パーク24のドライブレコーダーに関するアンケート結果
カーシェアリングサービスで断トツのシェアを誇るタイムズカーシェアの母体会社であるパーク24は、2019年10月、ドライブレコーダー設置に関するアンケート結果を発表しました。このアンケートではいくつかの興味深い結果がでています。
1.タイムズクラブ会員のクルマ所有者のうち、ドライブレコーダーを設置している人は何と40%となっており、今後設置を検討しているという人も29%となっています。これは、約70%の人がドライブレコーダーの必要性を感じているといえるでしょう。
年代別で見ると、60歳代以上の方が52%の設置率となり唯一過半数を超えています。最も少ないのは40歳代の35%、また、設置を検討している人も含めて70%以上を超えているのが、60歳代以上と20歳代以下という面白い結果が出ています。
2.ドライブレコーダー設置理由については(複数回答)、万一の事故に備えてが92%とトップですが、その次の理由が54%のトラブル回避のためとなっており、これは明らかに「あおり運転」の影響が出ているものと思われます。
3.カーシェアやレンタカーにドライブレコーダーが付いていたほうがよいのかについては、84%の方が付いていたほうがよいと回答しています。
これで、カーシェアにもユーザー用のドライブレコーダーが設置される日も近そうですね。
ワイドショーで繰り返し報道される「あおり運転」
世の中的に大きな事件や事故がない時に、決まってワイドショーで流されるのが、「あおり運転」や「高齢者による交通事故」問題です。もう繰り返し何度も放映されますから、いい加減頭に焼き付いてしまいます。
何時頃からでしょうか、昔の日本にはなかった問題が多く発生するようになっています。「セクハラ」「パワハラ」、「あおり運転」、「高齢者による交通事故」など、毎日見ない日はないくらいにワイドショーなどで放送されます。
「セクハラ」や「パワハラ」は世界的な問題でしょうから致し方ないとしても、「高齢者による交通事故」と「あおり運転」はどうでしょうか?
「高齢者による交通事故」は、以前も話題としましたが、団塊の世代の高齢化により、高齢者人口が大幅に増えている現状では、警察庁の資料を見る限り、高齢者による交通事故は増えていません。とは言え、少子高齢化により高齢者の人口は増えていますので、少しでも交通事故が減ることは良いことです。
それでは「あおり運転」はどうでしょうか?Youtubeの動画などでも危険な「あおり運転」動画が多数流されていますが、実際に、これほど危ない目に遭った(あおられた)という方はどのくらいいるのでしょう?
筆者はプロのドライバーではありませんが、高速道路は良く走るほうで、ヤバそうなクルマを何度か目撃したことはありますが、正直、自分自身が危ない目に遭ったとか、あおられた経験はほとんどありません。
日本以外の国でも「あおり運転」はあるのか?
高齢者による交通事故問題は、少子高齢化の国では起こりがちな話でしょう。それでは、あおり運転は世界的にはどのような傾向があるのか調べてみました。
実際に、あおられたという人の数値があるわけではありません。それでは、日本と同じように「あおり運転」がニュースやワイドショーで流される国はどこかというと、1か国だけあります。日本同様自動車大国のアメリカです。
アメリカでは、あおり運転のことを「テールゲート」と呼ぶそうです。テールゲートとは、一般的には野球場などの出入り口のことを指しますが、「あおる」という意味もあり、日本的には、車間距離を詰めて後ろにべたっとくっ付くこと、を言うようです。
アメリカの交通事故による年間死亡者数は、例年3万人を超えるもので、日本のように減少傾向はみられません。ほぼ日本の10倍というところですね。
アメリカでは、日常的にテールゲートに遭遇したという話題があるようで、最近の日本製のドライブレコーダーが大注目されたりしています。
欧州の「あおり運転」事情
欧州といってもひとまとめにするには無理がありそうですが、自動車大国としては、アメリカのように「テールゲート」が多いということはなさそうです。
ドイツのアウトバーンなどは多いのではとも思われますが、事実は反対で、平均130~150km/h で走るクルマが多いようで、かえって安全運転を心がける人のほうが多いということです。
東南アジアやインドの「あおり運転」事情
急速にクルマ社会として発展している東南アジアやインドでは「あおり運転」はあるのでしょうか?
東南アジアやインドでは、現在慢性的な渋滞問題のほうが大問題となっており、まだ「あおり運転」が登場するような状態ではなさそうです。ちなみに、タクシーなどの商業車では無理な運転をするドライバーもいますが、周りの人も「商売だから仕方がないか」と思っているようです。
あおり運転があるのは日本と米国?
実際、数値がありませんので、はっきりと断定することは難しいのですが、あおり運転やテールゲートがあるのは、日本とアメリカということになりそうです。
少なくとも、ワイドショーなどのメディアが取り上げるのはこの2か国がほとんどということかもしれません。
そんなことを言っても実際にあおられたことがあるんですけど!という方も多くいらっしゃるでしょうが、それは筆者も同じであり、ただ疑問に思ったりするのは、昔のほうがあおってくるクルマは多かった気がしますし、警察の取り締まりもおそらく今のほうがかなり厳しくなっているはずです。
もちろん、陰謀論などと考えているわけでも何でもありませんが、米国で話題になった番組や視聴率の良かった番組は、日本でも似た内容で流されることは多くあります。
誤解を恐れずに言うと、「あおり運転」は増えているのではなく、テレビのワイドショーなどで露出されることが多くなったということではないでしょうか?
まとめ
パーク24のドライブレコーダーに関するアンケートでは、40%の方が設置していると回答し、今後設置を検討している人も含めると約70%の人がドライブレコーダーの必要性を感じているようです。
調べてみると、どうやら「あおり運転」が多いのは日本とアメリカのようで、欧州やアジア各国ではそれほど多くはないようです。
日本だけが特別に「あおり運転」が多いという話をする人もいるようですが、多いのはあおるドライバーよりも、ワイドショーで流される数なのではないのでしょうか?いったい誰にあおられているのやら、不思議な気持ちになりますね。
いずれにせよ、パーク24のアンケートでは、大多数の方がカーシェアにもドライブレコーダーが付いていたほうが安心できると回答していますので、今後はカーシェアユーザーが利用できるドライブレコーダー付きのクルマが増えてきそうです。
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