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カーシェアリング

テスラが顧客のクルマでシェアサービス参入へ!

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CASEで続々とカーシェア市場に参入する世界的自動車メーカー

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日本国内のカーシェアリング市場は、大手3社と呼ばれるタイムズカーシェア、オリックスカーシェア、カレコがこれまで市場をけん引してきましたが(実質的にはタイムズカーシェアの独壇場)、すでにサービスを開始している日産自動車(e-シェアモビ)、ホンダ自動車(Every Go)に加えて、遂に世界的自動車メーカーであるトヨタ自動車も参入してきます。

これまでは、自動車メーカーのビジネスモデルといえば、良いクルマを製造して販売していくというものでしたが、これを大転換するものであり、販売から収益を上げるだけではなく、利用してもらって収益を上げるという形態が模索されています。

これらビジネスモデルは、日本でもお馴染みの世界的な自動車メーカーであるダイムラー社の次世代の経営モデルである「CASE」からきています。

すなわち、

C:コネクティブカー

A:完全自動運転化

S:シェア/サービス化

A:EV化(電気自動車)

これらが、今後、自動車メーカーが生き残っていくために必要な事業領域というわけです。

このなかで、自動車メーカーによるカーシェアリングサービスは、言うまでもなく「CASE」のSの部分となりますが、マイカー全盛時代から、カーシェア・ライドシェア・定額制サービスなどが今後の主流となる可能性があると考えられています。

そんな中で、「CASE」のAの部分である、EV(電気自動車)のトップメーカーとであるテスラもカーシェアリングサービス市場へ参入することを発表しました。

 

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テスラのカーシェアリングサービスとは

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これからの自動車産業の台風の目となるのではと大きな期待がかけられたテスラ社でしたが、ここまでのところは、本来のEV車としての問題以外のところである、生産が追い付かない、幹部社員の大量離脱などで話題を提供している状況で、世界各地でテスラ社のEVを見ることができるというわけではありません。

とは言え、日産自動車などとともに世界のEV車の中心メーカーであることは間違いなく、これからの自動車メーカーの指針ともなる「CASE」のE(電気自動車)の一翼を担っています。

そんなテスラ社が、Eの部分ではなく「CASE」のSの部分に参入するということには、E+Sという非常に魅力あるサービスが提供されるのではと大きな期待があります。

 

テスラカーシェアのサービス内容とは

PEXELS

2019年4月22日、テスラのイーロン・マスクCEOは、同社の次世代サービス説明会で完全自動運転の独自のAI(人工知能)半導体などのテクノロジーと、それを利用したテスラのシェアリングサービスについて説明を行いました。

カーシェアリングサービスというと、日本の大手3社のように事業者の提供するカーシェア、もしくは、個人間カーシェアというのが相場ですが、どうやらテスラのカーシェアは少しばかり違うようです。

イーロン・マスクCEOによると、テスラの提供するカーシェアとはウーバーやエアビーアンドビーのようなもので、すべてのクルマが登録できたり解除することができるとのことです。

一体どんなサービスなのかというと、テスラは規制のクリアを条件に2020年に完全自動運転サービスを提供します。その完全自動運転サービスを備えたテスラ車のことを「ロボタクシー」と呼び、「TESLA NETWORK」というサービスを通して知人やSNSなどを介する知り合いに貸出しできるというのです。

ウーバーのようなスマホアプリも提供され、オーナーがスマホから空き時間を設定しておくと、それを見た登録者(テスラカーシェアユーザー)がサービスの利用を依頼すると、自宅などの指定された場所まで完全自動運転車であるクルマが自動で来てくれるというのです。

つまり、テスラのカーシェアリングサービスとは、「CASE」のS(シェア/サービス化)、E(電気自動車)に加えて、A (完全自動運転)まで兼ね備えたサービスとなるのです。

 

カーシェアオーナーとなることで、車体価格が実質0円に

テスラ・モデルSインパネ
https://www.tesla.com/jp/presskit

イーロン・マスクCEOによると、ロボタクシーは年間で9万マイルを走行し、年間で1台当たりおよそ3万ドルの粗利が得られるといいます。「TESLA NETWORK」を活用することで「顧客は副収入を得ることができ、テスラはそこから25~30%の手数料を得る」というビジネスモデルのようです。

テスラの完全自動運転サービスが実現した暁には、カーシェアリングサービスが利用されることでテスラの収入も増えるという算段です。25~30%の手数料というのは、ウーバーの手数料20%を上回っていますが、そこにはテスラのしっかりとした計算があります。

テスラが目指しているサービスとは、テスラの車両価格が実質的に0円になるかもしれないというものです。

例えば、テスラの人気車種モデル3の車体価格は39,500ドルですが、ロボタクシーで年間3万ドルの粗利が得られ、実質1年数か月で車両代金がペイできてしまいます

イーロン・マスクCEOの説明では、これに加えて、「After Savings」(ガソリンの節約想定額を差し引いたもの)、家庭に太陽光発電を設置した場合に電気代が0円となる計算もいれることで、テスラのモデル3が実質0円で購入できるというものでした。

今聞くと相当先の話なのではとも思いますが、完全自動運転サービスが実現すればすぐにでも提供可能な話となりそうです。

 

カーシェアリングサービスの未来形なのか

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日本のカーシェアリングサービスは、カーステーション次第という側面が強く、タイムズカーシェアが独占的なシェアを築き上げることが可能となったのは、タイムズ駐車場という時間貸し駐車場をカーステーションと出来たことが大きかったといわれていす。

首都圏の駅前などには多くの時間貸し駐車場が存在していますので、ここをカーステーションとしてクルマを駐車することで、利便性の高いカーシェアリングサービスを提供できたのです。

完全自動運転時代になると、カーシェアのビジネスモデル自体が大きく変化して、必ずしもカーステーションが重要なポイントとはならなくなってしまうのかもしれませんね。

 

まとめ

テスラの提供するカーシェアリングサービスとは、これまでのカーシェアとは大きく異なり、「CASE」のS(シェア/サービス化)とテスラの得意分野であるE(電気自動車)を組み合わせただけではなく、そこにA(完全自動運転)を組み入れたサービスとなります。

いずれにせよ、Aの部分である完全自動運転がテクノロジーとして実現し、当局の規制をクリアする必要があります。しかし、このサービスはカーシェアリングサービスの進化系もしくは未来形であるのかもしれません。

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