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クルマが故障した!どうする?
人間が病気になるように、クルマも長く乗っていると故障してしまうこともあります。特に今日日の猛暑、クルマも過酷な状況にあり、故障しやすい季節と言えるでしょう。
故障と一言にいっても、タイヤのパンクやバッテリー上がりなどの軽度のものから、クルマが動かなくなってしまいレッカー移動する必要があるような面倒なものまでいろいろあります。
故障も一度経験してみると何をすればよいかが分かっていますので、落ち着いて対応することもできますが、カーシェアユーザーなどのように普段はそれほど運転することはないという人やほぼペーパードライバーに近い人の場合には、クルマが故障すると何をしたらよいのかわからずに動揺してしまうこともあるでしょう。
カーシェアリングサービスのように、短時間利用が多い場合には故障に遭遇するような可能性もマイカー利用と比べると著しく少なくはなりますが、万が一に備えて、クルマが走行中に故障した場合の対応について知っておくといざという時に役に立ちます。
故障対応の前に、故障を未然に防ぐには
クルマが故障した場合の対応を考える前に、ドライバーとして当然実施すべき問題がありますが、それは事前の定期的なクルマの点検作業です。クルマを運転するということは、一つ間違えると自分ばかりか他の人にも多大な迷惑をかけてしまうことになりますので、ドライバーの責任として保険と定期的な点検は必要不可欠なことです。
マイカー所有者の場合には、よほどクルマのメカニズムに詳しい人やクルマ好きの人でもない限りは、ディーラーや整備工場任せという人がほとんどでしょうが、それでも必要最低限の責任は果たしているといえるでしょう。
しかしながら、中には車検のみの点検で済ませて、定期的な点検は実施しないという人も多くいるのが実情です。点検とはいっても、業者さんにお願いする場合にはそれなりの費用も発生しますので、お金がない場合には業者さんに任せることもできなくなりますし、首都圏での生活者のように、クルマの維持費が高い場合には点検までとても手が回らないということもあるでしょう。
また、点検していたからといって、必ずしも故障が起こらないというわけでもありませんし、車検は法律上やむを得ないが定期点検は良いだろうという考え方の人も多いのかもしれません。
とは言うものの、軽度な故障ならそれでよいかもしれませんが、深刻な故障の場合にはかえって費用的に高くかかったり、あるいは事故を引き起こしてしまうことにもなりかねませんので、ドライバーの責任としてしっかりと定期的な点検を実施する必要があります。
ガソリンスタンドでのトラウマが
中には、こんな経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか?
給油のために、たまたま通りかかったガソリンスタンドで給油したところ、「オイルを調べさせてください」といわれてお願いしたところ、当初は予定していなかったオイル交換まですることになってしまった。あるいは、その際に他の不具合なども指摘されることになり、言われるがままにお願いしたところ最終的には数万円の費用を請求されることになった。
初心者ドライバーによくありがちな話なのですが、後で考えてみたら車検や定期点検までしているのに、本当にオイル交換や他の修理をする必要があったのかどうか全く判断することができず、少し車に詳しい友人に相談したところ、なるほどそういうことかと納得してしまうことになります。
中には交換したり修理しておいてよかったという話もあるのでしょうが、たまたま立ち寄ったガソリンスタンドにすべて任せてしまったために後悔することになったというトラウマがあり、何となく点検に対するイメージが悪くなってしまったという経験を持つ人も少なくはないでしょう。
ガソリンスタンドって、意外と儲からない仕組みになっており、以前にはこのような過剰サービスを実施するところも多く存在していました。しかし、最近では、セルフスタンドも多くなっていますので、このようなトラウマのある人の多くはセルフを利用しているでしょう。
カーシェアなら整備が行き届いており安心感は抜群
このように、マイカー所有者にとっては、点検作業というのはコストとともに多大な労力を費やすものですが、これに対して、カーシェアリングサービスの場合には、コストは利用料金の中にすべて含まれており、さらに、定期的な点検作業や整備が行き届いており、ユーザーは簡単な点検をするくらいで、後はすべてカーシェア事業者がやってくれます。
カーシェアの場合には、パンク修理やバッテリーのあがりなどは自腹での処理となりますが、これさえも、定額コストの安心パックサービスなどを利用することで回避することが可能となります。
走行中に故障した際の対応
クルマの年式にもよりますが、しっかりと点検作業を実施していれば、ほとんどの故障からは免れることになりますが、それでも運悪く故障した場合にはどう対応すればよいのでしょうか。
走行中に突然クルマが故障した場合は、追突等の事故を防ぐために次のような対応をします。
ハザードランプを点灯します
トラブル発生を後続のクルマに知らせるためハザードランプを点灯させ、追突などの事故を防ぎます。
速度を落とし、安全な場所にクルマを停めます
ブレーキを踏み速度を落とします。故障により速度が落ちない場合にはブレーキを両足で踏み込みます。それでも速度が落ちない場合には、シフトダウンを繰り返し、エンジンブレーキを使って徐々に速度を落とします。
安全な場所に移動して、パーキングブレーキをかけてクルマを停車します。
ここでの注意点としては、クルマが停まらないからと焦ってエンジンのスイッチを切ると、電気系統がすべて停まってしまうので、かえって危険な状況を招く可能性が高く、クルマを停めるまではエンジンは切らないようにします。
故障車と人がいることを周囲に合図します
発煙筒を持ち、周囲に故障者と人がいることを周囲に合図しながら、クルマの50m以上後方に停止標示器材(三角表示板等)を立てます。
発煙筒を路上に置いて、後続車に危険を知らせます。この時に、ガソリン漏れがある場合には発煙筒の取り扱いには十分な注意が必要となります。
クルマから出る場合には十分な安全確認を行い、不用意に歩き回ったりしてはいけません。また、高速道路などでは後続するクルマが急に止まれずに追突する危険性がありますので、乗員全員を路外の安全な場所に速やかに避難させます。
緊急連絡をします
出火している場合には消防隊(119番)に連絡します。
その他の場合には、保険会社やロードサービスに連絡します。
ボンネットから煙が出ている場合には、ラジエーターやエンジンルームから火が出ている可能性があります。安易にボンネットを開けたりせずに、消防隊やレッカー車の到着を待ちましょう。
カーシェアリングでの対応
カーシェアリングユーザーが走行中にクルマが故障した場合にも、基本的には上記の流れで対応し、緊急連絡の際に指定の会員専用ダイヤルに連絡をします。
カーシェアユーザーの中には、初心者ドライバーも多くいますが、故障の際には落ち着いて対応することが重要ですので、深呼吸などをして自分を落ち着かせてしっかり対応するようにしましょう。
まとめ
マイカー所有者の場合には、車検のみならず定期的な点検を実施して故障を未然に防ぐことが大切です。万が一の故障の際には、落ち着いて対処します。これに対して、カーシェアユーザーの場合には、カーシェア事業者のほうでしっかり定期的な点検が実施されていますが、万が一の際には落ち着いて対処し、カーシェア事業者の緊急連作先に連絡します。
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