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コロナの影響は?4月の国産自動車メーカーの販売状況と5月の予測値について

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新車販売の状況が景気の指標として注目!

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会では、毎月新車販売台数を発表しています。

新型コロナウイルスの影響によって新車販売は大きく減少していることもああって、最近特に注目されている指標の一つとなっています。

5月11日に2020年4月の乗用車車名別販売台数と軽四輪車通称名別新車販売速報が発表されていますが、やはりコロナウイルスの影響が大きいという結果となりました。

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4月の新車販売台数を振り返ってみる

コロナショック 新車販売台数

業界全体の4月新車販売台数としては、以下のようになっています。

車 種当月(A)前年(B)A/B%
普 通 乗 用 車66,771.00107,180.0062.3
小 型 乗 用 車77,903.0092,407.0084.3
普 通 貨 物 車10,438.0011,876.0087.9
小 型 貨 物 車16,253.0018,505.0087.8
バ ス773.00986.0078.4
合 計172,138.00230,954.0074.5

全体では前年度比で74.5%という結果で、特に普通自動車の落ち込みが顕著です。

これは、コロナウイルスの影響があるのは間違いありません。

要因としては、ディーラーに足を運ぶことが困難になった、景気が落ち込んでいることで単純に収入が減ったことによること、そして今後の社会情勢を考えて買い控えているなどの要因が想定されます。

同時に、生産という観点でもサプライヤーからの供給が滞ったり、単純に工場の操業が制限されるなどによって、車自体が作れないという側面もあるのです。

メーカー当月(A)前年(B)A/B%
ダイハツ3,354.002,662.00126.0
日野3,778.004,041.0093.5
ホンダ21,534.0025,505.0084.4
いすゞ4,023.005,126.0078.5
マツダ6,345.008,401.0075.5
三菱843.002,551.0033.0
三菱ふそう2,480.002,745.0090.3
日産12,300.0021,812.0056.4
SUBARU3,587.008,151.0044.0
スズキ5,743.0011,047.0052.0
トヨタ93,259.00116,970.0079.7
UDトラックス602.00698.0086.2
輸入車14,290.0021,245.0067.3
合  計172,138.00230,954.0074.5

メーカー別で見ると、ダイハツが大きく業績を伸ばしているのが特徴的です。

逆に、三菱とスバルは50%を下回るなど、大きな落ち込みとなっています。

トヨタ ヤリスとホンダ フィットが独走! 4月の売上ランキング

4月における普通自動車のトップ10は以下のようになっています。

順位メーカー車名販売台数前年同月比
1位トヨタヤリス10,119台
2位ホンダフィット8,997台132.5%
3位トヨタシエンタ6,982台99.8%
4位トヨタカローラ6,679台91.1%
5位ホンダフリード6,030台95.7%
6位トヨタアルファード5,739台98.6%
7位トヨタライズ5,545台
8位トヨタルーミー5,104台71.5%
9位トヨタプリウス4,669台42.1%
10位トヨタアクア4,551台58.6%
トヨタ ヤリス
toyota.jp

2月の登場以降、好調な売れ行きを示しているのが、トヨタヤリスです。

当初見込みの5倍売れているだけに、この順位は納得の結果です。

これに追随して、ホンダフィットもモデルチェンジを行って対抗していますが、4月実績ではヤリスには負けているのが実情です。

一方でトヨタライズは販売が落ち込んでおり、7位に転落しているのが目立つ結果となっています。

軽自動車の売上ランキングがこちらです。

順位メーカー車名販売台数前年同月比
1位ホンダN-BOX14,034台72.4%
2位ダイハツタント8,295台71.3%
3位ダイハツムーブ6,877台68.5%
4位スズキスペーシア6,426台44.2%
5位ダイハツミラ5,506台70.9%
6位ホンダN-WGN4,682台119.1%
7位スズキハスラー4,294台89.5%
8位スズキワゴンR3,668台49.7%
9位スズキアルト3,445台60.1%
10位日産デイズ3,419台35.9%
ホンダ N-WGN
honda.co.jp

N-WGN以外は売上が落ちているのですが、その中でもN-BOXが一番売れています

軽自動車らしからぬ居住性の良さがあり、人気なのはうなずけます。

また、N-WGNは売上を伸ばしているなど、ホンダの軽自動車は好調な状態です。

一方で、ダイハツのタントとムーブは前年同月比でN-BOXより落ち込んでいて、苦戦している印象です。

日産デイズは、前年同月比で35.9%ととても厳しい状況となっています。

5月の新車販売の予測も厳しい状況が続く

コロナショック 新車販売台数

まだ緊急事態宣言が解除されてまもなく、また新しい生活様式に従った生活が続く中で、新車販売は苦戦することが予測されています。

トヨタでは、2021年3月期に営業利益が前期比8割減となる5,000億円になる見通しを発表しています。

連結販売台数は22%減少の895万台から700万台に落ち込むことを前提に利益予想していますが、随時見通しは変わると発言しており、地域別の販売計画などの詳細は公表していません。

トヨタはリーマンショック時よりも今回のコロナ危機の方が経済に与える影響は大きいと判断していることを意味しています。

ただ、5月からはトヨタ系販売店での全店舗全車種扱いが全国に拡大されており、より販路を拡大することに寄与できるという明るい見通しもあります。

他社では、ホンダは業績見通しの発表を見送っており、やはり先行きに大きな不安を抱えているのは事実です。

その中で、日産は5月に中期経営計画を公表しています。

生産能力は従来の660万台から540万台に縮小する見込みでありますが、世界規模で生産能力を20%以上削減することで、工場稼働率を80%以上に高める措置が取られます。

例えば、インドネシア工場を閉鎖して生産をタイに集約したり、スペインのバルセロナ工場も閉鎖に向け地元政府などと協議を進めています。

韓国市場から撤退も明らかになっておりますし、東南アジアの一部事業も縮小する見込みです。

車種数は20%減らし、リストラによって3,000億円の固定費を削減し、23年度までに営業利益率5%を目指しています。

一方で、日本や中国、北米を重点地域と位置付けて経営資源を集中することで、今後1年半の間に世界で12の新型車を投入することを宣言しています。

レンタカーやカーシェアも視野に入れたい

一部では明るい見通しもありますが、まだまだ自動車業界は冷え込んだ状況が続くのは必至な状況です。

そこで、新車購入ではなくレンタカーやカーシェアという形を視野に入れたいところです。

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