアで借りられるSUV
タイムズカーシェア
タイムズカープラスでは、プレミアムコースでマツダのCX-5とトヨタのCH-Rの2種類のSUVが提供されています(2018年10月時点)。プレミアムコースの場合には、基本料金412円/15分からとなりますが、他のパック料金についてはベーシックコースと同料金となりますので、パックサービスを利用する際にはお得感があります。
オリックスカーシェア
オリックスカーシェアでは、スタンダードコースでホンダのVEZEL HYBRID、デラックスクラスで日産のX-TRAILが提供されています(2018年10月時点)。X-TRAILでは冬場には期間限定でスタッドレスタイヤも提供されており、スキーなどを雪道を意識したサービスも行っています。
カレコ
タイムズカープラスのカーシェア国内マーケット寡占状態に対して、車種の豊富さではタイムズカープラスを圧倒しているカレコでは、SUVについても数多くのタイプが提供されています。
コンパクトクラスでは、ホンダのVEZEL、ミドルクラスでは、トヨタのハリアー、日産のX-TRAIL、スバルXV、XV HYBRID、マツダのCX-5、新型CX-5、ベンツクラスでは、ベンツGLA220、ベンツGLA180、プレミアムクラスでは、レクサスNX、ベンツGLC220dスポーツ、ベンツGLC220dクーペ スポーツ、ベンツGLC200スポーツ、トヨタのハイラックスが提供されています。
SUV目的でカーシェア事業者を選ぶのなら、カーステーションの場所にもよりますが、カレコは非常に魅力的な事業者となります。
まとめ
首都圏で買い物などで小回りが利くクルマとなるとコンパクトカーということになりますが、スキーやアウトドアでのグループでの利用となるとSUVを利用したいというユーザーも多いでしょう。
最近では、マイカー所有車であっても、日帰りや一泊二日でのスキー等にはカーシェアリングを利用してSUVを借りるという人も増えています。そんなカーシェアリングを、あなたのお近くのカーステーションを探したり、レンタカーや他のカーシェアリング会社との料金比較ができる『カーシェアリング・レンタカー比較のDRIVE go SEARCH』で探してみることをおすすめします!