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当たり屋とは
日本では、最近煽り運転がメディアで大々的に取り上げられたことにより、ドライブレコーダーが人気となったりしていますが、当たり屋とは煽り運転と重なる部分もあるのですが、より質の悪い犯罪であることが多く、計画的に行う犯罪であるケースが多くなります。
煽り運転というと、一般の自動車に対して危険行為を繰り返す運転行為のことを指しますが、当たり屋の場合には、危険行為や煽ることが目的ではなく、その名のとおり計画的に金銭目的で当たってくることを指します。
警視庁のHPを見ると、当たり屋とは、故意にぶつかり、あたかも交通事故に遭ったかのように装い、怪我をした、手荷物の中身が壊れたなどと因縁をつけたり、警察に届けると免許証に傷がつきますよ(人身事故扱いで行政処分を受けますよ)などといって示談を迫ってきます。
こちらが示談に応じようものならしめたもので、交通事故の現場で治療費や賠償金等を要求してきます。当たり屋による犯罪に巻き込まれないためには、事故現場では決して示談をしないことです。
当たり屋と遭遇してしまったら
当たり屋とは常習犯であるケースがほとんどで、金が取りやすようなところを狙ってきます。不幸にも、当たり屋に当たられたらどう対処すれば良いのでしょうか?
警視庁のHPにあるように、現場で示談に応じないというのはもちろん、そもそものお話として事故を起こした場合には警察に届ける義務があり、これを怠った場合には、3年以下の懲役または5万円以下の罰金が課されます。
警察に届けないことには、交通事故の立証や操作もできなくなりますし直ちに110番するべきです。前述のように、ドライブレコーダーも普及していますので、ドライブレコーダーで記録がある場合にはなおさら警察に電話するほうが間違いありません。
もちろん、当たり屋といってもいろんなレベルの当たり屋がいますが、海外に多いようなそれほど計画性のないものから、日本で多いのは関西系の○○ナンバーに多い配送業者を狙った計画的な当たり屋まで存在します、
配送業者(特に宅配業者)などには、常時当たり屋の情報が流されており、このナンバーの車に当たられた場合には相応の対処を行うようになど、対応策が練られていますが、それほど件数が多いということでしょう。
ドライブレコーダーの普及で当たり屋は変わったのか
煽り運転には抜群の効果を発揮するドライブレコーダーですが、同じように当たり屋にも有効性はあるのでしょうか。
結論から言うと、ドライブレコーダーは当たり屋にも大変有効性を発揮します。当たり屋の手口の一つとして、前方を走行しながら、ブレーキランプを付けないでサイドブレーキで急停止し、追突させておいて、こちらが追突してきたとして、損害賠償金やら首の治療費やらを要求するというものがあります。
しかし、この手口はドライブレコーダが搭載されていると完全に見破られてしまいますし、テールランプが付いていないということから、逆に整備不良とされてしまいかねません。もちろん、会話も録音されてしまいます。
つまり、当たり屋稼業も以前ほど簡単ではなくなってきており、相応のリスクテイクする必要があるため、稼げない可能性も高く、ドライブレコーダーは当たり屋にとっては非常に厄介な存在であり、我々にとっては最高の抑止力となっているようです。
ただし、煽り運転には有効性の高いとされるドライブレコーダー搭載車というステッカーは、プロの当たり屋には見透かされてしまう可能性もありますので、なるべく本物を取り付けるようにしたいものです。
当たり屋の実体をyoutubeで見てみる
中には煽り運転と区別のつかないようなものもありますが、当たり屋の動画がyoutube上には非常に多くアップされています。いろんなケースがありますが、万が一に備えて、見ておくのも悪くはないでしょう。
ドライブレコーダーが付いていないクルマが狙われる
ドライブレコーダーが当たり屋に対しても強力な抑止力になることはわかりましたが、逆に、ドライブレコーダーが確実についていないと判断されるクルマの場合には、狙われてしまう対象となる可能性もあります。
例えば、レンタカーやカーシェアリングなどの「わ」ナンバーの車については、ドライブレコーダーが付いていない可能性が高くなり、狙われる可能性は高くなるかもしれません。
現在、一部のカーシェア事業者ではドライブレコーダーを全車に設置する予定となっているなど、この数年で状況は大きく変わりそうですが、カーシェアリング事業者のクルマは比較的見分けやすいので、そうするとレンタカーの「わ」ナンバーが狙われる可能性が出てきます。
カーシェアリングやレンタカーのヘビーユーザーであれば、携帯型の吸着タイプのドライブレコーダーが1万円台で売っていますので、検討の余地はあります。
自転車や歩きスマホが狙われる
ドライブレコーダーの強みは、何といって録画機能がついていることで、証明できないめんどくさい案件を示談にしてしまいお金を巻き上げるという当たり屋の手口が、録画により立証されてしまうことになりますが、逆に、ドライブレコーダーなどで立証できなければ当たり屋にとっては狙い目となります。
最近増えている当たり屋の手口としては、急いでいる自転車に後ろからぶつかってきたり、歩きスマホでスマホに集中している人にぶつかってくるという手口で、ぶつかったことによる怪我ではなく、スマホが壊れた、ブランド物のバックに傷がついた、など物損によりその場で現金を要求してくるというものです。
金額的にも、2~3万円ほどを狙う手口で、面倒なのでこのくらいなら払ってしまおうという人も多いため(特に急いでいる人が狙われる)、物損で要求してくるのが最近の特徴となっています。
物損でお金を要求してくるというのは、警察の民事不介入という制度を悪用したもので、警察に連絡したところでスマホ代を弁償するかどうかは民事となるため警察は介入できないのです。
対策としては、歩道では自転車はゆっくり乗ること、歩きスマホはやらないことが一番ですが、そのうえで自転車保険に加入する、などありますが、元々2~3万円を狙っててくるような相手であれば、こちらが面倒な交渉先であることを理解してもらえるように、支払う意思がないことを毅然とした態度で話すことも必要です。
録画機能がない限りは、こちらも無実を証明することは難しいのですが、それは当たり屋にしても同じで、こちらに罪があることを立証できるわけではありません。つまりは、ごね得を狙ってきているわけですから、次の犠牲者を出さないためにも簡単に示談に応じないようにしましょう。
まとめ
ドライブレコーダーは、煽り運転や当たり屋には大変有効性を発揮するツールとなりますので、なるべくカーシェアリングを利用する際にもドライブレコーダー搭載車を選びたいものです。
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