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カローラに新たなSUVモデルが追加
カローラにクロスオーバーSUVが登場しました。
トヨタがカローラシリーズに新たにコンパクトSUV仕様となるカローラクロスを設定。7月9日よりタイで販売を開始しました。今後、順次導入国を拡大していくとのことで、日本への導入が期待されます。
カローラシリーズの現況については、2019年度の新車販売ランキングトップ。
※参考2019年度販売新車販売台数ランク(2019年4月~2020年3月 日本自動車販売協会連合会)
1位 トヨタ カローラ:11万4358台(前年度比121.1%)
2位 トヨタ プリウス:11万3361台(前年度比98.5%)
3位 トヨタ シエンタ:10万8067台(前年度比112.6%)
4位 日産 ノート:10万5908台(前年度比80.4%)
5位 トヨタ ルーミー:9万2890台(前年度比107.2%)
6位 トヨタ アクア:9万1322台(前年度比71.4%)
7位 ホンダ フリード:8万4407台(前年度比100.9%)
8位 日産 セレナ:8万4051台(前年度比84.0%)
9位 トヨタ ヴォクシー:8万1949台(前年度比91.1%)
10位 ホンダ フィット:7万6101台(前年度比88.6%)
まあ、2019年度は(も)、トヨタ車がトップ3を独占するという流石な状況でございました。ちなみに、カーシェア、レンタカーでもおなじみの車種は、トヨタ、ホンダ、日産の3メーカーで占められてもいるんだなと、改めて再認識した次第でもあります。
さて、最強販売車種のカローラに、さらにSUVモデル投入ということで、SUVというグローバルでも人気カテゴリを投入することで、2020年後半からさらなる高みを目指すという戦略でしょうか!
売れまくりのトヨタCH-RとRAV4のスキマを強化
いまとなっては、日本で一番売れているといっても過言ではないSUVモデルとなった、CH-RおよびRAV4の販売が好調なトヨタにあって、その間を埋めるべくサイズのSUVとしてカローラクロスは登場したといえるでしょう。
RAV4がより上級路線となり、サイズも価格も大きくなっていく、となれば、より一般的なユーザーへ向けたモデルの開発は必至。
とはいえ、今回の発表はあくまでもタイ市場においてというもの。確証はありませんが、日産キックスの発表後の反響をみて、カローラクロスの存在を先に世に知らせたいという想いもあってかと邪推なご意見もちらほらと。この様子ですと、恐らく日本導入も期待大。予想時期は、2020年の後半~2021年初頭になるものを思われます。いやはや試乗が楽しみであります。
コンパクトSUVの王道を行くサイズで登場予定
さて、今回のカローラクロスですが、基本的には、カローラシリーズ兄弟同様の車体プラットフォームを採用しています。走りの質感や乗り心地に定評のある、トヨタの新たなグローバル戦略プラットフォームとなる、TNGA(GA-C)を採用したカローラシリーズにおける、最新のモデル・バリエーションとなっています。
気になるボディサイズは、全長×全幅×全高=4,460mm×1,825mm×1,620mmとなっており、若干の幅の広さが気になるところですが、もはやCセグメントクラスのSUVにおいては、全幅1.8m前後というのは世界標準的なサイズ。
全幅もさることながら、欧州車でいえば、メルセデス・ベンツGLAやBMW X1などとほぼ同等のディメンションなのですね。
カローラクロスはクラストップの荷室容量
何よりも、CセグメントをベースとしたSUVということで、4.5mをきる全長およびと5.2mという最小回転半径を達成しており、かなりの取り回しの良さが数値からも想像できます。
加えて、クラストップと謳うラゲージルームは、487リッター(※テンパータイヤ非搭載時)という余裕の空間を確保したことも特徴ですね。
一方の乗り心地は、快適性を重視したといいます。カローラに比べて、ブッシュ類をよりソフトに設定するなどしたそうです。運転手のみならず、乗員全てのロングドライブが快適に移動できるというコンセプトが貫かれたといいます。
ハイブリッドとガソリンの2本立て
駆動方式は、ハイブリッドとガソリン仕様の2種類の動力方式を採用(※タイ仕様)。ハイブリッド仕様は、23.3km/リッターと上々の数値を達成。
エンジンは 1.8リッターの直列4気筒となっており、ハイブリッドには2ZR-FXE型エンジン(システム出力122ps)を搭載予定。一方のガソリンモデルには最大トルクを若干向上させた2ZR-FBEエンジン(140ps/18.05kgm)が設定されています。。
トランスミッションは、現行カローラシリーズ同様で、ハイブリッドが電気式CVT、ガソリンモデルがスーパーCVT-i。
駆動方式には、SUVでありながらも、4WDの設定は無いようで、当初はFFのみで販売される様子。
リヤサスペンションはトーションビーム式を採用しており、こちらについては、カローラスポーツ、ツーリングのダブルウィッシュボーン形式とは異なる様子。
登場待ち遠しいベストセラーのSUV カローラクロス
ちなみにタイで発表されている価格は、約100万バーツとのことで、日本円に換算すると350万円ほど。おそらく、日本市場においては、現行カローラの価格帯を鑑みると、300万円を切る車両本体価格も期待できるかも。
とすると、カーシェア、レンタカーでのお値段もヤリスよりは高くとも、ヴォクシーよりはお手頃な価格帯が期待できそうではあります。
2020年内にもトヨタレンタカーなどでの早々の登場を期待したいカローラシリーズの新たなモデルですね。