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ガソリン価格高騰!タクシーに採用される安価なLPガスが普及しないのは何故?

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LPガスとは

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最近では、液化石油ガスと呼ばれることが多くなりましたが、LPガスとは、liquefied petroleum gasの略語のことで、LPGと呼ばることもある、プロパンやブタンなどを主成分とし、圧縮することにより常温で容易に液化することができるガス燃料(気体状の燃料)の一種です。

LPガス自動車燃料としては、日本では主にタクシー用(約23万台、タクシー全体の約95%)だが、LPガスのバス・トラック(約3万台)、一般乗用車(約2万台)、その他フォークリフトなどで利用されています。

ガソリンスタンドに行くと、レギュラーガソリン・ハイオクガソリン安どとともに軽油の料金が掲示されていることが多くあります。軽油とLPガスを混同している人も少なくはないようですが、LPガスは多くのケースではLPガス専用のスタンドで給油することになります。

 

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燃料コストを安く抑えられるのが最大のメリット

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日本では、タクシー車両の約95%がLPガスを利用しています。よく見かける最新のタクシー専用車であるトヨタJPN TAXI(ジャパンタクシー)もLPガス車です。

JPN TAXIは、液化石油ガスを利用する1.5Lハイブリッドです。私たちもタクシー利用の際には、よく液化天然ガスで走るクルマを利用していることになりますが、実際に運転したことはないと考えている人が多いかもしれません。ただし、自動車教習所でもこのLPガス車が採用されていることが多く、知らないところで実は運転している可能性もありそうです。

もうお分かりでしょうが、タクシーやトラック、あるいは教習所のクルマなどにLPガス車が採用されるのは、その最大のメリットである燃料コストが安く抑えられるということです。もちろん、環境に優しいという面もありますが、業務用車両の場合には二の次ということになります。

石油情報センターの直近の数字によると、自動車用のLPガスはリッター当たり85円前後、場所によってはさらに安くなっているところもあり、レギュラーガソリンと比較しても3~4割安というところです。

 

業務用の車両にとってはメリットしかないLPガス

深夜のタクシー帰り
https://www.photo-ac.com/

よく運転の上手いドライバーのクルマに乗っていると、「まるでタクシーに乗っているようだ!」という言い方をしますが、もちろん、プロのドライバーであるタクシー運転手さんの運転がうまいこともありますが、このことは価格が安いLPガス車でもドライビングにはほとんど問題がないことを証明しているようにも思えます。

以前は、LPガス車は力強さにかけるという指摘もありましたが、それはクルマの性能の問題もありますし、タクシーで利用されているようなクルマであればほぼ問題ないでしょう。

つまり、環境にやさしく価格が安いからといって、走行自体には何ら問題がないわけで、燃料コストが利益に直結するタクシーやトラックなどの業務用車両にとっては、LPガスはメリットしかないといっても言い過ぎではないように思われるのです。

 

LPガスが一般乗用車に普及しない理由とは

pexels

業務用車両にメリットしかないといわれるようなLPガスですから、少なからず私たちが運転する一般車両にとってもメリットは大きいはずなのに、それほど普及しないというのにはどんな理由があるのでしょうか?

メンテナンスの問題

個人利用の場合に最も問題となりそうなのがメンテナンスです。

LPガスを充てんする燃料タンク(LPGガス容器)は6年ごとの定期点検が必要となっており、ボンベとバルブの検査を受け、それをクリアしないとLPガスを充てんすることができなくなります。このメンテンナンスにはコストが発生しますが、個人にとってはそれほど安いコストではありません。

LPGガススタンドの問題

現在、通常のガソリンスタンドは減ったとはいえ全国に3万ヵ所以上ありますが、LPGガソリンスタンドの数は1500か所くらいとなっています。タクシーの多い都市部では、探せば見つかるでしょうが、それえでも普通に給油する感覚で考えると結構不便です。

また、旅先などではLPGガソリンスタンドを見つけるのに苦労することになるでしょうから、個人で利用するのはなかなか難しいというのが実情です。

すでに、EVの充電スタンドが2019年3月末時点で18,080か所となっており(急速充電スタンドは2019年5月末時点で8,000か所弱)、残念ながら、現状ではLPGガススタンドの数が今後急激に増えることは考えられなくなっています。

ラゲッジスペースの問題

もう一つ、個人利用の場合にはラゲッジスペースの問題があります。LPガス車の燃料タンクは、クルマのラゲッジスペースをかなり使っていますので、荷物を置けるスペースがかなり少なくなります。

これらの3つの問題は、業務用で利用する場合にはそれほど問題にはならないと思われますが、個人ユースで考えた場合にはいづれも無視できない問題となります。

エネルギー関連の話になると、陰謀めいた話や税金の問題などが語られることも多いのですが、ここまでくるとやはりガススタンドというインフラの問題から、個人利用には適していないということになりそうです。

 

LPガス車は今後どうなる

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ちなみに、ガソリン車を改造してLPガス車にすることもできるそうで、改造費用は車種によってまちまちですが、通常のガソリン車であれば50万円前後で可能となります。

また、ラッゲージスペースに燃料タンクを設置しますので、このタンク代が約10万円となります。見た目から安全面を不安視する方も多そうですが、実際には、万一の事故の際にも大変頑丈な作りになっておりガソリンタンクよりも安全な面が多いとのことです。

LPガス車と聞くと、「えっ!大丈夫なの?」と思う方も多いでしょうが、液化石油ガスで動くクルマと聞くと何となく先進的なイメージが持てますね。

今後、EVが普及すると、さすがにLPガス車のメリットも薄れてしまうのではと思われますが、それまでは業務用車としてはまだまだ活躍していくのではないでしょうか。

 

まとめ

LPガス車について、あまり知らなかったという方も多いと思われますが、意外とメリットが多いのに驚きました。環境にやさしく燃料コストとしても安いですから、ガススタンドの問題が解決されたら、利用したいという人は結構いるのではとも考えられますね。

EV化や自動運転化が進む次世代のモビリティーライフには活躍しないのかもしれませんが、こんなメリットの多い技術を無くしてしまうのももったいない気がします。

いずれにせよ、ガススタンドの問題がある限りは、カーシェアリングサービスで利用されることもなさそうです。

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