この記事の目次
最近カーシェアリング利用者が急増しています。カーシェアリングを利用する前にポジティブな情報ばかりではなく、ネガティブなデメリットもきちんと知った上で検討したいですよね。そこで、この記事ではカーシェアリングのデメリットに着目しながら自家用車(マイカー)、レンタカーなどの比較対象を持った上でメリットと共に事例を紹介していきます。さらに、カーシェアリング大手3社それぞれのデメリットとメリットも比較していきます。
自家用車(マイカー)と比較したときのカーシェアリングのデメリットとメリット
まずは自家用車(マイカー)と比較したときのカーシェアリングのデメリットを見ていきましょう。やはり、カーシェアリングは駐車場代や保険を含む維持費がかからない事が魅力ですが、どんなデメリットがあるのでしょうか。
デメリット1:空き状況によっては借りられない
まず最初に浮かぶのはステーションの空き状況によるデメリットです。近年、カーシェアリング利用者はここ数年で数十倍になっており、カーステーションも増えてきてはいるものの場所によっては借りたいときに借りられない事態が発生します。自家用車(マイカー)を所有するときには考えもしなかった事態ですよね。これに対する解決策はあるのでしょうか。
デメリット1に対する解決策、メリット
解決策はズバリ、複数のカーシェアリング会員になることです。タイムズカープラスは圧倒的なシェアを誇るカーシェアリング事業社ですが、他にもカレコ・カーシェアリングクラブやオリックスカーシェアなどがあり、実際複数の会員になっているカーシェアリング利用者も多いのです。各社強みや弱みが違っているので、利用ケースに応じて事業社を選ぶのはスマートです。月額使用料を利用料金から引いてくれる仕組みをもつ事業社もあるので、二重の利用料金が実質かからないケースもあります。利用に応じてプランや車種などの選択肢が豊富な点はカーシェアリングの大きなメリットの1つと言えるでしょう。
デメリット2:予約時間、返却時間を明示する必要あるため面倒
次のデメリットとして挙げられるのは、カーシェアリングは予約時間や返却時間をあらかじめ決めなければならない点です。自家用車(マイカー)を利用する時とはやはり勝手が違いますよね。
デメリット2に対する解決策、メリット
面倒であることの根本的な解決策は正直ありません。しかしながら、あらかじめ時間を決めていてもそれ通りにいかないことは非常に多いですよね。そんな時のために、多めに時間を見積もっておくというのも1つの手かもしれません。タイムズカープラスとカレコ・カーシェアリングクラブは6時間未満の時間料金はショート料金として課金されるため、利用時間だけの支払いで大丈夫なのです。6時間未満の使用予定であれば、6時間フルで借りちゃいましょう。早く返せるときは早く返せばいいし、思ったよりも長くなるときのためにあらかじめ長めに返却時間を設定しておきましょう。
デメリット3:内装、外装がキレイとは限らない
自分の車であれば、思い通りに洗車したり掃除したりすればいいのですが、カーシェアリングはそうもいきません。どうしても直前に利用した人によっては社内が汚いときがあるとの声も出てきています。
デメリット3に対する解決策、メリット
ここに関しても根本的な解決策はありませんが、一応週に一度の清掃制度はあるようです。次の人のことを考えてキレイに利用していきたいですね。また、外装に関しては各社のビジネスモデルとも大きく関係しているようです。各社新車は導入されていますが、タイムズカープラスやオリックスカーシェアはレンタカー事業もあるため、そこから流された中古車も多いのです。一方、カレコ・カーシェアリングクラブはレンタカー事業をやっていないため、新車が比較的多いと評判です。
デメリット4:車種の選べる幅が限られる
自家用車(マイカー)の場合、好きな車種を購入すればいいのですが、カーシェアリングは利用ステーションにある車種に限られてしまいます。カーシェアリングを利用するのだけれども、車種はこだわりたい・・・そんなわがままはどれくらい通るのでしょうか。
デメリット4に対する解決策、メリット
車種の選べる幅に制限があることには変わりないのですが、カーシェアリングはどんどん車種が追加されています。EVやセダンなども各社取り揃えられているので、気分によって利用する車を変えられることはカーシェアリングの大きなメリットです。最近は購入するための試乗として、ディーラー窓口よりも気楽に試せるカーシェアリングが利用されるケースも増えているそうです。
参考:やっぱりセダンが好き!というアナタへ カーシェアなら乗り比べが出来る!?
デメリット5:ステーションが遠くて車に乗るまで歩く
どうしても近くにカーステーションがないと利用したくても利用しにくいですよね。カーステーションまで10分以上歩く、なんて人も。それに、カーステーションも日々改廃が行われているため、新設されることもあれば廃止されてなくなってしまうこともあります。
デメリット5に対する解決策、メリット
ここに対しても根本的な解決策はありません。とはいえ、私の周りではステーションまで自転車で行っている方も数人いるので、1つの解決策かもしれません。カーシェアリングは近年大きな盛り上がりを見せているので、さらなる普及を待ちながら利用するしかないですよね。引っ越しの際は近くにカーステーションがあるかなどのポイントも見逃さないようにしていく必要がありそうです。最近はマンションの駐車場がカーシェアリングのステーションとなっていることもあるので、引っ越しする際に思い切って自家用車(マイカー)からカーシェアリングに乗り換えてみるのもいいかもしれません。
参考:35歳4人家族でプリウス購入とカーシェア利用を価格比較!!
デメリット6:ペット、喫煙、荷物、チャイルドシートなど数々の制約がある
自家用車(マイカー)だと、ペットを乗せるも喫煙するもチャイルドシートなどの荷物の置きっぱなしも自由ですが、他人と車をシェアするカーシェアリングはそうもいきません。
デメリット6に対する解決策、メリット
このデメリットに対して、カーシェアリング各社はどのようなソリューションを提供しているのでしょうか。
ペット
まず、ペットについては全面的に禁止です。退会などの可能性もあるので、ペットを連れてのご利用は控えましょう。
喫煙
喫煙について。基本、喫煙に関しても全面NG。電子タバコについても同様です。ただ、オリックスカーシェアが面白い取り組みをしているようで、IQOS(アイコス)専用車両というものがあるそうです。
参考:オリックスカーシェア】禁煙じゃないの!?「IQOS(アイコス)」専用車を導入!?
チャイルドシート
チャイルドシートはもちろん社内には置いておけません。お子さんとご一緒の場合、少し不便ですよね。カレコ・カーシェアリングクラブはここに対して取り組みがあるようですが、全てのカーステーションで利用できるわけでもなさそうです。
参考:【カレコ】チャイルドシートを三井のリハウスでも借りられる!?
以上が自家用車(マイカー)と比べたときのカーシェアリングのデメリットでした。そこに対する解決策やメリットなども考慮しながらカーシェアリングの導入を検討されてはいかがでしょうか!
レンタカーと比較したときのカーシェアリングのデメリットとメリット
次に、レンタカーと比較したときのカーシェアリングのデメリットを解決策とメリット部分も考慮しながらみていきたいと思います。どういう時にレンタカーを使った方がいいのか、カーシェアリングを使った方がいいのかって気になりますよね。
デメリット1:カーシェアリングは乗り捨てができない
ニッポンレンタカーなどのレンタカー事業社では便利な、いわゆるワンウェイという使用方法はカーシェアリングは現状できないようです。つまり、借りた車を借りた場所にきちんと戻す必要があるのです。
※一部キャンペーンで乗り捨て利用できるカーステーションあり
デメリット1に対する解決策、メリット
ここはやはり、レンタカーとカーステーションの強みを把握した上で使い分けることがスマートな使い方でしょう!一般的に、レンタカーは長距離や長時間利用が安く、カーシェアリングは普段使いのような短時間、短距離が安いです。普段使いとして、乗り捨てを利用したい局面は少ないので、そもそも遠い場所で乗り捨てたい場合はレンタカーを使用する方がスマートといえるでしょう。DRIVE go SEARCHでは、レンタカーとカーシェアリングを利用ケースに応じた料金を徹底比較した記事もご用意しているので、参考にしてみてはいかがでしょうか!
参考:カーシェアリングvs◯◯を徹底料金比較してみた!2017年最新版
デメリット2:車の移動距離、借りる時間によってはカーシェアリングが高い場合も
上述したように、カーシェアリングは普段使いとして、距離が近く短時間での利用が非常に便利です。一方で、1泊2日の旅行で遠くに行く、などの利用は一般的にレンタカーの方がリーズナブルなのです。
デメリット2に対する解決策、メリット
大きな傾向としてはやはり100kmを超えるような長距離や12時間を超えるような長時間の利用はレンタカーの方がリーズナブルです。しかしながら、カーシェアリング事業社の中にも長距離に強い事業社、弱い事業社が存在します。例えば、オリックスカーシェアは長距離や長時間の利用が他のカーシェアリング事業社よりも安くなる傾向があります。一方、カレコ・カーシェアリングクラブは平日利用や短距離、短時間の利用は他の事業社よりも圧倒的に安いのです。ここはケースに応じてレンタカー、カーシェアリングを使い分けることを基本として、カーシェアリングの複数会員の場合はさらにカーシェアリング事業社も使い分けることが上級者のお得な使い方といえるでしょう。
デメリット3:カーシェアリングは月額使用料が必要
レンタカーは単発の利用だけの料金がかかるだけですが、カーシェアリングは基本的には月額使用料を支払わなければなりません。1回も使用しない月があったとしても、会員である以上一定額を支払う必要があります。
デメリット3に対する解決策、メリット
月額使用料と聞くと敷居が高くなりますが、そこも自分の利用ケースをよく考えた上で最適な事業社・プランを選ぶことでほとんど月額使用料金を気にせず利用できるのです。
例えば、オリックスカーシェアはカーシェアリングの利用料金が高くはなるのでが、基本使用料金が0円という個人Bプランというプランを用意しています。月の使用時間が1時間を超える場合は個人Aプランというプランの方が安いのですが、たまに利用する可能性があるけど月額使用料は払いたくない、という場合に便利です。
また、タイムズカープラスとカレコ・カーシェアリングクラブは月額使用料を利用料金が発生したときに利用料金から引くことができます。つまり、月に1回以上利用する場合は月額使用料は実質0円となります。
ここまではレンタカーとの比較の中で、カーシェアリングのデメリットについて紹介してきました。双方にメリット・デメリットがある以上、重要なのは利用シーンに合わせて最適な選択をすることだということですよね。では次に、カーシェアリングを利用する場合にどこの事業社の会員になればよいのか、複数会員の場合はどんなときにどこの事業社を利用すればよいのかの参考に少しでもなればと、カーシェアリング大手3社のメリット・デメリットをまとめたのでご紹介していきます。
カーシェアリング大手3社それぞれのデメリットとメリット
カーシェアリングは現在、大手3社でほとんどのシェアがあります。複数会員になる際も、タイムズカープラス、カレコ・カーシェアリングクラブ、オリックスカーシェアから選択することがほとんどかと思います。1つ1つみていきましょう。
タイムズカープラスのメリット、デメリット
カーシェアリング最大手のタイムズカープラスのメリット、デメリットを紹介していきます!
タイムズカープラスメリット:ステーション数がダントツで多い!
タイムズカープラスは業界最大手で最もステーション数が多いため、会員数もナンバーワンです。そのため、あらゆる地域にステーションがあり、最も現実的な選択肢となりそうです。
タイムズカープラスデメリット:会員数が多く、空いている車も少ない
地域により状況は異なるという前提ですが、シェアナンバーワンなだけあり、土日にはタイムズカープラスの車を借りようとしてもすでに借りられているという事態が多くみられます。普段使いとして月額使用料を支払っているだけに、この事態は避けたいですよね。
オリックスカーシェアのメリット、デメリット
オリックスカーシェアは2017年現在で15周年を迎える最も老舗のカーシェアリング事業社です。他社と比べてどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
オリックスカーシェアメリット:長距離、長時間利用が最も安い
オリックスカーシェアは他社と比べ、最も長距離、長時間に適しています。例えば、土日の24時間レンタルなどはオリックスカーシェアが最安の場合が多いです。また、月額無料のプランを備えてる点からしてもレンタカーの代替として使用するには最も適しているといえそうです。
オリックスカーシェアデメリット:普段使いとしては料金が劣る
近い距離や短い時間に関しては、カレコ・カーシェアリングクラブと比べると高いです。とはいえ、極端に高いわけではなく、タイムズカープラスとあまり変わらない料金であるためオススメです。
カレコ・カーシェアリングクラブのメリット、デメリット
カレコ・カーシェアリングクラブは平日プランを用意しており、普段使いに特化したカーシェアリング事業社として知られています。さっそくメリットとデメリットをみていきましょう。
カレコ・カーシェアリングクラブメリット:短距離、短時間の利用が最安!
やはり最大の強みはここ!かなり安いです。平日仕事終わりにちょこっと使いたい時はまず挙がってくる選択肢だと思います。他にも取り揃えている車種がユニークな点も車好きにウケているようです。
カレコ・カーシェアリングクラブデメリット:ステーションの少なさ
3社の中では最もステーション数が少ないところが難点です。東京23区などでは3社ともに充実してきた印象はありますが、地域によってはそもそも普段使いの選択肢として挙げることは難しいケースもあるかもしれません。
まとめ
以上、様々な観点でカーシェアリングのデメリットについて紹介してきました。自家用車(マイカー)からカーシェアリングへ乗り換える決断はしっかりとデメリットを踏まえた上で判断していきましょう。
近くのカーシェアリングステーション・レンタカーの最安値を詳細な条件から探せる「DRIVE go SEARCH」のカーシェアリング・レンタカー比較をぜひご活用ください。