カーシェアリング

AT車のクリープ現象とは!そのメリット・デメリット

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クリープ現象とは

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クリープ現象とは、AT車(オートマチック車)でエンジンがアイドリング状態にあり、ギアがパーピング・ニュートラル状態以外の時に、アクセルを踏んでいなくてもブレーキから足を外すと車両が動く状態のことを言います。

クリープとは、英語で「ゆっくり動く」という意味があります。このクリープ現象は、AT車のみで発生し、MT車(マニュアル車)では起こりません。

カーシェアユーザーが利用するカーシェアのクルマはほぼAT車ですから、体験している人も多いのではないでしょうか?信号が青に変わってブレーキから足を外した時、あるいは、渋滞にはまって少ししか動かない時、ブレーキから足を話した時などに起こるのがクリープ現象です。

 

クリープ現象とはどんな車種で起こるのか

ハイブリッドらしいシフトノブ

 

前述のように、クリープ現象はAT車で起こりますが、特にクラッチ機構に「トルクコンバーター」を採用したセミAT車やAT車で多く発生します。

トルクコンバーターは、動力の伝達に液体(ATFオイル)を用いてエンジンからミッションへと動力を伝えますので、セミATやMTのようにクラッチを締結、クラッチを開放といった動作はなく、極端に言うと常に締結状態となっていますのでクリープ現象が発生します。

一方、近年欧州車などで積極的に採用されているフォルクスワーゲンのDSGをはじめとするセミAT車と呼ばれるMT車のクラッチ機構を採用した車両もあります。

このようなセミATと呼ばれる通常のクラッチを採用したクルマも電子制御によって半クラ状態を意図的に作り出しており、トルクコンバーター以外でもクリープ現象が起こらないわけではありません。

 

クリープ現象の仕組みとは

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クリープ現象を引き起こすトルクコンバーターの基本構造は、一つの箱の中に満タンのオイルが入っていて、その中で3枚の羽が並んでいるものです。

エンジンの入力側の羽をポンプインペラー、出力側の羽をタービンランナーと呼び、その2枚の羽の間にオイルの流れを制御するステーターという羽が設置されます。ステーターにはワンウェイクラッチが備えられており、入出力の回転数に差があるときは回転せず、入出力の回転数があった時には回転できる仕組みとなっています。

エンジンの回転がどのように伝達するかといいますと、ドライブプレートに接続されたトランクコンバーターカバーを介してポンプインペラーに伝えられ、タービンランナーの回転がアウトプットシャウトによって減速機に伝えられるというものです。

専門用語ばかりで分かりにくいのですが、要するに、AT車のトルクコンバーターは、オイルの流れの勢い(力)を使ってシャフト側のタイヤに伝達しますので、オイルが動いている間はクルマが動くようになっているのです。

 

クリープ現象のメリット

ゆっくりクルマを動かすことができるクリープ現象は、細かい操作が必要な時に重宝します。MT車(マニュアル車)のように半クラッチを保ちながらの運転は初心者ドライバー簡単ではありませんが、運転に集中することができるクリープ現象は大きなメリットといえるでしょう。

例えば、渋滞時に少しずつ動く場合や、車庫入れなど低速で走行したい場合に非常に有効です。昔のマニュアル車では、クルマのスタートのうまさで運転の技量が分かったりしましたが、クリープ現象を利用すると誰でもうまくスタートすることが可能となります。

同様に、ブレーキを話したところから徐々に駆動力が伝わるため、坂道発進などでは急激な坂でなければブレーキからアクセルへの踏みかえ時にクルマが後退しにくいといったメリットもあります。

 

クリープ現象のデメリット

クリープ現象の最大のデメリットは、ブレーキをしっかりと踏んでいないと少しずつ動いてしまいますので、気がゆるんだりすると前のクルマや物にぶつかってしまうという可能性があることです。

気をつければ済むことでもありますが、実際に多くの事故が発生しています。不注意は誰にでもあることですが、クルマを運転する際にはクリープ現象のことをしっかりと理解しておく必要があります。

また、トルクコンバーターは完全な切り離し式の変速機ではないので、動力の伝達効力が悪く、残念ながら燃費についてはMT車に劣ってしまいます。

 

クリープ現象の事故に注意

事故
https://www.photo-ac.com/

クリープ現象の意味や仕組みはだいたい理解できたかと思います。

クリープ現象は、初心者ドライバーでもスムーズに走行することができるなど多くのメリットがありますが、同時に、きちんと理解していなければ危険なものでもあります。まさに諸刃の刃(やいば)というところでしょう。

クリープ現象で特に注意しなければならないのは、赤信号待ちでの玉突き事故です。後部座席にある荷物を取ろうとして、ふと体勢を変えてしまい足がブレーキから離れ、そのまま前のクルマに玉突き事故を起こしてしまうということが実際によくあります。

信号待ちの最中ではあっても運転していることを忘れずに、しっかりと前を向いていることが大切です。クリープ現象による事故には注意しましょう。

 

カーシェアユーザーはクリープ現象のメリットを使いこなそう

カーシェア3社

 

カーシェアユーザーといっても、ベテランドライバーには必要ないでしょうが、初心者ドライバーやあまり運転に自信がないというたまにしかクルマを運転しないユーザーの場合には、クリープ現象をしっかり理解することで、スムーズに運転することができるようになります。

タート時にアクセルを強く踏み込みすぎたり、駐車場でのクルマの出し入れの失敗など、クリープ現象をうまく利用することでスムーズにスタートしたり、駐車場での出し入れができるようになるでしょう

もちろん、クリーク現象のデメリットもありますが、運転の基本を守っていればそれほど恐れることはありませんし、駐車時にはギアを忘れずにパーキングに入れるようにしておけば問題はありません。

AT車とMT車の両方を知っている人には当たり前に理解していることでしょうが、特に、AT車しか運転したことがない場合には、クリープ現象のことを理解して、うまく運転に活かせるようになりたいものです。

 

まとめ

MT車全盛の時代には、運転のうまい下手がはっきりとわかるものでしたが、AT車全盛の昨今では、それほどうまい下手が分からなくなってきました。ただし、クリープ現象を理解して運転に活かしている人とそうでない人の違いはよくわかると思われます。

普段あまり運転しないカーシェアユーザーの場合には、是非クリープ現象を理解して、スムーズでスマートな運転ができるようになりたいものです。

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