個人間カーシェアで人気ナンバー1のBMWだが!
鳴り物入りで登場した個人間カーシェアですが、一般的なカーシェアリングサービスと比べると期待されたようには伸びていないというのが実情のようです。やはり、CtoCのビジネスは安心して利用できないという日本人特有の問題もあるのかもしれません。
しかし、とは言うものの、一定の需要があるのもまた事実で、人気車種などの種類によっては人気化しているものもあるようです。
日本発の個人間カーシェアサービスであるAnycaによると、借り手(ユーザー)に最も人気の高かった車種は、BMWの3シリーズだったということです。同様に、BMW1シリーズもベスト10に入っていますので、総じて日本におけるBMWの人気の高さを証明するものとなっています。
そんな、一度は運転してみたいBMWですが、購入してオーナーとなっても慣れるまでには少しばかりの時間が必要となります。3シリーズや1シリーズはどちらかというと日本人向けのクルマというイメージもありますが、所詮は外車であるわけで、細かいところで国産車とは異なることが少なくありません。
BMWの売りは、そのカッコの良さと走りの良さですから、細かいところは気にしなければ問題はないのですが、個人間カーシェアで借りる場合にも知っておいてよかったと思うようなポイントがいくつかあります。
BMWのiDrive
BMWのiDriveとは、いまではBMWの各機能の中央コントロールセンターとしての役割を持ちますが、もともとは、BMWオリジナル(備え付け)のナビゲーションシステムのことでした。
BMWのナビ使えない、という話を聞いたことがある方もいるでしょうが、タッチ式で画面操作すると危険だということから、ギア部分の下にある丸いダイヤルで操作するというもので、その使いにくさといったら有名になるほどのものでした。以前のBMWオーナーの多くは、備え付けのナビは利用せずに外付けで新たに購入して利用する人が多かったものです。
もちろん、現在では日本人向け(?)に改良されて、依然とは比べ物にならないように使いやすくなりました。しかし、使いやすいとは言っても、BMWオーナーでもすべて把握している人はそれほどいないくらいでしょうから、カーシェアなどで利用する場合には注意しなければなりません。
ナビゲーションくらいは何とか使えるでしょうが、面倒なのが、前述の各機能の中央コントロールセンターとなっているところです。
BMWのエアコンの効きが悪い、これって故障?
今年も猛暑が予想される日本列島ですが、クルマに乗ったら即エアコンを効かせて涼しくしたいところですよね。国産車の場合には簡単に手動でファンを最大にし、設定温度を下げると程なく涼しくなりますが、BMWの場合には何だか時間がたってもそれほど涼しくならないということが稀にあります。
国産車と同じように、ファンを最大にして設定温度を低くしても、時間がたってもなかなか涼しくならず若干汗ばんだりしてきます。これが猛暑日ともなると若干の汗ではすみません。こんな状態の場合には、故障かガスが不足しているかとしか普通は思い出せません。
しかし、BMWの場合には故障でない限りにはしっかりとした原因があります。それがiDriveです。
iDriveは、各機能の中央コントロールセンターと説明しましたが、ドライビング機能として、「コンフォート」「スポーツ」「ECO PROモード」の3つがあります(オプション除く)。問題となるのは、「ECO PROモード」に設定しているケースです。
iDriveは使いこなすと非常に便利なコントロールセンターとなるのですが、BMWではECO PROモードを利用することで、燃費をよくすることができます。簡単に言うと、エアコンをつけると燃費が悪くなりますよね、逆に必要以上にエアコンを効きすぎないような設定にすることで燃費をよくしようという考え方です。
このECO PROモードこそが、エアコンの効きを悪くしている原因なのです。通常は良いとしても、できるだけ早く車内を涼しくしたいときにはこのECO PROモードを外す必要があるのです。もちろん、若干燃費は悪くなるでしょうが、熱い場合には背に腹は代えられませんし、汗が噴き出るような状態であれば安全運転にも支障をきたしてしまいます。
このECO PROモードはiDriveで簡単に外すことが可能です。
外し方は、iDriveの「メニュー」ボタンを押して「設定」を選択、すると設定のページの中に「ECO PROモード」がありチェックがついています。ここをクリックすると、次のページに「ECO PROエアコン」というタグがありチェックされています。ここをダイヤルでクリックしてチェックを外すと、省エネモードのエアコンが通常モードのエアコンとなります。
通常の運転時にはおすすめの「ECO PROモード」
走りが売りのBMWですから、高速道路では燃費を気にせずに「コンフォート」で力強い加速を体感するというのも良いでしょうが、買い物などで街中を走る場合などには「ECO PROモード」を利用して少しでも燃費をよくしたいものです。ご存知の通り、BMWはハイオクガソリンですし、コンパクトカーなどと比較すると燃費はそれほど良くはありません。
こんなことも知っていれば、何の問題もないところですが、知らずにエアコンを利用すると、故障ではないのかと考えることになるでしょう。iDrive自体は非常に賢い機能を持っているのですが、国産車に慣れているとまさかデフォルトで省エネモードになっているとは考えないでしょうから、効きの悪いエアコンを我慢しながらドライブすることになってしまいます。
これから夏の暑い時期に、個人間カーシェアなどでBMWを借りた場合にエアコンが効いていないと感じたら、まず故障を疑う前に、「ECO PROモード」になっていないか確認しましょう。多分、省エネモードになっているはずですから、上記のようにしてチェックを外せば大丈夫です。
まとめ
夏本番、これから個人間カーシェアやレンタカーでBMWを借りるという人も多いでしょうが、「あれっ、エアコンの効きが悪い!」と感じたら、故障やガス不足を疑う前にドライブング機能が「ECO PROモード」なっていないかどうか確認してみましょう。
「ECO PROモード」になっていたら、燃費を気にせずに快適な走りを楽しみたいのなら「コンフォート」か「スポーツ」を選択し、燃費も気にしたいのならば、上記の説明を参照にして「ECO PROエアコン」のチェックを外しましょう。これで快適なドライビングを楽しむことができるようになります。
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