地場特化型のカーシェアリングサービスの登場

ここ数年で急拡大したカーシェアリングマーケットでは、様々な新しいサービスが誕生しようとしていますが、大手カーシェア事業者の独占状態に待ったをかけるような勢いで登場したのが、地場特化型のカーシェアリングサービスです。

大手カーシェア事業者とは言え、多くは首都圏中心にカーステーションを設置しているという状況で、現時点で全国的に事業を展開しているのはタイムズカープラスくらいというところです。

地方とは言え、県庁所在地などの繁華街では駐車場代が高騰しているところも多くあり、クルマの維持費が高いというカーシェアビジネスの条件が整っているところは多く存在します。

そんな中で最近人気化しているのが、名古屋・愛知・岐阜・三重でカーステーションを展開している名鉄協商のカーシェアリングサービスのカリテコです。

カリテコ人気の秘密とは

東海地区といえば、トヨタ自動車をはじめとする自動車産業が多くあることで知られていますが、当然、クルマの普及率も高く、また、中古車市場なども見ても関東地区よりも多くの優良中古車が揃っていたりします。

名古屋をはじめとして、バブル期には不動産価格が暴騰したエリアでもあり、駐車場代が高いところも多くあります。つまり、カーシェアリングサービスが成立するための条件が多く揃っているエリアであり、カーステーションさえ設置可能であれば、首都圏以外ではカーシェアビジネスとして成功する可能性が非常に高いエリアといえるでしょう。

ここに登場したのが、名鉄グループの名鉄協商によるカーシェアリングサービスのカリテコで、地場産業ならではの多くのメリットがあるサービスであり、大手カーシェアと比較しても優位性を持つサービスです。

カリテコ5つのメリットについて

東海地区では圧倒的な存在感を持つ名鉄グループが提供するカーシェアリングサービスには、地場産業ならではの5つの魅力的なメリットがあり、他の大手カーシェアリングサービスとの差別化には十分すぎるようなサービス内容となっています。

名鉄協商パーキングが無料で利用可能

カリテコを運営する名鉄グループの名鉄協商のパーキング（一部を除く）を利用中のカリテコ車両なら無料で利用することができます。

首都圏で大人気のカーシェアリングサービスですが、利用の際に他の駐車場を利用する場合にはほとんどのケースで有料となります。カーシェア自体の利用料金が非常にリーズナブルなために駐車場代まで気にすることもありませんでしたが、カリテコなら名鉄協商のパーキングに限り無料で利用できるのです。

こんな凄いサービスは、首都圏で自社グループの時間貸し駐車場にカーステーションを設置しているタイムズカープラスやカレコではとても提供することはできないでしょう。

サービスの利用方法は、サンバイザーに保管されているMKPビジネスカードを精算機のクレジッドカード挿入口に挿入すると無料でパーキングから出庫することができます。

名鉄manacaなどがそのまま会員カードに

これも地場カーシェアリングならではのサービスとなりますが、通常、大手カーシェア事業者の場合にはICカードを別途発行する必要がありますが、カリテコの場合には、名鉄manaca・TOICA・ayucaがそのまま会員カードとして利用することができます。

しかも、新たにカードを発行する必要がないので入会までの時間も短く、ICカード発行手数料も無料（大手カーシェアも実質無料）となり、余分にカードが増えることもありません。

カーシェア用のICカードが別途にある場合には、カーステーションまで急いできたもののICカードを忘れてしまったなどということもありがちなので、財布にそのまま入れておけるということは結構重要なポイントとなります。

シーン別車種紹介

カリテコでは、大きく分けるとミニクラス・コンパクトクラス・ミドルクラス・BMWクラスの4タイプのクラスのおよそ70車種からクルマを選択することができ、買い物や送迎以外の利用では、シーン別にクルマを選択することができます。

大手カーシェアでは、カレコも首都圏では同じようなサービスを提供していますが、最大手のタイムズカープラスの場合には最近ではコンパクトカー中心となっている傾向があります。

もちろん、カーシェアリングサービスでは何よりも利便性が重要ですが、クルマを楽しむという観点から車種が多いというのは非常に魅力的なサービスであり、普段クルマを利用することが少ないという人でも利用してみようかと考えるかもしれません。

乗り乗り連携サービス

現在、名古屋中心に東海地区で305か所のカーステーションが設置されているカリテコは、東海地区で利用するには便利なサービスですが、東海地区以外に出張や旅行で訪れた場合にはカーシェアサービスを利用することができません。

そこで提供されているのが乗り乗りサービスで、首都圏への利用の際にはカレコへの入会が入会金・初年度年会費が無料で利用可能となっており、関西圏でクルマを利用する場合には、JR西日本レンタカー「駅レンタカー」がお得に利用することができます。

ミュースターポイントキャンペーン

期間限定キャンペーンとなりますが、平成30年8月31日まで、名鉄ミューズカードでのカリテコ料金の支払いで、ミュースターポイントが20倍となります（200円の利用で20ポイント付与）。さらに、キャンペーン期間中にはじめてカリテコの利用料金を名鉄ミューズカードで支払うと500ポイントが付与されます。

東海地区でカーシェアを検討するなら是非とも検討したいカリテコ

首都圏でカーシェアを検討する場合には、大手3社の中からカーステーションが近いところということになりますが、東海地区の場合には、カーステーションの場所で選択するとタイムズカープラスかカリテコかという選択になり、特典の多さで選択するとカリテコ一択ということになりそうです。

同様の地場特化型のカーシェアリングサービスは、今後増えていく可能性は十分にあります。

まとめ

大手3社とは完全に差別化されたサービスを提供するカリテコですが、使い方次第では大変メリットの大きいサービスとなりますので、300拠点以上あるカーステーションの設置されている場所については逐次確認しておきたいところです。

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