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カーシェアリング

Uber最大のライバル!?ライドシェア Via(ビア)がついに日本進出!

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米NY初のビア(Via)遂に日本進出

2019年4月19日に、米ニューヨーク発のライドシェアサービス大手ビア(Via)が日本市場に参入することを発表しています。大手商社伊藤忠と森ビルとともに合弁会社を設立し、スマホアプリを介してシャトルバスを配車します。すでに昨年8月から、森ビルの社員向けのサービスは開始されており、今後は各地で展開していく予定です。

ライドシェアというと、日本では最近至る所で見かけるようになった「Uber Etas」のUber(ウーバー)が有名ですが、今回進出してくるのか日本ではこれまでほとんど知られていなかったビア(Via)となり、知る人ぞ知るUber最大のライバル社と目されている企業です。

 

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ビア(Via)とは

ビア(Via)は、ドイツ・ダイムラーが出資する企業で、ニューヨークやロンドンなど都市部を中心にシャトルバスの乗り合いに特化した配車サービスを提供しています。

ビア(Via)の創業は2012年と新しく、イスラエル出身のダニエル・ラモット氏とオレン・ショバル氏により設立されます。サービス内容は、ユーザー(利用者)がスマホアプリでクルマを呼び出すと、ビア(Via)が認定したドライバーが迎えに行くというものです。

米Uberやリフトの配車アプリとほぼ同じような利用方法ですが、大きく異なるのはビア(Via)の特徴として、1台当たり5~6人以上のシャトルバルを利用するというところです。

ビアの強みとしては、ライドシェアで複数の乗客を乗せながら、全乗客がなるべく早く目的地に到着できるように最適ルートをはじき出せるというところです。通常のタクシーのように、必ずしも目の前にシャトルバスが配車されるわけではありませんが、ユーザーが希望する場所と、アプリが指定する乗車/降車場所は十分に歩いていける距離となります。

あらかじめ決められたバス停まで歩いていくことを考えると、利便性は高いといえるでしょう。

 

交通規制当局が関心を寄せるビアのビジネスモデル

PEXELS

シャトルバスを利用する以外には、それほど目新しいテクノロジーがあるわけではありませんが、それでもビアがUber最大のライバルを目されているのには理由があります。実は、ビアのビジネスモデルが米国の交通規制当局から多大な関心を持たれているのです。

日本は言うに及ばず、大都市と交通渋滞問題は切っても切れない関係となっていますが、米国では、加えてUberやリフトなどの新しいモビリティサービスが大人気となったことから、交通渋滞問題が悪化しています。

つまり、ビアのビジネスモデルともいえる複数の乗客を運ぶ乗り合いシャトルバスの利用が広がることは、渋滞解消の有効な手立てにもなりうるのではと考えられているのです。走るクルマが大幅に減少することになれば、確かに渋滞解消には大なり小なり役立つことになります。

このようなことから、米国の交通規制当局からも歓迎されており、乗り合いシャトルバスを利用することで渋滞緩和を目指そうという動きが広まりつつあります。

 

日本におけるライドシェアビジネス

photoAC

日本におけるライドシェアビジネスといえば、2013年に米Uberが日本進出したにもかかわらず、タクシー業界からの強硬な反発があり、米国で展開しているようなライドシェア(相乗りビジネス)を思うように立ち上げられていません。「Uber Eats」は本来のライドシェアとは大きく異なります。

もちろん、ビアもそのことは百も承知の上での日本進出です。シャトルバスの相乗りビジネスということで、タクシー業界と真正面からぶつかるビジネスというわけでもありませんし、米国での例のように、首都圏での渋滞緩和に貢献できる可能性もありますので、日本の交通規制当局からも関心を寄せられることも十分考えられます。

もともと、タクシーなどの相乗りの場合には、日本人の文化に合わないのではという意見もありましたし、バブル期のように著しくタクシーが不足しない限りは敬遠されるかもしれません。しかし、シャトルバスの相乗りであれば、おそらくは問題ないでしょうし、意外と日本人向けのサービスであるかもしれません。

 

大手商社の伊藤忠、不動産大手の森ビルがパートナー

pexels

ビアは今回日本に進出するにあたって、非常に慎重なやり方で進めています。そのことはパートナー選びにも象徴されており、日本のことを熟知した提携先として、大手商社の伊藤忠と、大手不動産の森ビルを選定しています。

Uberのように、タクシー業界から「黒船来襲?」とばかりに強烈な反対を受けたり、日本の規制当局からもUber同様の扱いを受けることのないように徹底して対策を練っています。

ビアのダニエル・ラモットCEO(最高責任者)は、「ビアは、その都市の規制に合わせてビジネスモデルを変えてきた。規制のない国では一般人のドライバーに頼むことがあっても、規制のある場所ではバス会社などに運営を委託している。日本でもこの考え方は変えない。結果としてユーザーの利便性を高められ、渋滞などの社会問題を解決できればそれでいい」と語っています。

 

日本のライドシェア市場にチャレンジするビア

PEXELS

日本では難しいといわれていたカーシェアビジネスは、ここ数年で驚くほどの成長を遂げています。日本におけるカーシェアビジネスの発展に時間貸し駐車場という存在があることは言うまでもありませんが、時間貸し駐車場は、もともとカーシェアのために作られたものではなく、不動産バブルで荒らされた後に残った省スペースの土地の有効利用として始まっています。

日本人向きではないといわれるライドシェアについても、乗り合いシャトルバルを有効に利用することで、交通渋滞の解消が進むようであれば、交通事故も減少するでしょうし、何より省エネ対策ともなります。

何となく江戸時代の生活モデルを思い出しますが、決して日本人向けでないということはなく、おそらく日本人に向いているサービスなのではないでしょうか。

ビアのサービスが、日本のライドシェア市場に風穴を開けることができるのか大いに注目されます。

 

まとめ

Uber Eatsで有名になってしまったUberですが、もともとは世界的なライドシェアサービスの企業です。日本では規制のために思うような事業展開ができていませんが、今年に入って、Uber最大のライアルと目されるビア(Via)がUberとは異なるビジネスモデルで日本進出を果たしています。

ここ数年で大きく成長したカーシェアのように、日本でもライドシェアサービスが大きな市場となっていくのか、ビアのサービス展開に大注目というところです。

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