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JAFのシニアドライバーズスクールとは!

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社会問題となった高齢者による交通事故

警視庁公式サイト

少子高齢化社会は、団塊の世代と呼ばれる方々が高齢者の仲間入りをしてくることから、解決の糸口が見つからない少子化問題とともに、さらに拡大していく傾向にあります。

高齢者の増加は、様々な社会問題も引き起こしていますが、中でもここ数年メディアが大注目しているのが高齢者が引き起こす交通事故問題です。

先日も、高齢者の考えられないような運転ミスから、悲惨な死亡事故が発生しましたが、高齢者による交通事故の特徴として、通常では考えにくいようなミスが原因となることが多く、事故に巻き込まれた場合に対処のしようがないというケースも散見され、余計に大きな問題としてクローズアップされています。

 

高齢者による交通事故の件数自体は減少傾向

警視庁公式サイト

新聞報道やテレビニュース、特にワイドショーを見ていると、高齢者による悲惨な死亡事故➤団塊世代の方の高齢者入りでさらに事故が増える➤対策が必要、というような図式で報道されています。

これだけ見ていると、高齢者による交通事故件数もさぞかし増えているのだと思いがちですが、警視庁の発表している数字を見ますと、実は減少傾向であり、増えているのは、全交通事故件数に占める高齢運転者による事故割合となります。

平成27年ころからは横ばい状態となっていますが、これは団塊の世代の方の高齢者への仲間入りという問題が大きいように思われます。

関係各位の努力や、運転免許証の自主返納制度、あるいは、自動車の自動運転技術の進歩など、多くの要因が高齢者による事故件数の増加を抑えているというところかもしれません。

 

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対策が必要な75歳以上

pexels

誤解のないように言えば、今の75歳の方というのは昔の75歳の方と比べると驚くほど元気な方が多いというのが実情です。もちろん、個人差もあるでしょうが、75歳でもご自分に自信のある方は多く、クルマの運転についても問題ないと考えている方も多くいます。

警察庁の統計によると、75歳以上の運転免許保有者数は2016年末時点で513万人となっており、10年ほど前と比較すると倍増しています。また、ここ10年程の75歳以上の高齢者による死亡事故は年間400件超で推移しており、無視できない問題となっています。

それでは、75歳以上の高齢者が事故を引き起こす原因は、どういったものが考えられるのでしょうか。

前述のように個人差はあるものの、一般的には、視力が弱まることで周囲の状況が見えにくくなりドライビングの際に適切な判断ができなくなるという点があります。反射神経の衰えも同様で、とっさの判断ができずに慌ててブレーキとアクセルを踏み間違うというケースが見られます。

これら以外にも、最近問題視されるのが認知症です。認知症になると、色彩の見分けができなくなったり、集中力も散漫になりますし、最悪のケースでは、信号の色を忘れていたり、そもそも信号があったことを忘れるなど大変危険です。

 

認知症の対策として効果的な免許証の自主返納

2017年改正道路交通法が施行され、75歳以上の免許更新時や一定の違反行為をした際の認知機能検査で、「認知症の恐れ」と判定された場合には医師の診断が義務化され、認知症と診断されれば免許取り消しの対象となります。

警視庁の調査では、この改正道路交通法から1年間で、認知機能検査を受けた約210万人のうちおよそ5万7千人が「認知症の恐れ」があると判断されたといいます。

これは、最早切実な問題ともいえそうですが、困ったことには、認知症という病気は現代の医学では正確な診断をすることが難しいといわれており、認知症の恐れなしと判断されたからといって問題がないというわけではないのです。

このような状況下、確実に対策として効果を上げているのが75歳以上の方の運転免許証の自主返納制度です。議論はあるかもしれませんが、認知症という病気の性格上は有効な対策となっています。

 

JAFのシニアドライバースクールとは

JAFのシニアドライバースクールとは、その名の通り、50歳以上のドライバーを対象としたJAFが開催するドライバースクールです。

クルマの運転に必要な能力が年齢とともに低下することを踏まえて、参加者自身の運転を振り返り、また事故防止・事故被害軽減のための機能を備えたASV(先進安全自動車)に関する正しい知識を得ることで、年齢を重ねても安全にドライブを楽しめるようにすることを目的としています。

主なカリキュラム

いきいき運転講座

他のドライバーの運転方法を見ながら、自分の運転を振り返ります。

視機能診断

ゲーム感覚でドライバーの見る能力を診断できる装置を使用し、傾向と対策をアドバイスします。

運転の基本

日常の点検、乗車姿勢、死角の確認などをチェックします。

急ブレーキ体験

信号機と光電管を使用した人間の反応を加えたブレーキを体験をします。

ASV(先進安全自動車)の体験

ASVを運転し、「衝突被害軽減ブレーキ」などの安全運転を支援する機能を体験します。

交差点講習

いきいき運転講座のおさらいをしていきます。

 

カリキュラム内容は、講習が開かれる場所によって異なります。

2018年のJAF東京で開催されたシニアドライバーズスクールは、以下のような内容で実施されています。

日時:10月24日(水)9:00~16:00

場所:葛西橋自動車教習所

参加台数:30台(予定)

参加費:JAF会員・交通安全協会会員の方2,057円、一般の方3,086円

参加資格:50歳以上、運転歴1年以上かつ、3・5・7ナンバーで任意保険加入済みの自家用自動車(ABS機能付き)の持ち込みが可能な方

以上となっています。

同様の講習で、より実技に重きを置いたSuperシニアドライバーズスクールも実施されています。

 

カーシェアに新規登録が多い高齢者層

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http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20140521/265040/

タイムズカープラスによると、カーシェアリングサービスの新規登録で最も伸びているのは高齢者層となっています。カーシェアの場合には、短時間利用に最大のメリットがあり、必要な時だけ利用しますので、マイカーに比べると確実に運転時間は減少することになるでしょう。

現時点では、75歳を過ぎたら運転免許証の自主返納という流れがありますが、少なくともそれまでは、JAFのシニアドライバースクールやカーシェア事業者で行われている講習などに積極的に参加して、できるだけ長く安全運転を心がけたいところです。

 

まとめ

少子高齢化社会では、高齢者の自動車運転が何かと指摘されるようになっています。一概に、高齢者による事故が増加しているというわけではないのですが、75歳以上の運転免許保有者が増えており、高齢者の認知症などが原因となる事故のリスクは高くなっているといえるでしょう。

カーシェアリングサービスのユーザーも、これからは高齢化が進んでくることになりそうです。完全自動運転時代を待つまでもなく、JAFのシニアドライバースクールなどの講習に参加して、安全に運転できるように心がけておきましょう。

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