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ガソリン価格が150円台へ
都心ではガソリン価格がレギュラーで150円台に入っています。ハイオクだと170円台なんてお店も出ていますので、いやはや大変な時代に入っています。
相場とは上がれば下がるものですが、なかなか下がりません。このままガソリン価格が下落しないようだと、ドライバーとしてはコストを意識したドライビングが必要とされそうです。
ちなみに、2020年1月に入ってからの原油価格は乱高下という状況ですが、どうやら資産インフレということらしく、株式などとともに高値圏内を維持しています。
株が下がれば、原油価格も下落しガソリン価格も落ち着いてくれそうですが、なかなかそのタイミングがやってこないという状況です。
やはり、米大統領選挙の年は株高になりますし、東京オリンピック・パラリンピック前後までは、現在のガソリン価格が大きく下がることはないのかもしれません。
こんな時だから知っておきたい簡単にできるガソリン節約術
こんな時代を見越して、プリウスやアクア、あるいはノート、軽自動車などを運転している方にはそれほど大きな影響なないのかもしれません。
ところが、リッター10km前後以下のクルマを運転している方にとってはまさに死活問題となります。
ハイオク価格170円として、満タン給油50Lの場合なら8,500円となりますので、これは大変です。
ということで、今回は誰にでもできる簡単なガソリン節約術についてご紹介していきます。
以前のガソリン価格高騰の時代にも、その後には原油価格暴落からガソリン価格も大きく下がりましたので、何とかその時代まで凌ぎましょう。
ゆっくり走行する
プロのドライバーの方には、普段からこのような運転をしている方も多いですが、継続していると驚くほどの節約効果があります。
ゆっくり運転するといっても、ノロノロ運転を推奨しているわけではなく、あくまでガソリンをできるだけ使わずに運転するという方法です。
ゆっくり走行するとどんなクルマでも節約効果がありますが、特に90年代以降のクルマの場合には、70~80km/hで走行すると、平坦な道路であればカタログ燃費を2~3割は節約可能になるはずです。
もっとも、燃費を良くする速度とは、クルマの排気量やギヤ比によっても異なります。
この感覚を掴んでいるプロのドライバーのほうが実践しやすいわけですが、私たち一般のドライバーでもできないというものでもありません。
方法は、MT車ならトップギアに固定し、ノッキングしない範囲でエンジン回転が低くなる速度を探す。
AT車なら、トップギアから自動でシフトダウンしないギリギリの遅い速度を探し、それを維持します。
ただし、高速道路や一車線の道路でこれをやりすぎると、後続車の迷惑となることもあります。特に高速道路などでは、流れの妨げにならないように心がけて運転することが大切です。
空気圧を規定値より高めに設定する
最近では、タイヤの空気圧を気にする人も少なくなりました。タイヤの性能が以前とは比較にならないほど向上したということもあるでしょう。
しかし、タイヤの性能とは関係なく、空気は自然と抜けてしまい空気圧は下がってしまうものなのです。
高速道路に乗る前にガソリンスタンドで空気圧のチェックという方は多いでしょうが、ガソリン節約という観点からもタイヤの空気圧をまめにチェックすることを習慣化したいものです。
空気圧チェックの際には、走るだけでクルマの空気圧はわずかに上昇する(特に高速道路)ことも多いので、高すぎないようにすることも忘れないようにしましょう。
低燃費志向のエンジンオイル
最近のクルマにはデフォルトで低燃費エンジンオイルが採用されているケースが多いのですが、これもガソリン節約には非常に重要です。
古いクルマの場合、低燃費エンジンではないケースも多いですから、次のエンジンオイル交換の際には低燃費エンジンオイルに変えてみてはいかがでしょうか?
エンジンオイルの見分け方は、取説等からメーカー指定のエンジンオイルの粘度指数をチェックして、それよりもワンランク以上低い粘度指数のエンジンオイルにするのがポイントです。
低燃費志向のエンジンオイルを入れるだけで、燃費が明確に向上することが期待できます。
アイドリングストップを利用する
こちらも最近のクルマにはほとんどデフォルトで搭載されていますが、アイドリングストップ機能もガソリン節約には大きな効果があることが知られています。
日本自動車工業会によると、駐停車や信号待ちの状態でエンジンを停止させることで、燃料節約と排出ガス削減効果が期待されており、アイドリングストップが理想的に行われると14%程度燃費が向上することが分かっています。
エンジン再始動にかかる燃料と5秒間エンジンを停止させることで節約できる燃料の量はほぼ等しいので、5秒以上停車する場合にはアイドリングストップしたほうが燃費が良くなると試算されています。(財団法人 省エネルギーセンター)
古い話で恐縮ですが、戦時中には統制経済下において、燃料不足のためアイドリングストップの励行が呼びかけられていたそうです。
路線バスなどでは、手動でアイドリングストップすることも多くありますが、比較的短い信号待ちなどではあえてエンジンを停めないそうです。
アイドリングストップ未搭載のクルマの場合には、明らかに1分以上停止するようなケースで手動でアイドリングストップしてみるとかなりの節約効果が期待できそうです。
MT車の場合には早目のシフトアップ
最近のMT車には、適切なタイミングでシフトチェンジするように知らせる表示が出る場合がありますが、これは実は燃費向上にも役立つといわれています。
MT車でシフトアップする場合、早め早めにシフトチェンジするとエンジン回転数を低く抑えられ、低燃費に繋がりやすくなります。
カーシェア利用ならガソリン価格は心配なし
カーシェアリングサービスでは、ガソリン代はサービス料金に含まれるか、もしくは固定の距離料金となりますので、ガソリン価格の動向もそれほど気にする必要はありません。
とは言え、ガソリン節約術の「ゆっくり走る」、「空気圧をチェックする」などは、安全運転にも繋がりますので、燃費に関係なく心がけておきたいところです。
カーシェアのクルマは新しいクルマ中心なので、ほとんどのクルマにアイドリングストップは搭載されています。
まとめ
一時期は、排出ガス削減という観点から、燃費向上(=排出ガス削減)することは地球にやさしいとかいわれていましたが、最近では、ガソリン価格の高騰から燃費向上を心がけるとい方が増えているのではないでしょうか?
排出ガス削減問題などはどこかに行ってしまったようですが、資産インフレによる原油価格高騰はガソリン価格を押し上げることになっています。
燃費向上を意識した運転は、必然的に安全運転に繋がることが多く、実益と安全という2つの効果を得ることができるようです。
カーシェア利用の際にも、安全という観点から燃費向上を意識した運転をしたいところです。
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