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超小型EVが大注目される理由!お一人様ビジネスが花盛りに

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マリオ(に似た)カートは規制されない

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正月恒例の箱根駅伝、応援しようと第一京浜沿いで待っていたら、正月早々から観光客向けのマリオ(に似た)カートが第一京浜を走りまくっていました。

お正月だから、いつもと比べるとクルマの量が非常に少なく、カートを運転するには最高の時期となるでしょうが、このマリオ(に似た)カート、おそらく多くのドライバーからは歓迎されていないように思われます。

実は、筆者もその一人ですが、集団でしかも観光気分で手を振りながら運転されていますし、そもそもカートですから小さすぎて危ないのです。

著作権の問題でも騒がれましたが、ちょっとした事故でも起こせば規制されるのだろうと考えていました。

ところが、最近ではこの考えが変わってしまったのです。

そうです!ひょっとすると、このマリオ(に似た)カートが規制されないのは、東京オリンピック・パラリンピック前に観光客に遠慮などしているわけではなく、あの存在があるからではないのか?

その存在こそが、マリオカートならぬ「超小型EV」です。

 

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超小型EVとは

超小型EVとは、軽自動車よりもさらに小さいサイズのクルマのことで1~2人の移動をサポートします。4輪だけではなく、3輪や車いす型のものもあるのが特徴です。

国土交通省による調査では、クルマの利用実態は距離10km以内が約7割、2人以下の乗車が8~9割を占めています。このラストワンマイルのニーズを超小型EVが満たすのではというのが自動車メーカーの戦略です。

また、小さいながらも可能な限りの室内スペースは確保されており、主な利用用途としては、買い物など日常の近距離移動や、近距離の巡回/訪問などの業務利用も想定されています。

すでに5年前に登場している超小型EVですが、当時はマーケットから見向きもされませんでした。EVに対する考え方自体が今とは違いますし、軽自動車で十分という時代でした。

ところが、「CASE」の時代では、EVがデフォルトとなり、今後の自動運転時代まで考えていくと超小型EVが軽自動車のような役割を果たす可能性は十分考えられるのです。

この超小型EVを世界のトヨタが本気で販売しようとしています。

こんな状況下では、マリオ(に似た)カートを規制できるはずはないのです。まさに「FUN TO DRIVE」というところでしょう。

 

超小型EVを支えるものとは

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上記の「CASE」とはダイムラーが提唱する次世代モビリティサービスの概念ですが、実は日本には超小型EVを支えるのではと思われる特徴的な時代背景があります。

テーマにもありますが、それこそが「お一人様ビジネス」です。

最近、温泉宿などに行くと「お一人様大歓迎!」と宣伝していたり、あるいは「お一人様専用パック」などが宿泊プランの中に多く設定されています。

少し前までなら、一人で温泉宿に予約を入れようとすると、この人やばい人ではと勘繰られることも少なくありませんでしたが、この頃はヤバいどころか、是非来てくださいという状況になっています。

「ペットと泊まれる宿」も人気化しましたが、これとは比ではないような勢いで伸びているのが「お一人様ビジネス」というわけです。

少子高齢化に歯止めのかからないわが国では、結婚という選択をしない人も驚くほど増加しており、それにつれてお一人様向けのビジネスが大人気化しています。

普通に考えても、子供の教育費がかからなければ、相当贅沢することができますから、ビジネス的にはこれをターゲットにしない手はないということになります。

「CASE」の詳細については、この記事を読んでみてください!

次世代のモビリティサービス、ダイムラーの戦略「CASE」とは

 

お一人様のラストワンマイルを支える超小型EV

トヨタ公式サイト

2015年の国税調査では、50歳男性の23.4%、50歳女性の14.1%に一度も結婚歴がありませんでした。1990年の調査以降、90年には男性5.6%、女性4.3%であったものが年々急増しており、最近ではさらにこの数字は高くなっているのではと予想されています。

もちろん、離婚して一人になったという方も多いでしょうし、それ以外の理由でも一人になっている方は多くなっています。

近年、男性のほうが女性よりも人口的には多くなっており、「男性余り現象」とあまりうれしくないような言われ方をされることもありますが、お一人様率は物理的にも男性のほうが高くなる傾向になります。

一昔前(?)ならば、BMW7シリーズやレクサスLS、あるいは高級スポーツカーを夢見て努力するという時代でしたが、これから先の時代は超小型EVのほうがより現実的となりそうです。

スーパーに買い物に行くのにわざわざ4人乗りのクルマを運転する必要はありませんし、仮にそのようなケースではカーシェアやレンタカーを利用すればよいということになります。

自動車メーカーのほうでも、そのあたりのことは十分承知しており、超小型EVとは言ってもしっかりと荷物は置けるようにスペースが確保されています。

 

超小型EV専用のカーシェアも

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それでは、多くのお一人様が軽自動車を購入するように超小型EVを購入するようになるのでしょうか?

おそらくはそういう時代ではないのでしょう、「マイカー所有からクルマを利用する時代」では、超小型専用のカーシェアとして利用されるようになるのではないでしょうか?

超小型EVに力を入れるトヨタが「TOYOTA SHARE」で提供するという可能性もあるでしょうし、すでに、出光昭和シェル石油では、同グループのガソリンスタンドで超小型EVカーシェアの実証実験を行っています。

最大手のタイムズカーシェアでもトヨタと提携し、トヨタの超小型EVを利用したワンウェイサービス(乗り捨て可能なサービス)が都内7拠点で提供されており、今後拡大する可能性もあります。

超小型EVのカーシェアは、お一人様ビジネスのみならず、自治体と協力することで地方での高齢者の足として利用される可能性もあり、多様な利用方法が検討されていくことになりそうです。

超小型EVの出現で、カーシェアリングサービスの概念が大きく変わる可能性があります。

 

まとめ

5年前には、こんなもの売れるわけないだろうと考えていたものが、時代の変化は速いもので、大きくクローズアップされようとしています。

超小型EVは、1~2人乗り(荷物スペースは確保)、制限時速60kmなど(トヨタCOMSの場合)など多くの特徴を持ちますが、ひょっとすると数年後にはカーシェアには無くてはならない存在となっているのかもしれません。

1人での移動の際や買い物など、ラストワンマイルとしての利用で大注目される可能性が出てきています。

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