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首都高に年間400件以上もの人の立ち入りトラブルが発生しているって本当なの?

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首都高速道路での人の立ち入りトラブル

photoAC

狭いようでも広い東京、首都高のおかげでクルマさえあれば首都圏のどこにでも行けるという状況がありますが、そんな首都高速道路でにわかに信じられないようなトラブルが多発しているといいます。なんと、平成28年・29年の2年間については年間で判明しただけでも年間400件を超える人の立ち入りトラブル(人・自転車・原付)が発生しているのです。

判明しているだけでもこの数ですから、おそらくは見つかっていない事例も含めるとさらに件数は増えることになりそうです。多くの方が首都高を利用しているでしょうが、おそらく、首都高走行中に人や自転車が侵入しているのを見たことがあるという人は少ないでしょう。

筆者ももちろん、首都高はよく利用しますが、残念ながらいまだに人や自転車と遭遇したことはありません。しかし、判明しているだけでも400件以上ということは、毎日1件以上のトラブルが発生していることになります。一体、何が起こっているのでしょうか?

 

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首都高へは立ち入りは禁止されています

首都高速道路㈱公式サイト

言うまでもありませんが、首都高速道路への人・自転車・原付の侵入は禁止されています。首都高は自動車専用道路となりますので、歩行者はもちろん、自転車等の軽車両、原付自転車、125CC以下のバイク(自動二輪車)は通行できません。

首都高の場合、日中はほとんど混んでいますから人や自転車などが侵入するのはとても危険ですし、そんな場所に自ら侵入していこうという人もそれほどいないと思われますが、どのような理由で入っていくのでしょうか?

一般の高速道路とは違い、首都高の入り口は分かりずらいという点はありますが、それでもクルマならまだしも人や自転車などが誤って入るというのもなかなか考えずらいところです。

 

首都高での立ち入りトラブル事例

自転車で移動
https://www.photo-ac.com

首都高速道路株式会社によると、首都高に立ち入る理由には以下のものが目立っているようです。

・目的地に向かう際に、看板などは見ないままにスマホのアプリのみ利用して、首都高という認識のないままに侵入してしまった

・高齢者の方が一般道と間違えて立ち入った

・飲酒によりかなり酔われた方が、高速道路と認識できずに誤進入した

・自宅へ帰る際に、料金所で道を聞こうと思って立ち入った

・過日に未払いであった高速料金を料金所で支払おうと思って立ち入った

下の3つの理由については、今に始まった話ではなさそうですが、上の2つの理由については時代を反映したものとなっているようです。

日本における少子高齢化の時代は今しばらくは続きますし、スマホ全盛時代も当分続きそうですから、何らかの対策を取らないと大幅に件数が減少することは期待できないかもしれません。

また、道路交通法第48条の11では、「何人もみだりに自動車専用道路に立ち入り、または自動車専用道路を自動車による以外の方法により通行してはならない」となっています。以下のような場合でも、歩行者や自転車では立ち入りできません。

・未払いの通行料金を払いに料金所まで立ち入ることはできません

・道を尋ねに料金所まで立ち入ることはできません

・落とし物を届けに、落とし物を探しに料金所まで立ち入ることはできません

常識で考えれが分かると思われますが、自動車専用道路ではクルマは歩行者や自転車がいることを想定していないケースがほとんどですから、料金所に立ち入ることも非常に危険です。

 

首都高の立ち入り防止対策の取り組み

首都高速道路㈱公式サイト

首都高では、歩行者や自転車などの立ち入りによる事故を未然に防ぐために、平成23年10月から警視庁と「首都高速道路立入者等事故防止対策検討会」を毎月開催しており、様々な対策を実施しています。

また、ポスターの掲示やチラシの配布などによる広報活動も積極的に行われています。左のポスターは、これも時代を反映して、中国語/ハングル語のものですが、英語のポスターもあります。

近年、大ブームとなっている日本旅行で、欧米だけではなく、中国、韓国、東南アジア方面からの旅行者が首都圏では急増しています。

すでに、そのような事例も出ているのかもしれませんが、交通事情の異なる外国からの旅行者が、気軽に首都高の料金所に立ち寄ってしまうというケースも今後は増えそうです。

 

首都高に立ち入っている人や自転車を見かけたらどうする

PEXELS

めったに見かけることはないかもしれませんが、万が一、首都高走行中に誤進入している人・自転車・原付バイクなどを見かけた場合にはどうすれば良いのでしょうか。呆気に取られて見過ごす可能性もあるでしょうが、首都高はただでさえクルマの多い自動車専用道路ですから、同乗者がいる場合には、同乗者に「110番」もしくはその道路緊急ダイヤル「#9910」に連絡してもらいましょう。ちなみに、高速道路上にある非常電話でもOKです。

道路緊急ダイヤル#9910とは

道路緊急ダイヤルは、道路の異常や損傷等、道路上における緊急事態に関する通報について、通話料無料の短縮ダイヤル「#9910」により24時間体制で受け付けている全国展開のサービスです。道路緊急ダイヤルに通報することで、緊急事態に対して速やかに対応が行われ、2次被害を未然にj防ぐとともに安全の確保を図ろうとするものです。

利用方法は以下の流れとなります。

1.短縮番号「#9910」をダイヤル(全国共通・通話料無料)

2.音声案内に従い道路番号を選択→首都高に関する緊急通報は「1」を選択

3.担当機関に繋がります

通報すると、首都高の事故に関するものの場合には、通報を受けた交通管制室から警察・消防に連絡が行われます。

首都高のトンネルではすべての携帯電話での通話が可能となっています。

運転中の携帯電話の使用は法律により禁止されています。首都高上で携帯電話で道路緊急ダイヤルに通話する場合には、上記のように同乗者にかけてもらうか、SA/PAなどの安全な場所にクルマを停車してからかけるようにします。

 

まとめ

年間400件以上も発生している首都高への誤進入ですが、最近の傾向としては、スマホアプリを利用していて首都高だと気づかなかった、あるいは、高齢者による間違いが増えているようです。

スマホについては、スマホ全盛時代ですからこれからも減ることはないでしょうし、少子高齢化の時代はいましばらく続きますので、こちらも減ることは期待できそうにありません。さらに、来年の東京オリンピックに向けて、外国からの旅行者による誤進入も増えてくるかもしれません。

めったに遭遇しないかもしれませんが、カーシェア利用中に首都高で誤進入している人などを発見した場合には、同乗者がいれば通報してもらうようにし、同乗者がいない場合には、休憩施設などの安全な場所にクルマを停車して通報するようにしましょう。

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