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逆走はどうやって防げるのか?

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高速道路で多発する逆走事故

高速道路 アクアライン
フリー写真素材 フォトック

大昔にお笑い芸人のネタに「高速道路で間違えて逆走する」というものがあり、多くの人の笑いを誘っていました。何故なら、そんなことをする人がいるなんて誰も想像しなかったからです。

ところが最近では、危険極まりない煽り運転が多発しているかと思ったら、何と高速道路での逆走車も多発しており、ドライバーとしては甚だ厄介な時代になったものです。

逆走が危険なのは、多くのドライバーがまさか高速道路で逆走してくるクルマがいるとは想定していないからで、物理的な問題もあり事故が発生する可能性が非常に高くなるのです。一般道と比べたらスピードを出して走っている高速道路で想定の範囲外のことが起こると非常にヤバいのです。

最近、メディアで大きく取り上げられて煽り運転の場合には意図的なものとなりますが、逆走の大きな特徴としては、意図的な逆走というよりはむしろ65歳以上(※)のドライバーによる間違えて(過失)逆走するケースが多いということです。

少子高齢化時代を本格的に迎える我が国としては、今後このような問題が増えることが予想されます。ただし、間違えることが原因であるために、間違えやすい(逆走しやすい)パターンがあることも分かっていますので、このことを頭の中に入れておくだけでも実際の万が一の場合には非常に有効となるでしょう。

(※)NEXCO東日本の調査では、交通事故または車両確保に至った逆走事案が平成23年1月から平成27年9月までに302件発生しており、運転手の年齢別に見ると、67%の逆走事案が65歳以上の運転手によって引き起こされています。

 

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知っておきたい逆走するパターン

pakutaso.com
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まず、知っておかねばならないのは、高速道路は一方通行であるということで、行き先を間違ったり・行き過ぎてしまった場合には必ず次のインターチェンジまで行って降りなければなりません高速道路内では絶対にUターンやバックをしてはいけません

実は、高速道路での逆走のパターンとしては、インターチェンジ・料金所・SA/PA付近で発生しやすくなっているのです。

インターチェンジ付近

高速道路で目的のインターチェンジの出口を通り過ぎてしまったという経験は多くの人にあるでしょうが、その場合には当然次のインターチェンジで降りることになります。ところが、逆走のパターンとして多いのが、誤って出口を通り過ぎてしまい、入り口の合流部分からUターンして戻ろうとするケースです。

さらに危険なのが、目的の出口を通り過ぎてしまい本線上でUターンして出口に戻ろうとするケースで、これは間違えたとはいえ、本線上でUターンするという行為は悪質な行為であり他のクルマにとっても非常に危険な行為となります。これと同じように危険なのが、目的の入り口を間違えて進入し同じく本線上でUターンして出口に戻るケースです。

また、インターチェンジ内での逆走としては、目的の出口を間違えて進入してそこから逆走して再び本線に戻ろうとするケースも多くみられます。

料金所付近

料金所付近でも同様に、目的の入り口を間違えて進入して知ったケースで、この場合には必ず次のインターチェンジ(出口)で降りなければならないのですが、間違えて進入した後に次のインターチェンジには向かわずに、本線上でUターンして同じ料金所の出口で降りようとするケースです。

首都高などでは入り口を間違えたことのある人は多いでしょうが、首都高の場合には本線上でUターンするということはほぼ自殺行為に近いものとなりますし、他のクルマにとっても危険極まりない行為となり大事故の可能性すらあります。

SA/PA付近

SA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)での逆走するパターンは、インターチェンジ付近や料金所付近のものとは少し異なります。このケースでは、SA/PAから出る際に、間違って入り口から出ようとしてしまうケースと、出口から本線に出たものの矢印の進行方向とは逆方向に向かってしまう(結果的に逆走すす)ケースとなります。

SA/PAでは、出口にある矢印の方向に向かって進めば問題ありませんので、矢印を確認することが重要です。

 

逆走に巻き込まれないための自制手段

pexels

逆走車を見かけたら

逆走車を見かけた場合には、同乗者がいる場合には直ちに同乗者の方から110番に通報してもらいましょう。同乗者がいない場合には、サービスエリアなどの安全な場所にクルマを停めてドライバーが110番するか、もしくは、サービスエリアなどの休憩所・料金所の係員に通報しましょう。

サービスエリアやパーキングエリアには非常電話が設置されていますので、こちらからも通報できます。通報すると、逆走車がいるという情報が情報板やハイウェイラジオで直ちに流されます。

 

逆走車の情報を見聞きしたら

逆走車は追越車線を走行してくる傾向があります。情報板やハイウェイラジオで逆走車の情報が流れている場合には、速度を落として十分な車間距離をとって前方車両の動向を注視しましょう。逆走車を前方に発見した時には、路肩などの安全な場所に停車して衝突を避けるようにしましょう。

万が一、自分が逆走してしまった時にはどうする?

まさか自分が逆走するなんて、とほとんどの方は考えるでしょうが、逆走事案のすべてが高齢者によるものというわけではなく、万が一、逆走してしまった場合には以下のように対処します。

・安全な場所に停車し、ハザードランプを点灯

・近くの安全な場所に避難(車内にとどまらない)

・110番や近くの非常電話で通報

 

逆走した場合の罰則を知っておく

pexels

高速道路での逆走による事故には重罪が課される

まず、故意に高速道路で逆走して事故を起こし、死亡事故や人を負傷させた場合には、自動車運転死傷行為処罰法の「危険運転致死傷罪」にあたり、逆走して人が死亡した倍には1年(20年以下)以上の懲役、負傷させた場合には15年以下の懲役と定められています。行政処分としては、死亡の場合には減点62点または負傷の場合には55点と道路交通法施行令で定められています。

故意に逆走した場合には、当然ですがこのような重い罪が課せられることになります。なお、過失により逆走した人を負傷させた場合には、同じく自動車運転死傷行為処罰法の「過失運転致死傷罪」にあたり、7年以下の懲役もしくは禁固または100万円以下の罰金が課されます。

逆走しても事故を起こさなければ処罰は軽くなる

一方で、高速道路で逆走しても、事故を起こさなかった場合には人を死傷させていないために自動車運転死傷行為処罰法に該当せず、交通の安全や危険防止を図るための法律である道路交通法に該当するため、処罰・処分は事故を起こした場合と比べると非常に軽くなってきます。

道路交通法では、道路の逆走についてはクルマが本来の通行区分とは異なる区分を通行したとして、「通行区分違反」として扱っており「3か月以下の懲役または5万円以下の罰金」の刑事罰が定められています。

さらに、行政処分として「反則金9000円(普通車の場合)」および減点2点と定められています。この反則金納付制度により、反則金を支払えば刑事罰に問われることはありません。また、通行区分違反の行為については過失犯の定めはなく、過失(うっかり)で逆走したとしても処罰を受けることはありません

このように、逆走行為は大きな事故に繋がりやすい極めて危険な行為である一方で、事故さえ起こさなければ法律上定められている処罰は比較的軽微なものであるのが実情です。

 

まとめ

ベテランドライバーでも、逆走行為に対しては正しい対処法を知らない人が多いのが実情です。そんなまさかの逆走行為が増えているという昨今、万が一に備えて、しっかりとした対処法を身に着けておきたいところです。

普段はあまり運転をしないドライバーが多いカーシェアリングユーザーの場合にも頭に入れておきたい知識です。そんなカーシェアリングを、あなたのお近くのカーステーションを探したり、レンタカーや他のカーシェアリング会社との料金比較ができる『カーシェアリング・レンタカー比較のDRIVE go SEARCH』で探してみることをおすすめします!

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