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サスペンション性能や乗り心地に影響する「ボディ剛性」とは?

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ボディ剛性とは

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クルマのボディ剛性ってご存知でしょうか?

ドイツ車のボディ剛性が優れていて、事故の際に車体が潰れにくいと聞いたことがありますが、本当なのでしょうか?

ボディ剛性とは、簡単に言うと走行のために必要な車体強度のことで、ボディ剛性が高いクルマほど乗り心地やハンドリングが向上します。しかし、クルマの重量は増加することになります。自動車メーカーは、ボディ剛性と軽量化を両立するために様々な工夫を凝らしているのです。

言い方を変えると、ボディ剛性とはクルマの骨格のたわみにくさ(強度)のことで、あくまで走行に必要なボディ強度をさし、ボディ剛性の高さは衝突安全性や衝突事故時の潰れにくさとは比例しません

ボディ剛性が高いほど、サスペンションをしっかり動かせるようになるので乗り心地が良くなり、また、路面からの入力によりが歪みにくいため直進安定性とステアリングの応答性が向上し、クルマをより正確に動かせるようになります。

反面、ボディ剛性を高めるほど車の重量は増えてしまいますので、燃費や運動性能という観点からはデメリットとなる可能性も有しています。

 

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ドイツ車の車体が潰れにくいというのは本当だったのか?

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都市伝説というわけではないでしょうが、昔からダイムラーベンツやBMWなどのドイツ車はボディ剛性が高く事故の際に車体が潰れにくく、ドライバーや同乗者が助かる可能性が高いという話は本当だったのでしょうか?

まず、ボディ剛性については、実は現在においてもドイツ車のボディ剛性の高さは際立っており、他の国の自動車メーカーとはまだまだ差があるというのが実情です。ダイムラーベンツ、BMW、VW、Audiなどのドイツ車の乗り心地の良さは有名ですが、これはボディ剛性の高さが要因であると考えると説明が付きます。

それでは、事故の際に車体が潰れにくいというのはどうでしょうか?この答えは、すでに上に出ていますが、ボディ剛性の高さは衝突安全性や衝突事故時の車体の潰れにくさとは比例しませんので、正しいとは言えないでしょう。ただし、比例はしないものの、他のクルマと比較するとどうなのかと言われると、あながち間違いでもないのかもしれません。

昔の人は、ボディ剛性の高さ=車体の強度と考えたのでしょうが、正確には、ボディ剛性の高さ=走行のために必要な車体強度となります。

現在のクルマの安全性とは、車体強度だけではなく、エアバックや衝突軽減システムなど様々な装備の上で判断する必要がありますので、重量や運動性能なども考慮して、自動車メーカーは工夫を凝らしているようです。

 

日本車のボディ剛性の高さはどうなの?

日本とドイツでは、道路事情や気候など様々な点で違いがありますので、一概に比較することもできないでしょうが、日本車の場合には、ボディ剛性の高さはドイツ車と比べると低いというのが実情です。

日本では、新車発売やモデルチェンジの際には「ボディ剛性〇〇%Up」などと広告されることがよくありますが、これはそもそもボディ剛性がそれほど高くないからであり、そもそも高いドイツ車ではなかなかこのような広告は出せないでしょう。

例えば、ドイツ車の場合には、最近ブームのミニバンやSUVを除くと、それほど車高の高いクルマというのが存在しませんでした。これは高速走行で前面投影面積があがることで走行性能や燃費が悪くなることを気にするからです。

これに対して、日本車の場合には、それよりも「室内幅や室内長」あるいは「ラゲッジにどのくらいの荷物が入るか」が重要視される傾向があります。しかし、日本では重要視される居住性やラゲッジの広さを優先すると、サスペンションを理想的に動かすジオメトリーやスペースが両立できなくなります。

つまり、ドイツ車の場合にはボディ剛性が優先されますが、日本車の場合にはそれ以外の要素が優先されているというのが実情なのです。

 

ボディ剛性の高いクルマのメリットとは

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ボディ剛性を優先するのか、利便性を優先するのか、個人差もあるでしょうが、何事にもメリットとデメリットが存在します。ここでは、ボディ剛性のメリットについてまとめてみました。

乗り心地が良い

まずは何といってもこれでしょう。ドライバー(同乗者も含めて)にとってこれが最も重要でしょう。ボディ剛性の高いクルマはサスペンションの反発によるボディの歪み量が少なくなり、乗り心地の良い快適な走行が実現されます。

車内が静か

ボディの歪みが少ないと、ドアとボディパネルの隙間をより狭くできますので、ボディ周辺を流れる空気の流れが乱れず風切り音が小さくなります。

コーナリング性能が良い

ドイツ車といえば、走行性のとともにコーナリング性能の良さが特質されますが、これもボディ剛性の高さが影響しています。ボディ剛性の高いクルマほど、コーナリングの姿勢変化を最小限に抑えることができます。さらに、コーナリング中に路面のギャップに乗り上げても安定したコーナリングが維持できます。

オフロード性能が良い

凹凸やアップダウンの多い不整地での走行には、ボディにも大きな力が加わるため、高いボディ剛性が必要となります。

クルマが歪まない

ボディ剛性が高いクルマほどボディの歪みが少なくなるため、クルマを長く使用することができます。

タイヤグリップや直進安定性が良い

ボディ剛性が高いことにより、タイヤがサスペンションの設計通りに接地してくれます。これによりタイヤグリップを有効に使うことができトランクション性能や直進安定性の向上に作用します。

 

カーシェアやレンタカーでボディ剛性の高いクルマに乗ってみよう

https://blog.careco.jp/6275

レンタカーは言うに及ばず、カーシェアリングサービスでもボディ剛性が高いドイツ車が多く提供されています。カレコではダイムラーベンツが100台提供されていますし、今後はカーシェアでもどんどんボディ剛性の高いクルマが提供されていくことになりそうです。

 

まとめ

ドイツ車は、ボディ剛性が高いため、事故の際にもクルマが潰れにくいといわれていましたが、これについては、正しくは、ボディ剛性とは走行するのに必要な車体強度となり、ドイツ車はボディ剛性が高いため、乗り心地がよく快適な走行が楽しめる、といったほうがより正しそうです。

ボディ剛性って、それほど気にする人も少ないでしょうが、実は快適な走行のためには非常に重要な役割を果たしているのですね。カーシェアリングサービスでは多くのドイツ車も提供されていますので、是非、ボディ剛性の高いクルマを味わってみたいものです。

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