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買い物にはカーシェアリング、旅行にはレンタカーという利用法
首都圏を中心に、そのコストパフォーマンスの高さからマイカー生活からカーシェアリング利用に切り替える人が激増中です。
当初、カーシェアリングに切り替えたユーザーの利用方法は、買い物や送り迎えなどの短時間利用にはカーシェアリング、旅行などの長時間利用にはレンタカーという使い分けをするユーザーがほとんどでした。
これに対応するように、カーシェアリングでも長時間サービスが提供されるようになり、短時間利用のみではなく、長時間利用でもメリット感のあるサービスが提供されるようになりました。
短時間ならカーシェアリング、長時間ならレンタカーという利用方法はもはや古いものとなっているのでしょうか?ここでは、カーシェアリング・レンタカー比較のDRIVE go SEARCHが両者を徹底比較してみました。
カーシェアリングとレンタカーの違い
レンタカーと比較したカーシェアリングのメリット
- 24時間いつでも利用可能
そもそもレンタカーのビジネスモデルには短時間利用という発想がなく、ほとんどのケースで利用されるのは1日(24時間)となります。
最近でこそ、カーシェアリングを意識して1時間利用が可能なレンタカー会社も誕生していますが、短時間利用のためにわざわざレンタカー会社まで出向く人も少ないというのが実情です。
これに対して、カーシェアリングの場合には、最短10~15分の利用から可能ですので、最寄りのカーステーションで24時間いつでも直前に予約して利用できるのがメリットです。
- 短時間利用でのコストパフォーマンス
利用時間設定が異なっていますので、必然的に料金設定も異なっており、15分200円前後で利用できるカーシェアリングはレンタカーと比較しても短時間利用では圧倒的なコストパフォーマンスの高さを見せます。
また、24時間利用可能なカーシェアリングでは利用者が減少する夜間には利用料金が大幅に値下げされ、18時から翌9時までの15時間利用した場合でも距離料金は別途かかりますが2,500円前後という安さです。
その他、カーナビ・ベビーシートなどで追加料金が発生しないのもカーシェアリングのメリットといえるでしょう。
- 直前でもキャンセルや時間変更が可能
レンタカーで気になるのはキャンセル料金で、ほとんどのケースでは6日前から所定のキャンセル料金が発生することになります。
これに対して、カーシェアリングの場合には予約時間の1分前までならキャンセル可能(タイムズカープラスの場合)で、同様に予約時間を変更することもできます。
- 圧倒的なカーステーション数
レンタカーを借りる場合には、原則とし営業所まで出向く必要がありますので、いつでも自由に借りられるというわけではありません。
これに対して、カーシェアリングの場合には、時間貸し駐車場などにカーステーションが設置されていることが多く、特にシェア断トツのタイムズカープラスでは全国に1万拠点以上のカーステーションが提供されています。
気軽に利用できるという点ではカーシェアリングのほうが、ほとんどのケースで優位になります。
レンタカーと比較したカーシェアリングのデメリット
- 長距離・長時間では高くつく場合もある
レンタカーに対抗してカーシェアリングでも長時間の割安サービスが提供されていますが、この長時間利用の場合には15円/kmほどの距離料金がかかるため、長距離走った場合には高くつく可能性もあります。
1泊2日以上の旅行で利用する場合などでは、レンタカーでエコカーを利用した場合のほうが安くなることもあります。
- 車種が絞られる
カーシェアリングの場合には、1か所のカーステーションに1,2台から多くても5台程度となり、必ずしも好みの車を借りられるわけではありません。
これに対して、レンタカーの場合には豊富な車種の中から好みの車を借りることが可能で、燃費を気にするのならエコカーや電気自動車、家族旅行ならワンボックスカーなど用途に応じて選択できます。
- 無人での貸出し
カーシェアの場合には、いずれもカーステーションでの無人での対応となりますので、困った際や質問したい場合にはその場からコールセンターに電話する必要があります。
レンタカーの場合には、原則として営業所での有人対応での貸し出しとなりますので、このようなことは起こりません。
ただし、最近では無人対応を希望する人も多くいますので、逆にカーシェアリングのメリットと感じる人も多いかもしれません。
- 清掃されていないケースも
レンタカーの場合には、返却されるとその都度清掃が行われますが、カーシェアリングの場合には多くても週に1度ほど巡回して清掃される程度ですので、直前に乗った他の利用者のゴミが残っていたりするケースも稀にはあります。
カーシェアリングとレンタカーの料金比較
カーシェアリングとは、元々は短い時間に車を利用する人をターゲットとして急成長したビジネスですが、その利便性とコストパフォーマンスの高さから長時間利用されることも多く、レンタカーとの垣根が次第になくなりつつあります。
以前は、短い時間ならカーシェアリングを利用して、6時間以上の利用だとレンタカーを利用する人も多かったのですが、最近では6時間以上の利用でもカーシェアリングを利用する人が急増しています。
ここでは、同車種クラスのカーシェアリング大手3社の長時間利用パックとレンタカー大手のニッポンレンタカーの料金比較をしてみます。
タイムズカープラス | カレコ・カーシェアリングクラブ | オリックスカーシェア | ニッポンレンタカー | |
6時間パック | 4,020円※ | 3,800円※ | 3,500円 | 5,775円 |
12時間パック | 6,690円 | 5,300円 | 4,500円 | 6,300円 |
24時間パック | 8,230円 | 6,800円 | 6,000円 | 7,875円 |
夜間パック | 2,030~2,580円 | 2,500円 | 2,500円 | 無し |
距離料金 | 16円/km | 15円/km | 15円/km | 無し |
ガソリン代 | 無し | 無し | 無し | 利用した分 |
保険代 | 無し | 無し | 無し | 1,050円/1日 |
※タイムズカープラス、カレコ・カーシェアリングクラブの6時間パックには距離料金がかかりません
※カーシェアリングは通常、1,000円程度の月額基本料金がかかります
こうしてみると、6時間以上ならレンタカーという考え方はすでに以前のものとなっており、カーシェアリングの6・12・24時間、夜間のコストパフォーマンスの高さが際立っています。
カーシェアリング業界で圧倒的なシェアを誇るタイムズカープラスの12・24時間パックは割高料金にも見えますが、保険代も含めるとレンタカー利用よりも少し有利になる設定となっているようです。
カーシェアリングの長時間サービス
カーシェアリング最大手のタイムズカープラスでは、長時間利用の需要増に対応して長時間パックキャンペーンを展開中で、キャンペーンとは言え好評のため継続して提供されています。
タイムズカープラスの長時間パックは、36時間・48時間・60時間となっており、料金はそれぞれ11,000円・13,000円・18,000円(いずれも税込み)となり、別途距離料金(16円/km)が発生します。
カーシェアリングと格安レンタカー
カーシェアリング市場の急拡大により、車の維持費がかかりやすい首都圏などを中心にマイカー(自家用車)を手放して、必要な時に車を借りるという生活シーンが一般化していますが、これにより格安レンタカーという新たなビジネスモデルが登場しました。
格安レンタカーというと、沖縄などのレンタカー需要が大きいところでは既に展開されていましたが、長時間利用ではカーシェアリングよりも割安料金となるサービスで需要の高い首都圏を中心として広まっています。
これにより、新しい車の利用シーンとして、6時間以内や夜間にはカーシェアリングを利用して、長時間利用には割安となる格安レンタカーを利用するというケースも散見されるようになっています。
ただし、格安レンタカーはどこでも提供されているものではなく、現時点では限られたエリアでのみ利用可能となっています。また、格安レンタカーというビジネスモデルの性質上、一部の事業者では比較的古い車が提供されています。
まとめ
この記事では、カーシェアリングとレンタカーを比較して、その料金体系や利用方法についてご紹介しました。
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