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2020年4月大きく落ち込んだ新車販売台数 緊急事態宣言明けの復調は!?
日本自動車販売協会連合会、および全国軽自動車協会連合会が発表した2020年4月の新車販売台数(速報値)は、前年比28.6%減の27万393台と大幅に減少しました。
緊急事態宣言発令により、客足が販売店から遠のいたことや、自動車メーカーの部品調達の遅れや生産休止などが影響しているようです。
同様に、登録車(商用車含む)は、前年比25.3%減の17万2138台となり、前年から6万台ほど減少、軽自動車に至っては前年比33.5%減の9万8255台と登録者以上の落ち込みとなりました。
登録車、軽自動車ともに、2019年10月の消費税増税から7か月連続で前年実績を下回っており、4月は新型コロナ感染の影響で一気にマイナス幅が拡大した模様です。
カーシェアやレンタカーはどうなるの?
新車販売台数の大きな落ち込みは、経済の先行きを考えた場合には非常に心配な問題となりますが、同時に自動車産業はモビリティサービスに変化するとも言われていたタイミングであり、大きなターニングポイントに差し掛かっている可能性もあります。
それでは、次世代のモビリティサービスの一翼を担うと考えられるカーシェアやレンタカーへの影響はどうなのでしょうか?
現在、外出自粛要請が出ていますので、さすがにカーシェアといえども利用台数、売り上げ増というわけにはいかないでしょうが、それでも会員数は増加傾向にあるようで、多くの人が今後のことを考えてカーシェアという選択を検討しているのは間違いなさそうです。
今後はレンタカーの短時間、無人利用といったカーシェアサービス化も進んでいくでことも想定され、多くの人に活用されることになりそうです。
すでに、欧米諸国では緊急事態宣言を一部解除への動きも見られ、我が国においても、いよいよ5月最終週の解除後の復調に期待したいところです。
ここでは、期待も込めてアフターコロナで登場しそうな、2019年以降に発売された国産車の中からカーシェアやレンタカーとして配車されそうなクルマに注目してみました。
トヨタ ヤリス
期待される新型車の中でも、やはり一番手となるのは2020年2月に発売されたトヨタの新型ヤリス(旧ヴィッツ)でしょう。
ご存知のように、ヴィッツの海外車名のヤリスですが、2月に全く新しいクルマとして車名も海外車名に統一し新登場しています。
まさに、販売のトヨタの上手すぎる戦略というところです。3月の新車登録台数では、同じく2020年2月に登場したホンダの新型フィットに僅差で首位の座を譲りましたが、これにはヤリスの受注が多すぎて納車が間に合わなかったという事情があったようです。
このヤリス、実は旧ヴィッツ時代にはカーシェアとしてはそれほど多くは配車されていませんでした。タイムズカーシェアに関して言うなら、ノート、フィット、デミオがメインであった時代が続いていましたが、新型ヤリスの登場でどうなるのか注目されます。
もちろん、トヨタシェアやトヨタレンタカーではヤリスはすでに配車されています。ヤリスの場合には、レンタカー会社でもヤリスと社名が表記されていたら、ほぼ新型ヤリスのことだと考えてよさそうです。
ホンダ フィット
前モデルのフィットは、日産ノートともにカーシェアリングサービスで最も多く配車されていたクルマの一つとなり、当然、新型フィットについても多くのカーシェアステーションに配車されることになりそうです。
2020年2月に、前述のトヨタヤリスとのガチンコ勝負で登場した新型フィットですが、何と3月の新車登録台数では僅差とはいえ、トヨタヤリスを抑えて1位となっています。
今回の新型フィットは、まるでフランス車のようだといわれるほどのスタイリッシュに、快適性を高めた走りの良さ、加えて燃費性能の向上と魅力充実のクルマとなっています。
満を持しての登場となったトヨタヤリスと張り合っているのも納得というところです。
さて、この新型フィット、ホンダのカーシェアリングサービス「EveryGo」ではすでに配車されており、ホンダ系のレンタカー会社でも提供されています。
2020年、カーシェアリングサービスでは配車シェアトップを争うことになるクルマかもしれません。
トヨタ スープラ
昨年5代目スープラとして約17年ぶりに復活したのが、まさかのあのスープラです。
昔を知っている方なら「おっ~~~!」というところでしょうが、数十年前に一世を風靡したトヨタの名車といってよいでしょう。
2002年に排ガス規制問題から生産終了となりましたが、久々にトヨタブランドの本格2シータースポーツカーに歓喜した方も多いようです。
80~90年代をともに過ごした往年のクルマファンなら「新型スープラに是非乗りたい」という方は多いでしょうし、時代は問わず若い方にも間違いなくクルマの魅力を提供できる名車です。
さて、この帰ってきたトヨタの最高峰スーパーカーのスープラは、何とトヨタレンタリースですでに提供開始されています。
日産 デイズ
これまで、カーシェアリングサービスとしては、あまり配車されていなかった軽自動車ですが、レンタカー部門では相変わらずの人気が続いています。
日産デイズは、三菱自動車との協業とはいうものの日産が初めて開発した軽自動車として大注目されており、昨年発売以来、軽自動車としてトップの座に君臨するホンダのN-BOXに迫る勢いを見せていました。
欧米のカーシェア事情などを見ていると、小型車(かつEV)が主力となっていく傾向が見られますし、短時間利用に最大のメリットがあるカーシェアですから、今後軽自動車が主力となる可能性もありそうです。
新型の配車はまだ確認できておりませんが、日産デイズについては、こちらで確認できます。
三菱 ek
2019~2020年の日本カーオブザイヤーのスモールモビリティ部門賞に輝いた三菱自動車の三菱ekです。
2019年3月28日に発売された三菱ekのデザインコンセプトは、キュート・シック、かわいらしい上質なデザインとなっています。
日産 デイズとプラットフォームを共用し、昨今の三菱自動車全般に採用されるダイナミックシールドと呼ばれる外観を採用するなど軽自動車でありながら押し出しの強さを伴った個性も特徴的です。とはいえ、サイズは軽自動車ですので、デイズともども短時間利用の買い物などに活躍しそうです。
ダイハツ TAFT
現在、先行予約キャンペーンが実施されていますが、年初に開催された東京オートサロンでひと際存在感を放っていたダイハツのTAFTです。
スクエア基調の外観を採用するなど、ライバル、スズキ ジムニーの人気も無視できなかったということでしょうか。
軽自動車でありながら、SUVらしわを極めた道具感が大人気となっており、アウトドアはもちろんのこと都心部でもさっそうと走行する姿が思い浮かびます。
普段はあまり軽自動車には乗らないという人でも、カーシェアやレンタカーで利用できるなら乗ってみたいという人も少なくはなさそうです。
多くのレンタカー会社で提供されるでしょうし、ダイハツカーシェアにも配車されることになるでしょう。
スズキ ハスラー
2014年に発売以来、軽自動車の新しい形を提供してきたスズキのハスラーが、2020年にフルモデルチェンジして登場しました。
スズキといえば、インド市場での大成功というイメージがありますが、このハスラーは軽自動車のコンセプトそのものに影響を与えたクルマといっても良いでしょう。
スズキのカーシェアリングサービス「Patto」では、いまのところハスラーは配車されていませんが、配車されたら人気化するのではないでしょうか?
まとめ
2019年10月の消費増税から2020年のコロナショックにより、世界経済は大打撃を受けていますが、少なくとも日本では、2019年以降素晴らしい新型車が多く登場していました。
そんな新型車のなかから、カーシェアやレンタカーとして登場しそうなクルマを紹介してみました。
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