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テスラ モデル3が日本上陸!自動車業界の黒船となるのか?

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テスラが日本にやってくる

テスラ モデルS
https://www.tesla.com/jp/models

次世代のモビリティカンパニーとして、その最右翼と考えられていた新興EVメーカーのテスラですが、最近、何かと話題を提供しています。

良い話題ばかりを提供してくれるのなら問題ないのですが、以前よりくすぶっていた「納車されない」(大量生産という壁にぶつかってしまった可能性が高い?)という問題がクルーズアップされるとともに、企業としての様々な問題点を露呈しています。

そんな中で飛び込んできたのが「約500万円のテスラ(モデル3)日本初上陸」というビックニュースです。なんでこの時期に、と考える人も多いでしょうが、複雑な事情が絡んでいそうです。

ご存知の方も多いでしょうが、実はこのテスラ3は日本でも2016年3月31日に発表されており、同日から予約受注が開始されているのです。すでに2年半以上が経過しているわけです。

予約していた方たちは、やっと来たかというところかもしれませんが、話はそう単純ではなく納品されるのはさらに先になりそうです。

 

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公開されたテスラモデル3

テスラ・モデルSインテリア
https://www.tesla.com/jp/presskit

11月8日、神奈川県川崎市のラゾーナ川崎にて、テスラ史上最もコンパクトでリーズナブルなテスラ3が日本で初公開されました。

ぱっと見は、欧州D セグメントのメルセデスベンツCクラスやBMW3シリーズと比べて、少し大きいかほぼ同じというサイズですが、デザイン的にはこれらの高級自動車同様の完成されたイメージです。

つまり、見た目は想像通りのベンツCやBMW3というところですが、驚愕すべきは室内のデザインであり、コックピットです。

 

コックピットにあるのはiPadのみ!

テスラ・モデルSインパネ
https://www.tesla.com/jp/presskit

これが次世代モビリティカーなのか、何とテスラ3のコックピットには、普通のクルマならすべてのクルマに搭載されているようなものはほとんど搭載されておらず、あるのは、ステアリングと左右のAピラー横一線につながるウッドパネル、15インチのタッチスクリーンがあるだけです。

エアコンやオーディオの操作はすべてタッチスクリーンから行いますので設置されていません。つまり、スイッチ類が見当たらず、エアコンの吹き出し口はウッドパネルの下にあり、シフトレバーはステアリングの右側にあるコラム式です。

数年先には実現しそうな自動運転車では、ステアリングさえもなくなる可能性もありますが、現行のクルマでここまでのインテリアとはまさに驚愕という言葉以外見つかりません。

リーズナブルなモデルとは言え、このクルマの購入層(ターゲット)と考えられる年齢層の方々が、そこまでタッチパネルを使いこなしているのかどうか不安にもなりますが、ある意味では革新的なデザインであり、次世代カーを象徴するスタイルともいってよいでしょう。

 

日本で納車予定のテスラ3の価格は?

pexels

日本では、日産リーフがある程度は普及しており、クルマとしての走りの良さに魅力を感じている人も大勢います。ただし、問題となるのは、価格や給電方法(給電時間)などであり、テスラにも同様の問題は発生することになります。

テスラ史上最もリーズナブルな価格といわれるモデル3の国内販売価額は、約519万円~約723万円(為替相場の影響を受ける)となっています。

海外では、テスラというと約1200万円~約1500万円前後となっていますが、もちろんこの価格水準では、日本の大部分を占める中流階級層をターゲットとすることはできませんので、日本でも売れ筋であるBMW3、ベンツC、レクサスなどと同水準の価格帯です。

日産のEVリーフと比較した場合はどうでしょう。リーフの価格は、約315万円~403万円というところですから、リーフよりは200~300万円以上は高くなります。

 

気になる納期は何時なの?

 

テスラと検索するとEVとともに納期というキーワードが多く出てくるように、納期が常に問題視されます。実際に、日本でのテスラモデル3についてもすでに2年半以上も納期待ちという人達が存在するくらいなのです。

最近のニュースでも、テスラ社の最大の弱点として大量生産に苦しんでいるという情報が多く出ています。他の大手自動車メーカーなどでは、テスラ社は大量生産の経験がなく必ず困難な状況に追い込まれると予想していたところも多かったようです。

ただし、この点についてテスラ側からは、今回、日本におけるモデル3公開というのは、現在テスラ社の生産状況が毎週8,000台を突破しており、7~9月の3か月で85,000台の納車を行ったことから実施されたとの説明がありました。

それではいつ納車されるのということになりますが、テスラ社の説明では「テスラ社では受注台数を公表していないため答えられない」ということでした。

今回最初に予約したユーザーは、2019年後半に納車されるとのことですが、世界的に見るとアメリカ、カナダ、欧州、中国という左ハンドルの国が先となり、右ハンドルの日本はその後の納車となります。

ちなみに、正式に予約するためには予約金15万円が必要となり、正式に予約した場合にはテスラ公式ホームページ上で納車時期が逐一調べられます。

 

 

充電環境は?

pexels

日産リーフでも大きな問題となっている充電環境、日産では長年の努力により以前に比べれば大きく改善されていますが、それでも、今もってEV車を購入しない理由としてはこの充電環境という問題はトップクラスとなります。

現在、テスラの急速充電施設の「スーパーチャージャー」ネットワークが日本国内に19ヵ所90基が設置されています。また、ホテルや旅館などに設置されている普通充電デスティネーションチャージングは132か所205基が設置されており急速充電にも対応します。

エリアにもよるでしょうが、必要最低限は確保されているというところでしょうが、十分な量が確保されているとはとてもいえる状況ではありません。

また、スーパーチャージャーの充電は無料ではなく、1分当たり42円が発生するとなっています。モデル3は30分の充電で約270km走行しますので、1回あたりの充電にかかる費用を1200円前後と想定すると、約8L(2018年11月のレギュラーガソリン価格を150円とする)で270km走行となります。

リッター当たり33km前後となり、カタログ上はHV、PHV、軽自動車などを少し上回る燃費となりますので、悪い数字ではありませんが、EVということを考えると微妙なところでしょうか?

 

テスラは再び日本市場にやってきた黒船となるのか?

pexels

テスラの台頭は、日本のみならず世界中の自動車メーカーの脅威となっていましたが、テスラが大量生産という壁にぶち当たってからは、以前ほどの脅威とは捉えられていないようです。

一時期暴落したテスラの株価は、生産性の向上につれて回復傾向となっています。納車(大量生産)という問題を完全に解決した際には、まさにテスラ社は日本の自動車メーカーにとっては黒船と呼べる存在になるでしょう。

しかしながら、先日のトヨタ自動車の豊田社長による「自動車会社からモビリティカンパニーへの転換」宣言などを見ても明らかなように、日本の自動車メーカーにとっての本当の黒船は、テスラではなくGoogleになっているのが実情かもしれませんね。

 

まとめ

11月8日、ラゾーナ川崎で日本発公開されたテスラモデル3は、外見からは完成されたデザインで高級感を漂わせるものでしたが、むしろ、驚愕であったのは社内インテリアで、ステアリング以外はiPadだけという感じの、斬新なデザインとなっていました。

懸案となっていた大量生産にある程度の見込みがついたとのことからの今回の初公開ということですが、すでに国内予約より2年半以上が経過しており、さらに、今回予約したところで納車はや早くても2019年後半の予定です。

クルマは「所有する時代から利用する時代へ」と変化していますが、テスラモデル3が納車されたころには、カーシェアやライドシェアがさらに発展してマイカー所有する時代では完全に終わってしまっているという笑えない話になるかもしれませんね!

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