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日本全体のCO2排出量、クルマが占める割合は意外に高い
地球温暖化の主な要因と考えられているCO2(二酸化炭素)。ちょっと古いデータですが、2002年度の日本におけるCO2総排出量は12億4,800万トンでした。
その内訳を部門別で見ていくと、産業部門の比率が最も高く38%(4億7,400万トン)を占め、運輸部門が21%(2億6,200万トン)でそれに続きます。鉄道や航空、船舶が含まれる運輸部門ですが、その中で自動車の割合は89%(約億3,300万トン)に及び、乗用車が56%(1億3,050万トン)、貨物車やバスが44%(1億250万トン)となっています。
つまり、私たちが身近に接しているクルマ(乗用車)がCO2総排出量の実に10.5%を占めているのです。その排出量を減らすことが総排出量の低減にも大きく寄与するわけで、自動車メーカー各社は地球温暖化を食い止める環境対策の一環として、クルマのCO2排出量を抑える(=消費燃料を少なくして燃費を改善する)べく、様々な技術の開発と市販車への投入を行なっています。
その最たる例が、EV(電気自動車)やFCV(燃料電池車)です。エンジン=内燃機関を持たないため、走行に際してCO2を発生しません。HV(ハイブリッド車)やPHV(プラグインハイブリッド車)は電気モーターでのアシストによってエンジンの負担を軽くして燃料消費量を、ひいては排出されるCO2を抑えます。また、ガソリン車でもアイドリングストップ機能を始め、可変オルタネーターや電動パワステポンプなどの採用によってフリクションロス低減を図り、燃費向上=CO2削減を実現しています。
カーシェアリングの普及で期待できる省エネ効果
クルマ1台1台のCO2排出量を抑えるのと同時に、クルマを利用する機会そのものを減らせば、CO2の排出量を大幅に低減できます。実は、そのカギを握っているのがカーシェアリングです。
2006年に交通エコロジー・モビリティ財団から出された『カーシェアリングによる環境負荷低減効果および普及方策検討報告書』には、スイスのカーシェアリング事業者、Mobilityの会員を対象に実施されたカーシェアリングによる交通、環境への影響の分析結果が紹介されています。
参考:カーシェアリングによる環境負荷低減効果および普及方策検討報告書
中でも、かつてマイカーを所有していてカーシェアリングに転換した人たちの年間走行距離が平均1万6,000kmから1万3,300kmに減少。その分、公共交通機関や自転車、徒歩など、クルマよりも環境負荷が軽い移動手段への明らかなシフトが確認されました。
また、マイカーを手放してカーシェアリングを利用する人が増えたということは、クルマの絶対数が減ったことになります。それでいながら、クルマ1台あたりの年間稼働距離はマイカーの1万3,000kmに対してカーシェアリングでは1万5,500kmと延びており、クルマの利用効率が向上していると言えます。
さらに、カーシェアリングに転換した人は燃料消費量を57%削減し、カーシェアリング会員は非会員に比べて燃料消費が55%も少ないなどの結果も出ています。消費燃料が減れば当然、排出されるCO2も少なくなるわけで、クルマの絶対数の減少や利用効率の向上などと合わせて、カーシェアリングが環境負荷を大幅に低減することは間違いありません。
主要国産車のCO2排出量はどれくらい?

クルマに関して言うと、素材製造、車両製造、走行、メンテナンス、廃棄・リサイクルの各段階で排出されるCO2ですが、そのすべてについて言及すると長大な文章になってしまいます。そこで、多くのユーザーが最も関心を持っているであろう、全体の約60%以上を占める走行時のCO2排出量に限定して話を進めたいと思います。
まず、走行距離1kmあたりのCO2排出量を表す『g-CO2/km』が世界的な評価基準となった背景には、ガソリンや軽油(ディーゼル)といった使用燃料の違いに左右されることなく、均一化して環境性能を比較できるようにするということがあります。日本ではメーカーもユーザーも、燃費『km/ℓ』を重視する傾向にありますが、環境に対してどの程度の影響を及ぼすかを計るモノサシとしてはCO2排出量が最も理に適っているという判断が下されたわけです。
以下、ガソリン車、ディーゼル車、HV(ハイブリッド車)/PHV(プラグインハイブリッド車)、EV(電気自動車)/FCV(燃料電池車)の4つのカテゴリーで主要車種のCO2排出量とJC08モード燃費を一覧にしてみました。
■ガソリン車 CO2排出量/JC08モード燃費
タントG“SAⅢ”(FF) | 83g-CO2/km | 28.0km/ℓ |
N-BOX G・EX(FF) | 86.0g-CO2/km | 27.0km/ℓ |
ヴィッツU | 93g-CO2/km | 25.0km/ℓ |
フィット13G・F | 94.4g-CO2/km | 24.6km/ℓ |
アルトワークス(FF/5MT) | 100.9g-CO2/km | 23.0km/ℓ |
マーチG | 101g-CO2/km | 23.0km/ℓ |
ヴェゼルG(FF) | 112.7g-CO2/km | 20.6km/ℓ |
スイフトRSt | 116.1g-CO2/km | 20.0km/ℓ |
ロードスターRS | 135g-CO2/km | 17.2km/ℓ |
C-HR G-T | 151g-CO2/km | 15.4km/ℓ |
IS300 | 176g-CO2/km | 13.2km/ℓ |
86 GT | 197g-CO2/km | 11.8km/ℓ |
GT-Rピュアエディション | 264g-CO2/km | 8.8km/ℓ |
ランドクルーザーAX Gセレクション | 347g-CO2/km | 6.7km/ℓ |
■ディーゼル車 CO2排出量/JC08モード燃費
デミオXDツーリング(6MT) | 86g-CO2/km | 30.0km/ℓ |
アテンザセダンXD(6AT) | 132g-CO2/km | 19.6km/ℓ |
CX-5 XD | 144g-CO2/km | 18.0km/ℓ |
■HV/PHV CO2排出量/JC08モード燃費
プリウスAプレミアム | 62g-CO2/km | 37.2km/ℓ |
ノートe-POWER | 62g-CO2/k | 37.2km/ℓ |
アクアS | 67g-CO2/km | 34.4km/ℓ |
フィットL(FF) | 68.3g-CO2/km | 34.0km/ℓ |
スイフトSG(FF) | 72.6g-CO2/km | 32.0km/ℓ |
C-HR G | 77g-CO2/km | 30.2km/ℓ |
スペーシアカスタムXSターボ(FF) | 90.7g-CO2/km | 25.6km/ℓ |
クラウンアスリート | 100g-CO2/km | 23.2km/ℓ |
アルファード | 120g-CO2/km | 19.4km/ℓ |
NSX | 187.2g-CO2/km | 12.4km/ℓ |
プリウスPHV | 75g-CO2/km | 30.8km/ℓ(EV走行換算距離24.4km) |
アウトランダーPHEV | 121g-CO2/km | 19.2km/ℓ(EV走行換算距離60.2km) |
■EV/FCV CO2排出量

クラリティ FUEL CELL | 0g-CO2/km | ——– |
リーフ | 0g-CO2/km | ——– |
MIRAI | 0g-CO2/km | ——– |
「CO2排出量をいかに抑えるか?」という観点からすると、理想的なのはゼロ・エミッションのEVやFCVです。しかし、EVではまだ十分に整っているとは言いがたい充電スタンドや航続可能距離などの問題が、FCVでは水素ステーション数(全国で約100ヵ所のみ)の問題があり、使用環境を限定されてしまうのも事実です。
そうなるとインフラに即している点も踏まえ、CO2削減にあたって最も現実的かつ貢献度が高いのはHV(ハイブリッド車)やPHV(プラグインハイブリッド車)と言うことができます。
環境に最も優しいカーシェアリング事業社は?

国内カーシェアリング各事業社の車種ラインナップを見ると、たしかにハイブリッド車やEV、FCVなどが用意されているものの絶対数が少なく、その大半はガソリン車です。しかし、CO2排出量という観点からするとガソリン車よりもハイブリッド車の方がアドバンテージを持っているのは明らかで、EVやFCVに至っては排出量ゼロ。より環境性能に優れていることは言うまでもありません。
ガソリン車が大半を占めているそんなカーシェアリング事業社において、ハイブリッド車を中心に揃えているのがHonda EveryGoです。コンパクトクラスにフィットハイブリッドを、ミニバン・SUVクラスにはフリードハイブリッドとヴェゼルハイブリッドをラインナップ。他に軽自動車クラスがありますが、こちらもN-BOXにN-BOX /(スラッシュ)、N-ONEなど、環境性能を考慮した車種が勢ぞろいしています。
ハイブリッド車を利用するならHonda EveryGoがお得!

カーシェアリング各事業社で利用できるハイブリッド車ですが、タイムズカープラスはアクアのみ、オリックスカーシェアはアクア、プリウス、フィットハイブリッド、インサイトの4車種、カレコ・カーシェアリングクラブはプリウスのみ、Honda EveryGoはフィット/フリード/ヴェゼルハイブリッドの3車種となります。それぞれ8時間利用して走行距離150kmという条件の下、利用料金がいくらになるのかを比較してみましょう。
■タイムズカープラスでアクアを利用
初期費用 | 1550円 |
月額基本料 | 1030円(利用料金に使えるため実質0円) |
6時間パック | 4020円 |
2時間延長料金 | 1648円(15分/206円×8) |
距離料金 | 0円 |
計 | 7218円 |
■オリックスカーシェアでフィットハイブリッドを利用
初期費用 | 0円 |
月額基本料 | 980円(利用料金に使えるため実質0円) |
6時間パック | 3500円 |
2時間延長料金 | 1600円(15分/200円×8) |
距離料金 | 2250円(1km/15円×150km) |
計 | 7350円 |
■カレコ・カーシェアリングクラブでプリウスを利用
初期費用 | 0円 |
月額基本料 | 0円 |
6時間パック | 3800円 |
2時間延長料金 | 1800円(10分/150円×12) |
距離料金 | 2250円(1km/15円×150km) |
計 | 7850円 |
■Honda EveryGoでフィットハイブリッドを利用
初期費用 | 0円 |
月額基本料 | 0円 |
8時間パック | 4780円 |
2時間延長料金 | 0円 |
距離料金 | 2250円(1km/15円×150km) |
計 | 7030円 |
比較しやすいように料金の内訳まで書きましたが、Honda EveryGoが最もリーズナブルという結果になりました。ポイントは初期費用や月額基本料が掛からないことに加え、他社は6時間パックを基本にしているため2時間分の延長料金が加算されますが、Honda EveryGoは始めから8時間パックの設定があることです。
また、今回はコンパクトクラスのフィットハイブリッドを例に出しましたが、SUV・ミニバンクラスのヴェゼルハイブリッドやフリードハイブリッドであれば8時間パック5780円+1kmあたり15円の距離料金で利用できます。
まとめ
ここではカーシェアリングが環境負荷低減にひと役買うことを述べてきました。その中でもCO2排出量が抑えられたハイブリッド車を利用するなら、Honda EveryGoが断然お得です。
このような、カーシェアリングやレンタカーの比較は、カーシェアリング・レンタカー比較のDRIVE go SEARCH(ドライブゴーサーチ)でぜひ検索してみてください。