世界中で成長するシェアリングエコノミー
シェアリングエコノミーマーケットは、2016年2月のPWCの調べでは、2013年には約150億ドル規模だったものが、2025年には3350憶ドルまで拡大するだろうという予測が発表されており、日本でも2020年東京オリンピックの年には約600億円規模という予測が発表されています。
日本ではここ数年、首都圏を中心に急展開しているカーシェアリングサービスが有名ですが、世界を見てみると、UberテクノロジーやAirbnb(エアビーアンドビー)がその代表格として知られています。
2009年に米国で誕生したUberは、もはや世界中でサービスを提供する配車アプリで、クルマの利用しない時間(空き時間)を利用したシェアリングサービスです。また、2008年に同じく米国で始まったAirbnbとは、個人の住宅や物件を宿泊施設として登録して借りたい人に繋ぐプラットフォームです。
世界中でこのようなシェアリングエコノミーマーケットが拡大しており、様々なサービスが提供されていますが、カーシェアリングサービス以外のシェアリングサービスにはどのようなものがあるのでしょうか。
空間をシェアする
前述のAirbnbが代表格ですが、住宅や物件のみならず、農地、駐車場、会議室などをシャアリングするサービスなどがあります。いずれも、通常は利用しないような空いている時間帯や有り余る広いスペースをシェアリングして利用しようというものです。
日本でも。東京オリンピックを前にして深刻な宿泊施設不足問題があり、民泊などを許可する法改正が進められていますが、今後はこのような空間をシェアする新しいビジネスが誕生してくることになるでしょう。
Airbnb以外にも次のようなサービスが提供されています。
SPACEMARKET
世界中のあらゆるスペースをシェアして、新たなパーティー&イベント&MICEシーンを創造します。川崎廃墟ビル、古民家、明治座、OPEN銭湯、横須賀市猿島、道住寺など。
OTERA STAY
お寺が場所を提供し、宿坊+体験プログラムを販売する。
モノをシェアする
モノをシェアするといってもピンとこないかもしれませんが、常時使ってないものをシェアして使うことを主としたサービオスのことで、最近大流行のメルカリなどのCtoC間のフリマ取引や、着物のレンタルサービスなどがこれにあたります。
着物のレンタルサービスは、成人式や結婚式、あるいは、大学の卒業式などでは必須の存在となっていますが、このように特定の時だけに利用する高額商品はレンタルサービスに向いており、最近では、ドローン、VR機器、高級スポーツカーなどの需要も出てきています。
日本語には、「もったいない」という非常に優れた言葉がありますが、「もったいない」を「ありがとう」に変えるビジネスともいわれています。
Laxus
高級ブランドバックが使い放題のファッションシェアリングサービスで、憧れのバックが使い放題となり、Laxusまら18,000種類ものバックが使えます。
airCloset
airCloset(エアークローゼット)、プロのスタイリストがコーディネートした服が借り放題、「何を着ればよいのかわからない」「忙しくて服を選ぶ暇がない」などという女性の解消するシェアリングサービスです。1回3着まで何回でも交換レンタルできるサービスで、月1回交換なら6,800円、交換無制限は9,800円となっています。
移動をシェアする
移動をシェアするといえば、代表的なビジネスとしてカーシェア、個人間カーシェア、配車アプリから相乗りマッチングアプリまで、クルマを主として多くのサービスが提供されていますが、他にも、ジェット機のシェアサービスやクルージングのシェアサービスもあります。
現在のカーシェアには乗り捨てサービスはあまりありませんが、今後の完全自動運転化や乗り捨てサービスが当たり前の時代になると、もはやクルマは所有するものという概念ではなくなってしまうかもしれません。
また、将来的には、宇宙ロケットのシェアリングサービスなども高い確率で登場するでしょう。
notteco
nottecoとは、その名の通り「乗って行こう」ということで、「行ってみたいを叶える」「行きたいと出会える」という相乗り相手が見つかる国内最大のライドシェアサービスとなり、「安く移動したい人」と「ガソリン代などの実費を節約したいドライバー」を繋げる日本最大のマッチングサービスです。
Anyca
ここ数年、首都圏を中心に急成長しているカーシェアリングサービスは、現状、国内で提供されているのはカーシェア事業者によるカーシェアサービスがメインですが、カーシェア先進国の海外では個人間カーシェアが急速に発展しており、国内初の個人間カーシェアサービスとなります。
スキルをシェアする
シェアリングエコノミーの中でも大きな成長が期待されているのが、スキルのシェアリングサービスで、すでに多方面でのサービスが展開されています。
ここ数年、フリーランサーという職業を選択する人が増えてきていますが、特定の企業や団体、組織に専従しておらず、自らの技能を提供することにより社会的に独立した個人事業主、もしくは個人企業法人のことをさしており、このように個人のスキルをシェアする人たちも急増しています。
すでに、フリーライターやフリーのプログラマーなどの需要は大きくなっていますが、今後は、より特化したスキルのシェアリングサービスの需要も増えてくると考えられています。
Huber
「世界中の人たちを友達に」、外国旅行者の人たちを「友人をもてなすように」ガイドする、全く新しいソーシャル・ガイドマッチングサービスです。2020年に東京オリンピックを控えて、海外からの旅行者が急増する日本では非常に将来性のあるシェアリングサービスです。
KIDS LINE
数年前、首都圏(主に東京)での保育園不足問題が話題となりましが、ライフスタイルの変革は共働きする夫婦を増やすことになり、少子化問題などとも絡んで保育園不足やベビーシッター不足問題は一部エリアでは依然として深刻な問題です。
KIDS LINEとは、そんな問題を解消する、1時間1,000円からの即日手配も可能なオンラインベビーシッターサービスで、子育て経験のある人や保育士の有資格者などを提供するサービスです。つまり、子育てスキルのシェアリングサービスです。
タスカジ
タスカジとは、家事を助けるという意味で、家事代行スキルのシェアリングサービスとなり、自分にぴったりのハウスキーパーを探すことが可能で、掃除から料理、チャイルドケアまで業界最低水準の価格で利用できるサービスです。
お金をシェアする
お金をシェアするとは、例えば、証券会社などで購入できる投資信託は多くの投資家からお金を募集して運用していこうというサービスですが、最近では、インターネット上で資金を募集するというクラウドファンディングが登場しています。
また、最近話題沸騰中の仮想通貨についてもは、これこそ本物のお金をシェアリングするサービスではと思われるような内容で、企業や団体などに管理されることなく、オンライン上のプロジェクトに多くの投資家がお金を投資するという次世代型の資金調達法ともいわれています。
今後の金融システムは、仮想通貨にとって代わられる可能性も十分あるでしょう。
Makuake
国内ナンバー1のクラウドファンディングサイトで、「新たなチャレンジを応援しよう」という相言葉の下に、世の中をよくする新しいチャレンジが毎日登場しています。
まとめ
シェアリングサービスというと、節約やコスト削減のためという発想がありましたが、最近では、世の中をより便利に、そしてより良い世の中にしようという発想のものが増えており、また人気化しています。
今後もシェアリングエコノミーマーケットは間違いなく世界的に拡大していくでしょう。
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