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気づいていましたか?トンネル内の照明が最近白くなっているのは何故!

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トンネル内の照明が最近白くなっている

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トンネルといえば、長い間オレンジ色の照明が利用されており、いまでもオレンジ色の照明が主流であると思っていたら、最近では、白色の照明に切り替えられています。言われてみれば、確かにその通りで、これまでオレンジ色だったところもほぼ白色の照明に変わっています。

個人的には、オレンジから白色に変わったことで少し明るくなったのかなという印象がありますが、実際のところはどうなのでしょう。また、何故白色がここにきて主流になってきたのでしょうか?

 

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トンネルの照明がオレンジ色だった理由

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オレンジ色の照明とはナトリウム灯のことで、私たちの多くはオレンジ色だと思っていますが、実は近くで見ると黄色に見えるそうです。

そんなナトリウム灯がトンネルの照明に使われはじめたのは、それまで利用されていた水銀灯や蛍光灯に比べて効率が良かったからです。どのくらい効率がよかったのかというと、それまでの蛍光灯の寿命は約12,000時間であるのに対してナトリウム灯の平均寿命は約24,000時間と約2倍となります。水銀灯に関しては、2013年ジュネーブで締結された国際条約「水銀に関する水俣条約」により、2020年に製造中止となります。

また、もう一つの理由として、当時としてはドライバーの安全性を優先したという点もあります。オレンジは光の波長が長くより遠くまで照明が届くため、トンネル内での塵(チリ)や埃(ホコリ)などが、排気ガスの中でも透過性に優れ見えやすくなるというメリットがありました。

同様に、白色の照明と比べると、降雪も判断しやすいということもありました。

 

トンネル内の照明が白色に変わっている理由

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実際に、トンネル内の照明がオレンジ色から白色に変わっていくのは2000年ころからといわれていますが、白色の照明とは蛍光ランプのことで、消費電力についてはオレンジ色の「ナトリウム灯」と同程度ですが、ランプの耐用年数(寿命)が30%ほど長くなります。少し青みがかった白色ですね。

2000年頃というと、排気ガス規制などの効果が出てきて1960~1970年頃のようなスモッグガスも少なくなり比較的クリーンになってきていましたので、ナトリウム灯のメリットである排気ガスの中でも透過性が高いということが必ずしも必要ではなくなり、また、オレンジだと赤色のクルマが見にくいという問題も指摘されていたところから、白色の照明が選択されるようになったようです。

オレンジ色の照明と比較すると、白色の蛍光ランプは自然光に近く様々な色の車両でも視認性がよくなるというメリットもありました。

トンネル内には、万が一の際のトンネル内での火災にの備えて消火器も設置されていますが、オレンジ色だと赤系統の消火器も見にくいという指摘もあったようです(もっとも、消火器については、オレンジ色の照明でも見やすいタイプのものに順次変わっていきます)。

ただし、今でもドライバーの視覚がトンネル内部の明るさになれない一部の出入り口には、オレンジ色のナトリウム灯が使われています。

 

LEDランプの登場

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そんな中で昨今増えてきているのが白色のLED照明です。NEXCO東日本によると、新たに道路やトンネルに照明を整備する場合には白色のLED証明が基本となっているとのことで、すでに設置済みのオレンジ色のナトリウム灯や白色の蛍光灯も順次LED化を進めているようです。

前述しましたが、オレンジ色のナトリウム灯の平均寿命は約24,000時間、白色の蛍光灯の平均寿命が約12,000時間、これに対してLEDの平均寿命は約60,000時間となり、ナトリウム灯の約2倍、蛍光灯と比較すると何と5倍にもなります。

自然光に近く視認性の高く、平均寿命も長く効率の良い白色のLED照明は、ドライバーにも道路管理側にもともにメリットがあるわけです。

確かに、最近、高速道路のトンネル内を走行していても、以前と比べると非常に明るくなったというイメージはありますよね。

 

LEDには車両の進行方向を照らす効果もあり

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白色のLED照明の推進は、トンネルの照明方法にも変化をもたらしています。その一つの例が「プロビーム照明」と呼ばれるもので、光の直進性が強いというLEDの特性を活かして、クルマの進行方向に光を当てて前方のクルマを見やすくするというものです。

これは一方通行のトンネルなどに使われており、例えば、インターチェンジ出口などの一方通行に使うことで、この明るさが離合・合流などのインターチェンジ出口での事故防止にも役立てられています。

このように、照明の明るさや寿命だけではなく、その利用方法も進化し続けているのです。

 

首都高と地方の道路では照明の明るさは違うのか

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首都高を走っていると夜間でもクルマが多く照明も何となく明るく感じますが、地方の高速道路や道路を走っていると、クルマの数もそれほど多くないですし、照明も首都高ほどは明るくないように感じます。これは、状況やエリアによって照明の明るさには違いがあるということなのでしょうか?

この点については、やはり現地の状況に応じて照明の配置が決められているようです。例えば、外部からの光の影響が大きい都市部の首都高などのような場合には、ドライバーが眩しくないように照明は連続して設置されています。また地方など郊外では、走行に支障がないレベルで明るさが抑えられているケースもあります。

つまり、ドライバーの見やすさを優先して照明は設置されているということですね。

夜間の道路標識についても、最近では、標識には照明を備えずに、外からスポットライトで照らされているものが増えています。確かによく見かけます。

これは、照明設備自体を路肩の外に設置することで、交通規制をせずに設備のメンテナンス(電球の交換など)を安全に実施するためです。これによって夜間の標識が見やすくなったかどうかは個人差もあるでしょうが、確かに、照明設備を道路の外部に設置することで、これまであったメンテナンスによる交通規制や、それによる渋滞を回避することができます。

 

まとめ

最近、高速道路のトンネル内の照明がオレンジから白色に変わってきていますが、個人的には、以前より明るくなってみやすくなったなぁ、LEDにでも変えているのだろうと思っていましたが、実は、いろいろなことが考慮されながらオレンジ色から白色LEDに変化していっていたのですね。

もはや死語となった感もあるスモッグに対する透過性がオレンジ色のナトリウム灯にはあるなんて全く知らずに走っていました。

最近は、高速道路のSAでは当たり前のようにカーシェアリングサービスのクルマを見かけるようになりましたが、高速道路でトンネル内を走る際に、オレンジ色の照明ならば遠からず白色LEDに変化することになるでしょう。

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