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カーシェアでEVに乗れるのか?
ハイブリッド車にプラグインハイブリッド(PHV)車、はたまた水素自動車と、省エネが得意な国内メーカーからは素晴らしいアイデアが登場しましたが、結論から言うと、完全自動運転時代に向けた世界標準はEV車ということで本決まりとなったようです。
単純に燃費をよくするという発想であれば、水素自動車やハイブリッドは魅力的ではあるものの、完全自動運転化の時代を読み間違っていたような感じもします。
とは言うものの、国内でも日産リーフはテスラとともに、世界のEV車の先駆けとなっていますし、実際にリーフを運転したことのある人なら、初めてリーフを運転したときには、「これはハイブリッドではなくEVの時代が来るのでは」と感じてしまった人も多いと思われますが、それほど日産リーフは走りについては秀逸でした。
充電問題から、未だ普及率はそれほど高くはなっていませんが、充電の利便性が高くなったら検討したいという人も多いはずです。何しろ、燃費の良さは折り紙付きで、走行性能は非常に高いからです。
試乗車やレンタカーでEVを運転したことのある人は少なくないと思いますが、カーシェアリングサービスでもEVが提供されているのをご存知でしょうか?大手カーシェアリング事業者では、日産リーフなどが提供されていますが、個人間カーシェアを利用すれば何とテスラに乗ることができるかもしれません。
タイムズカープラスのEV
カーシェア最大手のタイムズカープラスでは、iMiEV(三菱自動車)とリーフ(日産自動車)がメニューに掲載されており、iMiEVはべーシック料金(206円/15分)、リーフがプレミアム料金(412円/15分)で利用できます。(2018年4月時点では、リーフは提供されていません。)
EVが設置されているカーステーションには充電器も併設されており、常に充電されている状態となっています。ちなみに、iMiEVの場合には航続可能距離70~80km、リーフの場合には120~140 kmと説明されています。
利用方法は、通常のカーシェア利用と大まかには同じですが、出発時にはクルマの充電器口から充電コードを外し車内に収納し、返却時には運転手側の充電口を開放し、カーステーション内に設置してあるAC200V充電ケーブルを充電口に接続します。接続後、充電器の扉を閉めると充電が開始します。
充電器への接続がなされないと返却手続きが完了しません。
カレコのEV
首都圏を中心にカーステーションを増やしているカレコですが、EV車については、東京都品川区の大崎エリアのカーステーションに日産リーフ、千葉県柏市のカーステーションにiMiEVが設置されています。
日産リーフについては、ミドルクラス料金(150円/10分)、iMiEVについては、コンパクトクラス料金(130円/10分)となります。利用方法については、タイムズカープラスと同様の方法となり、利用終了後には次の利用者のための充電開始を確認して終了となります。
オリックスカーシェアのEV
日本初のカーシェアリング事業者であるオリックスカーシェアは、時間貸し駐車場というアドバンテージを持つタイムズカープラスやカレコに対して苦戦を強いられていますが、クルマの質やサービス面での差別化を図っています。
EV車についても、2018年4月時点ではタイムズカープラスの4台(大阪エリアのみ)やカレコの2台に対して、リーフを9台設置しており、数の面だけ見ると最多数を提供しています。ただし、オリックスカーシェアのEV車の設置してあるカーステーションは、マンション内の居住者限定のステーションとなります。
タイムズカープラスやオリックスカーシェアについては、EV車については、タイムズレンタカーやオリックスレンタカーで豊富に提供していますので、充電器の問題から現時点ではレンタカーメインというところでしょう。
日産のカーシェア「e-シェアモビ」のEV
カーシェアリングサービスの利用者が急増していることから、自動車メーカーによるカーシェアサービスが開始されていますが、日産自動車でも日産カーシェア「e-シェアモビ」がスタートしています。
他の自動車メーカー系のカーシェア同様に現時点ではカーステーションは限定されていますが、日産のカーシェアでは、人気車種である日産リーフやノートE-POWERが提供されています。
カーシェアでテスラに乗れる
日本では、タイムズカープラスやカレコなどの企業の提供するカーシェアリングが急成長していますが、カーシェア先進国である欧米では個人間カーシェアが一般的です。国内でも、DeNAグループのAnycaやdocomoのdカーシェアなどで個人間カーシェアが登場し、利用者も徐々に増えているところです。
企業が提供するカーシェアサービスでは、EV車の提供は充電器という物理的な問題もありますが、個人間カーシェアであればEV車の所有者が登録していれば、EV車を借りることも可能です。
Anycaでは、何とテスラオーナー17人が登録しており、17台物テスラを借りることが可能となっています。料金も車種によりますが、1日当たりで15,000円から40,000円前後ほどで利用可能となっているようです。
多少金額は高くなりますが、Anycaならテスラに乗ることも可能です。
EVの乗り心地ってどうなの?
EV車というと、エコカー、省エネ、地球にやさしいクルマというイメージや、ガソリン代が必要なくなりますので大きくコスト削減が可能になるということが前面に押し出されていますが、実際に運転してみると多くの人がその走行性能の高さに驚くことになります。
初めての人が驚くのは、まず、スタートボタンを押してもエンジンがかかっていないのではと思うほどの静けさで、走行中もまるで高級輸入車に乗っているような乗り心地で、エンジンの静けさは走行中も続きます。
EV車の場合に問題となるのは充電ですが、充電設備の設置場所はこの数年で非常に多くなっており、高速道路などでは各SAの多くに設置されています。むしろ問題なのは充電時間で、今後充電時間がん短縮化されてきたらEVは一気に普及していく可能性は大でしょう。
まとめ
次世代の世界標準となるEV車ですが、カーシェアサービスでも利用はできますが、まだまだ提供されている台数は少ないというのが現状です。しかし、それほど遠くない時期に、カーシェアリングサービスのクルマもEV車に切り替えられていくことになるでしょう。
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