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観光立国日本を支えるタクシー業界事情!首都圏を支配する大日本帝国って?

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タクシーもアプリで呼ぶ時代

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最近都心でよく見かける光景に、タクシーを拾いたのだけれどもなかなか「空車」タクシーを見つけられずに苦労しているいる人、そしてもう一つ、夜間に多いスマホを覗きながらタクシーを余裕で待っている人、などよく見かけます。

これらは、最近の都心部でのタクシー事情をよくあらわしていると感じますが、至る所でタクシーは走っているのですが、「空車」を見つけるのが難しいという、明らかなタクシー不足。

そして、昔のように道路で簡単に拾えなくなったタクシーを、スマホアプリなら簡単に拾えるようになったという変化です。

 

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東京ではどのくらいタクシーが走っているの

 

東京都内では、およそ46,000台(内個人タクシー約13,000台)のタクシーが走っているといわれます。(平成29年3月31日、全国ハイヤー・タクシー連合会公式サイトより)

全国ではおよそ24万台のタクシーが存在していますので、約19%が東京に集中していることになります。

人口比率と比べると、約2倍のタクシーが東京に集中していることになりますが、それだけ人口密度も高く効率が良いと言ことでしょう。

これに拍車をかけているのが、海外からの観光客で、スーツケースを乗せやすいジャパンタクシーの増加傾向を見ても、いかに観光客がタクシーの収益に寄与しているのかが分かります。

 

ジャパンタクシーとは

ジャパンタクシー公式サイト

タクシーといえば、大型セダンというイメージを持っている方なら、最近のジャパンタクシーをみて「何だこりゃ!」と思ったという人も多いでしょう。

前述のように激増中の海外からの観光客対策として量産されたという事情もありますし(もともとは車椅子の乗降車をスムーズに行えるクルマというのが目的)、そもそもセダン人気がさっぱりというのが現状ですから、タクシーの車種も多様化していくのが当然なのかもしれません。

トヨタから発売されているジャパンタクシーは、2019年4~9月期の新車販売ランキングにて49位に上昇してきており、前期比約124%増の4,436台も販売されています。

ジャパンタクシーは、トヨタのシエンタを改造して製造されていますが、実は、このシエンタも本年4~9月期の新車販売ラインキングではプリウス、ノートに続いて第3位の前期比144%増と急激に伸びてきています。

筆者もタクシーはセダンという固定観念を持っていましたが、ジャパンタクシーに乗った時には「意外といいな」と正直感じました。クルマが新しいということもあるでしょうが、普通にいいクルマというイメージです。

 

東京のタクシーは大日本帝国が支配する?

WIKI

大日本帝国とは言っても「憲法」ではありません。タクシー業界における大手4社のことで、それぞれの社名を取って「大日本帝国」と呼ばれたり、あるいは「東京四社」、「東京大手四社とも呼ばれ、文字通りタクシー業界最大手を誇る4社のことを指します。

その4社とは、大和自動車交通、日本交通、帝都自動車交通、国際自動車の4社です。大手4社はほぼ同時期に、都内に複数あったタクシー会社を統合する形で設立されています。

その後、4社で「東京四社営業委員会」という任意団体を組織し、タクシーチケットやICカードの発行などを行っています。

全国約400のタクシー会社とも提携しており、タクシーチケットは全国の提携会社でも利用可能です。

大手4社は、車体の色を統一しているのも特徴で、都内でよく見かけるレモンイエローに赤い帯のついたタクシーは東京四社カラーとも呼ばれ、大手4社の車両です。

 

大和自動車交通

大和自動車交通は昭和14年に創業した老舗で、タクシー会社として初めて東証2部に上場した企業としても知られているハイヤー・タクシー事業を展開する企業です。

車両は、一般的なセダンタイプのタクシーをはじめ、トヨタ・アルファードを使用したプレミアムタクシー、また使い勝手の良いワンボックスタイプのタクシーなどを提供しています。

支払い方法には、電子マネー・クレジッドカード・タクシーチケット・タクシープリペイドカードなどが使用でき、気軽に乗れるタクシーとして、タクシー業界売り上げ第3位を誇ります。

 

日本交通

タクシー会社としては最もメジャーといっても良いかもしれませんが、首都圏では売り上げトップを誇るのが日本交通です。(ちなみに全国では売り上げ2位、1位は福岡の第一交通です。)

日本交通は、千代田区に本社を構え、ハイヤー約1,200台・タクシー約5,400台を保有し、セダンタイプからアルファード・エクスファイヤー、最近ではワゴンタクシーやワゴンハイヤーも多く提供しています。

また、あらかじめ設定した料金で乗れる定額タクシー、専門知識を有したエキスパートドライバーが案内する観光タクシー、身体が不自由な方向けのサポートタクシーなどを業界で初めて提供しています。

筆者の勤務先ビルには、日本交通の乗り場があったため、最もお世話になったタクシー会社ですが、非常に良い印象を持っており、他の場所でタクシーを利用する際にも日本交通さんのクルマを探していたくらいです。

 

帝都自動車交通

帝都自動車交通は、東京都中央区日本橋に本社を置く大手タクシー会社です。

黄色タクシーや、ハイヤーのように乗りやすい黒タクシーを使ってのタクシー事業と、レクサス・トヨタクラウンマジェスタ・トヨタセンチュリー・日産シーマといった高級車によるハイヤー事業を展開しています。

他のタクシー会社と比較した場合に、乗務員に若い人や女性が目立っています。

 

国際自動車

港区ではこのタクシー会社が目立つのですが、港区に本社を構えているのが国際タクシーです。

タクシー以外にも国際バス(路線バス)が有名ですが、その他にもハイヤー事業、貸し切りバス事業などを展開しており、羽田空港定額タクシー、成田空港定額タクシー、マタニティタクシーなどのサービスも提供しています。

 

大日本帝国の謎って?

WIKI

一昔前の受験生なら「大東亜帝国」を知っている人は多いでしょうが、タクシー業界の「大日本帝国」という言葉を聞くことは最近ではほとんどなくなりました。

嘘か誠か、都市伝説的なお話になりますが、終戦後、進駐軍ことGHQが日本を統治しようとしていたころ、タクシーの事業免許を取る際に、社名にかつての大日本帝国の名前を残そうと考えた4社の経営者が、それぞれの社名に一文字ずつ入れたというのですが、真意のほどは定かではありません。

 

タクシー業界も100年に1度の変革期?

運転手の高齢化や運転手不足が指摘されるタクシー業界ですが、来年の東京オリンピック・パラリンピックには自動運転によるタクシーも登場予定となっています。

前述のように、最近ではアプリでタクシーを呼ぶ人も増えていますし、海外ではライドシェアが常識化しています。

タクシーの車両も大きく変化していますが、数年後には、タクシー業界も大きく変わっているのかもしれませんね。

 

まとめ

首都圏を支配する大日本帝国とは、大手タクシー会社4社のことです。

タクシーと言えば、セダン車というのがお決まりでしたが、最近では、トヨタのジャパンタクシーが急増しており、またアルファードなどもよく見かけます。

100年に1度の変革期を迎えているといわれる自動車産業ですが、タクシー業界も大きな変革期を迎えているのかもしれません。

国内ではカーシェアが急成長していますが、タクシー業界の売り上げには今のところはそれほど大きな影響とはなっていないようです。

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