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カーシェアリングとは?

所有から利用へ。カーシェアリングで変化する人々の車利用

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データで見る車の所有から利用への変化

かつてはクルマを所有すること自体がステータスとされてきました。しかし、レンタカーやカーシェアリングが世の中に浸透しつつある状況を見ると、もはやそういった考えは古いのかもしれません。つまり、所有すること自体よりも、クルマを使って何か行動を起こしたり経験したりすることに、多くの人たちの関心が移っていっているということなのではないでしょうか。

2016年のデータになりますが、日本における普通運転免許証保有者のうち、カーシェアリングを利用したことがある人はレンタカーの19.4%に対して4.9%という数字が出ています。その結果を見ると、日本ではまだカーシェアリングよりもレンタカーの方が身近な存在ということがわかります。

参考:カーシェアリング利用者の3割は『マイカー欲しい』派、2割が『マイカー要らない』派

しかし、ここには興味深いデータもあります。カーシェアリングの利用者を年代別に見てみると34歳以下が全体の6割強を占め、しかも24歳以下の若年層がレンタカーの約2倍(18.1%→34.1%)もいるのです。昨今、若者のクルマ離れが何かと話題に上がりますが、カーシェアリングに限って言えば、情報感度が高い若年層ほど興味を持ち、実際に利用もしているという事実がわかったのです。

一方、これはアメリカでの話ですが、ビジネスでの出張時に使う交通手段として、すでにカーシェアリングがレンタカーを上回ったというニュースがありました。これまで欧米にならってモータリゼーションを発展させてきた日本ですから、年を追うごとに市場が拡大しているという現状を含めて、利用者数においてカーシェアリングがレンタカーを逆転する時代が来るのも、そう遠い未来のことではないかもしれません。

参考:販売台数40%減の衝撃予測 自動車産業の脅威「次世代カーシェア」

ユーザーの意識が変わってきたことによって、クルマは所有する対象(=目的)から、利用する対象(=手段)になりつつあります。たとえば、ドライブの目的が何かというと、多くの人にとっては運転することよりも、景色を楽しみながら走ることだと思います。そこで得られる経験に対してお金を払うというのが、クルマを借りる一番の目的になっているのではないでしょうか。カーシェアリングやレンタカーは、その受け皿として存在しているのです。

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カーシェアリングの料金はどう決まるのか?

クルマのコスト
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レンタカーに比べ、カーシェアリングはまだまだ利用者が少なく、その料金体系についてもご存知ない方が多いと思います。ここでは、カーシェアリングがどのような料金の決まり方をしているのかを簡単にご説明します。

カーシェアリング事業社は、シェアナンバーワンのタイムズカープラスや、カレコ・カーシェアリングクラブ、オリックスカーシェアなどがあります。料金体系は事業社によって多少の違いがあるのですが、基本的には月額基本料金 + 利用料金となります。

月額基本料金は、カーシェアリングを利用していなくても必ず毎月支払わなければならない料金です。通常1,000円前後で設定されていることが多いのですが、Hondaが最近始めた「Honda EveryGo」というカーシェアリングサービスは月額基本料金が無料だったりと、事業社によって異なります。また、月額基本料金は後述する利用料金に充当できるようになっている事業社が多いので、毎月必ず利用する方にはあまり気になる料金ではありません。

利用料金は、距離料金と時間料金、車種料金によって決まってきます。距離料金とは距離によってかかってくる料金で、6時間以下の利用だと距離料金0円という事業社もあります。時間料金は、短時間利用の「ショート料金」という10~15分刻みの料金と「パック料金」という6時間や12時間などの長時間利用の料金の2種類があることがほとんどです。ここに、深夜料金での時間料金を指す「ナイトパック」等、各社用意されています。車種料金は、車種にグレードがあり、借りたクルマのグレードによって時間料金などの料金が変化する料金体系のことです。

以上、カーシェアリングは月額基本料金と利用料金という、利用に対して従量課金的に料金が決まってくることがお分かり頂けたかと思います。今回はかなり簡略化してカーシェアリングの料金についてご説明しましたが、カーシェアリング・レンタカー比較のDRIVE go SEARCH編集部では、もっとカーシェアリングの料金について詳しく書かれた記事を公開しておりますので、ぜひご参考にしてみてください。

参考:カーシェアリングの料金を徹底説明!料金シミュレーションで大手3社を比較してみる

レンタカー業界で見え始めた新たな動き

さまざまなグラフ
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成長著しいカーシェアリングですが、その動向がレンタカー業界に影響を与え始めています。クルマを借りると言うよりも、必要な時だけ利用できるという気軽さがカーシェアリングにはあり、それがレンタカーのあり方を変えようとしているのです。

その影響はニッポンレンタカーに見ることができます。先日、その統括会社である東京センチュリーが発表したのは、1969年以来続けてきたレンタカー事業のフランチャイズ制を2017年12月をもって廃止し、直営体制に移行させていくということでした。

参考:ニッポンレンタカー、経営戦略の迅速化でフランチャイズ制度を廃止し直営化体制に移行

プレスリリースから読み取れるのは今後、クルマは所有から利用の時代へと入っていくということです。視点を変えると、これからの時代は2人以上の経営主が連携するフランチャイズ制ではなかなか実現しにくい迅速な意思決定やサービス提供が重視され、それをいち早く具現化しようという動きが見て取れます。

上記のようなユーザーニーズの変化に加え、インバウンド需要の増加といった背景もあり、レンタカー業界は事業社数、台数、売上ともに拡大を続けています。一方、年々激しさを増す事業社間の競争を見据え、ニッポンレンタカーグループはこれまで以上の強い事業体を目指すべく、直営化体制を敷くことになったのです。

同時に、2017年11月からはビジネスモデルによるカーシェアリング事業の本格的な運用も開始しました。これは従来のレンタカー業務の範疇に留まらず、各分野の有力企業との提携による新規事業の展開まで含まれます。その取り組みを通じて、ニッポンレンタカーはユーザーニーズにきめ細かく対応できるレンタカー会社を目指していくのです。

また、カーシェアリングは店舗まで出向いて窓口でやりとりをする手間が省ける他、店舗の営業時間を気にすることなくクルマを借りたり返却できたりするなど、ユーザー側のメリットも大きい。レンタカー業者もユーザーも互いにウィン・ウィンの関係を築けるカーシェアリングが、今後さらに成長していくことは明らかです。

大事なのは自分に合った価格、場所、業者を知ること

カーシェアリングイメージ
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選択肢がレンタカーしかなかった頃とは違い、カーシェアリングが伸長してきている今、両者のうちどちらを選べばいいのかという新たな悩みが出てくるようになりました。どちらも「クルマを借りる」という点では共通していますが、内容を比較してみると、意外にも大きな違いがあることに気付くはずです。

中でも、ユーザーが最も気になるのは料金だと思います。まず利用する前提として、カーシェアリングは1000~1500円ほどを支払って会員にならなければなりませんが、レンタカーはその必要がありません。実際の利用料金については、カーシェアリングは2段階の設定になっています。短時間の使用の場合、10~15分ごとに数百円、長い時間使う場合は6時間、12時間、24時間ごとに定額となります。一方、レンタカーは最短でも3~6時間から定額での貸し出しになります。

参考:カーシェアリングVs◯◯を徹底料金比較してみた!2017年最新版

また、貸出方法も異なります。パソコンや携帯電話、スマートフォンから予約を入れるのは変わりませんが、ICカードを使って乗車できるカーシェアに対して、レンタカーは店舗の窓口まで足を運び、スタッフと対面しての貸し出しになります。貸出時間もカーシェアは24時間いつでも可能ですが、レンタカーは店舗の営業時間内でなければなりません。

その他、カーシェアリングは料金に保険代が含まれ、ガソリン代が無料(半分以下になったら専用カードを使って給油)ですが、レンタカーでは料金とは別に保険代、ガソリン代ともに必要など、大きな差があります。クルマを借りる料金自体が安くても、保険代やガソリン代を含めたら想像以上に出費がかさんだ…ということを回避するためにも、支払総額を事前にシミュレーションしてみることをオススメします。

大まかに言って、近所で数時間以内の利用であればカーシェアリング、遠方まで足を伸ばし6時間以上使うようであればレンタカーというのがひとつの目安になると思いますが、カーシェアリングもレンタカーも各社が競合しています。なので、まずはカーシェアリング、レンタカーのどちらを利用するかを決めた上で、今度はそれぞれ競合他社間での比較をしたいところです。

社会や経済が成熟し、人の感性も変化してきました。それに合わせてお金の使いみちも変わってきており、その中でカーシェアリング市場が伸びてきているという事実があります。賢くお得になのはもちろん、何より有効にお金を使うためにはカーシェアリングの業者や利用料金、場所などをしっかり比べ、違いを把握しておくことが大事です。

まとめ

車の使われ方が所有から利用へ変化し、カーシェアリングのシェアが拡大してきていることをご紹介してきました。

そんなカーシェアリングの情報を、DRIVE go SEARCH編集部はたくさん紹介しています!近くにあるレンタカーやカーシェアリングの料金の比較や、場所の検索は「カーシェアリング・レンタカー比較のDRIVE go SEARCH(ドライブゴーサーチ)」が便利ですよ!ぜひ一度使用してみてください。

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