カーシェアリングと自家用車(マイカー)
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カーシェアリングとは?

カーシェアリングのステーション数と自家用車(マイカー)の保有率には密接な関係があった!

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クルマ離れは、クルマ好きの間でも加速

ここ数年「クルマ離れ」という言葉をよく聞きますね。若者に限らず、全体的な傾向だと言われています。そういえば、私はクルマ関係の仕事をしていますが、最近は同業者、つまりクルマ好きの人間でもクルマを持っていない、という人が目につくようになりました。クルマ関係の人でもそうなのですから、普通の人は推して知るべしですよね。

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自家用車(マイカー)保有率の全国平均は73.6%、一位は長野県の94.9%

ここで、クルマ離れを裏付けるデータを見てみましょう。総務省統計局が2015年に行った調査で、世帯に対する自家用車(マイカー)の保有率(普及率)です。それによると、全国平均は73.6%でした。なんだ、意外と高いじゃないか、と思われるかもしれませんが、これを都道府県別にみてみると、面白いことがわかります。

まず、最も自家用車(マイカー)保有率が高いのは長野県で94.9%、次いで高いのが富山県の94.7%。ここでの世帯というのは単身者から高齢者まですべてを含んでいるので、この2県の世帯自動車保有率はほぼ100%だと言ってもいいでしょう。

自家用車(マイカー)保有率が最も低いのはやはり東京。都市部は保有率が低い傾向

都心
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では、逆に自家用車(マイカー)保有率が低いのはどこでしょうか。やはりというか予想通りというか、トップは東京都の43.6%でした。半分以下しかクルマを持っていないのです。ついで大阪府の54.3%、その次は神奈川県の61.8%、そして京都府の64.0%です。

関東と関西の都市部の自家用車(マイカー)保有率が低いのは、まず単身世帯が多いこと、公共交通機関が発達していること、徒歩圏内に 商圏や各種の施設が存在していること、などが挙げられるでしょう。つまりクルマがなくても困らない、というわけです。ちなみに東京は、23区内に限って見てみると自家用車(マイカー)保有率は36.3%に下がります。

福井県は世帯当たり平均2台の自家用車(マイカー)を所有

逆にいうと、長野県や富山県に代表される地方ではクルマがなくては生活がままならない、ということが言えるのだと思います。

参考までに、地方では保有率の高さに加えて、自家用車(マイカー)保有台数も多いです。福井県は平均保有台数が2.00台富山県は1.93台山形県は1.89台ですから、クルマを持つ世帯はほぼ2台のクルマを所有していると考えていいでしょう。

生活の必需品だから、(免許を持っている)家族の数だけ車が必要ということになるのです。ちなみに東京都は1.12台、大阪府は1.21台です。

クルマにかかる経費はひと月2万5940円と、かなり負担が大きい

クルマのコスト
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こうやってデータを見てみると、クルマを所有している人はあくまで必要だからであって、都会など利便性の良いところに住んでいるのであれば積極的に所有する必要はない、と考えているのでしょう。

その最大の理由は、やはりコストだと思われます。同じく総務省統計局が自動車保有世帯の一ヵ月の自動車にかかる経費を調査しています。

それによると全国平均は2万5940円。これは意外と都道府県による差異が少なく、最も高いのが富山県の3万7363円。その次が岩手県の3万1851円ですから、富山県はちょっと突出してますね。

最も安いのは沖縄県の1万60204円で、東京都はというと2万6532円と意外と安いです。でも年間でおよそ30万円。それだけのお金があれば、他のことに使った方がいいや、と考えるのは当然かもしれません。

都市部に多いカーシェアリング・ステーション。東京都は6,109カ所

一方でクルマを持たない人が主に利用するカーシェアリング。ステーションの数は年々増えていますが、その中心はやはりクルマ保有率が少ない都市部に偏っています。

まず東京都のステーション数は何と6,109カ所世田谷区の521カ所港区の316カ所大田区の352カ所など、都心や周辺の区部を中心に実に多くのステーションがあります。

ただ、都内でも武蔵村山市(2カ所)、あきる野市(3カ所)など、郊外に行くとカーステーションが激減します。おそらくこのあたりはクルマの保有率も高いのでしょう。他には大阪府は2,695カ所神奈川県は1,844カ所です。

地方では、カーシェアリングは県庁所在地以外あまり普及していない

地方
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地方ではどうでしょうか。自家用車(マイカー)の保有率No.1だった長野県のステーション数は104カ所。長野市と松本市にそれぞれ18カ所、上田市に10カ所ありますが、他の市町村はほとんどありません

自家用車(マイカー)保有台数No.1の福井県は33カ所。福井市の19カ所をはじめ6つの市にわずかにあるだけです。他には徳島県が19カ所、佐賀県が34カ所など、やはり地方ではカーシェアリングのステーションは面積と人口を考えれば圧倒的に少ないようです。県庁所在地以外ではほとんど普及していないと言えるでしょう。

地方でもステーションさえあればカーシェアリングが普及するはず。

都道府県のカーシェアリングのステーション数は、見事に世帯に対する自家用車(マイカー)保有率の数字と反比例の関係にあることがわかりました。地方にステーションが少ないのは、ほとんどの世帯がクルマを持っていて需要が少ないからーーということでしょうが、逆に考えれば、カーシェアリングのステーションが増えれば地方在住の人たちもクルマを持たなくなるかもしれません。いや、確実にそうなるでしょう。

何しろ1台当たり年間約30万円。地方は複数所有が多いですから、これが1台でも減らせれば、生活費や趣味に回せるわけです。クルマが特に好きだという人以外は、所有せずにカーシェアリングで、という流れは今後さらに加速していくでしょう。

仕方がないことではありますが、いちクルマ好きとしては、税金などのクルマの維持費がもっと安くなって、クルマを持ちたいと思う人が少しでも増えてくれないかな、と思ったりもするのですが。

他にもカーシェアリングとレンタカーの情報は、カーシェアリング・レンタカー比較のDRIVE go SEARCh(ドライブゴーサーチ)で調べてみましょう。

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