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世界中で横行!知らない間にクルマが盗まれる「リレーアタック」とは!

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日本でも横行している新手の車盗難

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キーレス(スマートキー)でドアを解除し、スタートボタンを押して車を走らせる。本当に便利な時代になったもので、クルマのテクノロジーの向上には目を見張らせるものがあります。

しかし、便利さには、その利便性の高さゆえに弱点となってしまうこともまた少なくありません。まさに、クルマの世界で登場した新手のクルマ盗難方法がそれで、キーレスとスタートボタンという仕組みを逆手に取った犯罪行為です。

ヨーロッパではすでに数年前から警鐘が鳴らされていましたが、イングランドとウェールズではおよそ10万6千台が2017年3月から2018年3月までの間に盗難の被害に遭っており、その多くに新手の盗難方法である「リレーアタック」が利用された可能性が指摘されています。

そして、日本でも「リレーアタック」を利用したと考えられる盗難事件は急増しています。

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新手の車盗難「リレーアタック」とは!

スマートキーとスタートボタンを逆手に取るということから、「リレーアタック」とは非常に高度な犯罪と思われがちですが、その手口は至って簡単なものです。

暗号電波でクルマ(車両)との交信を行いドア開閉やエンジン始動が可能なスマートキーは、盗難防止に決定的な効果を発揮するといわれてきました。

しかし、このスマートキーシステムの盲点をついて登場した盗難方法が「リレーアタック」なのです。動画を見るとおよそ10秒でクルマが盗まれています。

スマートキーの盲点とは、スマートキーは1mくらいしか飛ばない微弱電波を常時出しており、スマートキーを所持している状態でドアノブなどに触れると車両側から電波が発射され、スマートキーと通信してドアロック解除するという仕組みです。この電波の中に暗号が含まれているため同じスマートキーでないと稼働することはありません。

「リレーアタック」は、このスマートキーの特性を逆手に取る盗難方法です。スマートキーを持った人が買い物などで自分のクルマから離れたところを狙い、1人は車両の近くに、もう1人はスマートキーに接近し常時出されている微弱電波をキャッチし、増幅してスマートキーと同じ電波を車両近くにいるもう1人の受信器に飛ばします。

この状態でドアノブを触ればドアロックは解除されるという仕組みです。

車両側では、ドアロックを解除したらそのまま乗り込んでスタートボタンを押せば、スマートキーがあると判断されてエンジンも簡単にかかり、あっという間に盗難成功というわけです。

1度かけたエンジンは止めない限りはどこまでも走ります。もちろん、停めてしまったら、もうエンジンを再始動することはできませんが、そんなことは犯罪者にはそれほど大きな問題ではありません。今や、盗難部品ビジネスは大盛況でバラしていくらでも売りさばくことができるのです。

 

中国で20ドル前後で売られている「リレーアタック」

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すでに公表されているのは、中国製の「リレーアタック」用道具の存在で、何と驚くことには20ドル前後で売買され始めているといいます。

簡単な道具なら20ドル前後ということでしょうから、さらに高機能な「リレーアタック」用の道具が登場するのは間違いないでしょうね。

大坂で発見された「リレーアタック」と思われる盗難未遂事件では、防犯カメラの映像にはっきりと「リレーアタック」の様子が一部始終残されていました。

この事件では、より高度化された道具が使われていた形跡があり、すでに多くの高性能な「リレーアタック」用の道具が日本でも使われている可能性があります。

 

リレーアタックの防止方法とは

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スマートキーが開発された時点で、すでに「リレーアタック」の登場を予測していた自動車メーカーも多いようです。要はその対策をしているかどうかが重要ですが。

例えば、トヨタの場合には2012年12月発売のクラウン以降の新型車、スバルなら2016年のインプレッサ以降の新型車には微弱電波を出さなくする機能がついています。自分のクルマのスマートキーにこのような機能がついているかどうかを確認しましょう。ベンツなどはすでに対策済みのようです。

この機能がついていない場合には、クルマから降りたら近くに誰もいなければ問題はありませんが、そうでないケースでは、スマートキーをポケットやバックに入れるのではなく、リレーアタック防止用のポーチ(電波が漏れない素材で作られている、1,000円以下で購入可能)に入れておくと安全です。

また、今後は、家の中にあるスマートキーが狙われることもありそうですから、家の中にスマートキーを置いておく場合には、前述のリレーアタック防止用のポーチに入れておくか、缶に入れておくかアルミホイールに包んでおくようにしましょう。要は電波を遮断すれば問題ありませんね。

 

リレーアタックに狙われやすい国とは

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実は、スマートキーから出ている電波が微弱電波である日本のクルマは、比較的「リレーアタック」に狙われにくいということを指摘する人もいます。

アメリカのクルマのスマートキーなどでは、国の環境の問題もありますが、日本とは比べ物にならないような強い電波が発せられていますので、「リレーアタック」に狙われやすいといわれています。

確かに電波が強いほうが簡単でしょうが、アメリカの場合には、犯罪に敏感ですし、一つ間違えると射殺されてしまうというリスクも抱えなければなりません。

その点、犯罪発生率が低く、射殺される可能性はほぼゼロに近い日本のほうがやりやすいということも考え方としてはあるでしょう。

カーシェアとリレーアタック

カーシェアを利用中に、リレーアタックによる盗難事件に巻き込まれてしまった場合どうなるのでしょうか?

詳しくは過去記事(カーシェアで借りている車が盗難された!どうしよう・・・)をご覧いただくとして、基本的には、タイムズカープラスなどでは免責となります。ただし、個人間カーシェアの場合には利用者が全額負担する必要がありますので注意しておきましょう。

 

まとめ

「リレーアタック」というリスクがあるとしても、スマートキーから以前の「自動車の鍵」に戻したいという人はほとんどいないでしょうね。

いったん便利なサービスになれてしまうとなかなか元に戻ることはできないものです。ただし。「リレーアタック」という新手の盗難方法が増えているということは頭に入れておき、くれぐれも油断しないようにしておきたいものです。

カーシェアユーザーの場合には、特に個人間カーシェアを利用する際には十二分に注意しておきましょう。万が一の際には、すべて自腹となってしまいます。今のところ、保険でも適用されないようです。

その点、タイムズカープラスなどの場合は安心ですね!そんなカーシェアリングを、あなたのお近くのカーステーションを探したり、レンタカーや他のカーシェアリング会社との料金比較ができる『カーシェアリング・レンタカー比較のDRIVE go SEARCH』で探してみることをおすすめします!

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