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カーシェアリング

カーシェアって乗り捨てできないじゃん。。。えっあるの!?

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乗り捨て(ワンウェイ)サービスとは

スマート・フォーツー フロント
http://media.daimler.com/

 

カーシェアリングサービスとは、近年まれに見るくらいの利便性の高いサービスですが、そんなカーシェアリングでも未だほとんど実現できていないのが乗り捨て(ワンウェイ)サービスです。

カーシェアリングとは、いつでも好きな時間にだけ低コストでクルマを利用するが可能なサービスですが、物理的な問題として、カーシェアで利用するクルマはカーステーション(駐車場)で保管しておく必要があり、ユーザーは返却の際には必ず決められたカーステーションに返却する必要があります。

従って、カーステーションが自宅近くにあり、買い物や送迎、あるいは小旅行などで利用するには大変便利なサービスですが、通勤などの長時間利用には不向きですし、例えば、駅や空港まで利用したい場合などタクシー代わりに利用することはほとんどできませんでした。

逆に言うと、乗り捨てサービスが可能となると、もはやクルマを所有するという発想自体がなくなってしまう可能性もあるのですが、現状では、ほとんど乗り捨てサービスは広がりを見せていないというのが実情です。

 

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乗り捨てサービスが普及しない理由とは

photo AC

 

2014年3月の国土交通省からの通達によれば、レンタカーの場合には、利用されたクルマは車庫法で規定された保管場所に戻す必要がありましたが、乗り捨てられた場合には、事業者がもとの保管場所に戻すことで乗り捨てサービスが可能となりました。

これに対して、無人で営業、かつ、レンタカーの拠点数より遥かに多い駐車場で運営するカーシェアリングでは、必ず保管場所に戻すという車庫法により乗り捨てサービスは事実上不可能でしたが、国土交通省通達により解禁され、各車をITで管理することを条件に乗り捨てサービスが可能となりました。

この通達自体はかなり画期的なもので、これによりカーシェアリング事業者の乗り捨てサービスが普及すると思わら他ものの、現実的にはほとんど進んでいないのが実情です。

理由としては、上記のように物理的な問題としての駐車場の確保という難題があり、時間貸し駐車場を中心に急拡大した国内カーシェア事情としては、乗り捨てサービスを実現するための駐車場確保が非常に難しい状態です。

欧米で乗り捨てサービスが普及する要因としては、路駐(路上駐車)が当たり前という事情もあり、また、日本のように首都圏にサービスが集中している事情とは異なることが大きな要因となり、日本とは大きく事情が異なっているのです。

 

首都圏では困難な乗り捨てサービス

カーシェアリングとマイカー購入の手間の違い
pexels.com

 

このように、国内カーシェアリングで乗り捨てサービスが普及しない理由としては、駐車場スペースの問題が大きく、業界最大手のタイムズカープラスでは、乗り捨てサービスのためには、最低でも1台のサービスについて1.5~3台分の駐車スペースが必要でありと考えており、首都圏では事実上不可能に近い状態となっています。

また、カーシェアリングが普及した最大要因ともいえる、時間貸し駐車場の問題も大きく、タイムズカープラスやカレコのリパークなどでは、乗り捨て用の駐車スペースを確保することは時間貸し駐車場ビジネスの収益性を悪くする可能性もあり、なおさら実現には躊躇することになります。

さらに、国土交通省からの通達にしても、解禁したものの、条件として路上駐車を増やさないという問題があり、こうなると目先には収益を見込めそうもない難しいビジネスを誰がやるのかということになっているのです。

このようなことから、現状の乗り捨てサービスは一定の条件がそろっているエリアでの提供に限定されています。

 

関空~伊丹空港間の乗り捨てサービス

pexels

 

タイムズグループでは、現在、東京圏内での成田空港、羽田空港までの乗り捨てサービスを提供していますが、これは、カーシェアリングサービスとしてではなく、タイムズレンタカーによるレンタカーサービスとして提供しています。

一方、最近よくニュースに登場する森友学園で話題になった伊丹空港から関西国際空港間については、カーシェアリングサービスとしての乗り捨てサービスを提供しています。

これは、国際ハブ空港として鳴り物入りで建設された大型空港の関西国際空港と、規模は小さいながら場所的な利便性の高さからいまだに重宝されている伊丹空港間の大きな需要を見込んだものであり、伊丹空港のカーステーションから、関西国際空港のタイムズカーレンタル間でのサービスとなります。

つまり、無人カーステーション間同士での乗り捨てサービスというわけではなく、需要の多いエリアでの無人カーステーションと有人営業車間での乗り捨てサービスとなっています。

しかも、ニュースで話題になっているように、土地価格が非常に安いというところから駐車場の確保という問題もこのようなエリアであれば問題となることはありません。

料金的にもタクシー利用と比較すると約15,000円ほど安く利用できますので(ベーシッククラス90分と乗り捨て料金を合算して4,476円として同距離でタクシーを利用したと仮定したケース)、ファミリーなどの複数人で移動する際には非常に便利なサービスとなります。

 

広島空港県営駐車場での乗り捨てサービスの提供

同じく、タイムズグループでは、中国地区の広島県でも広島空港の県営駐車場で乗り捨てサービスを提供しています。これも、空港という需要の多いエリアを対象としたものです。

特に広島県の場合には、空港の場所的な問題もあり、飛行機を利用するよりも新幹線を利用したほうが便利だといわれているようなエリアで、広島空港での交通期間の一つとして待望されているサービスでもありました。

空港という乗り捨てサービスの需要が大きなポイントと、地方の大都市という首都圏と比較すると駐車場を確保しやすいという条件が整っており、実験的な意味合いも含めたサービスといえます。

もちろん、需要があるとはいっても、カーシェアリングの主戦場は首都圏などとなっていますので、広島空港でのこのサービスは、広島県発祥であるタイムズグループと自治体としての広島県での地元民向けのサービシと考えたほうが良いかもしれません。

 

まとめ

首都圏を中心に急拡大している国内カーシェアリングサービスでは、乗り捨てサービスは駐車場の確保という問題から、そう簡単には実現できそうにもありません。

しかし、今後予想される東京オリンピックに向けての、タクシー不足の問題などから進められている官民一体となった完全自動運転化が実現すると、カーシェアリングでの乗り捨てサービスはもはや常識などという時代になると思われます。

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