問題なのは悪質極まりない煽り運転!
一般的に、煽り運転というと、新聞やテレビニュースで報道されたり、ワイドショーで取り上げられるような悪質極まりない犯罪行為のことを言いますが、実際に高速道路を走行していると様々なタイプの煽りがあります。
自動車保険会社が調査したデータによると約70%の方が煽り運転に遭遇した経験があるということでしたが、この約70%の方々のうち悪質極まりないような煽り運転に遭遇したという方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか。
このように思うのも、高速道路を走っていると明らかに速度超過しているクルマが迫ってきて、車間距離を詰められるケースというのはよくありますが、それは多くの場合は追越し車線を走っている場合の話で、普通に走行車線を走っていてそのような目に遭うことはそれほど多くはないでしょう。
新聞やテレビニュースが報道することで、悪質な煽り運転という犯罪行為に厳罰が下されるようになるというのは歓迎すべきですが、だからといって、すべてのクルマにドラレコを搭載する必要があるのかどうかは疑問です。
道路交通法では、高速道路の追越し車線というのは、あくまで追越しすることを目的にして利用するものであり、例え法定速度内で走っていても約2,000mほど継続して追越し車線を走行していると通行帯違反として検挙される可能性があるのです。
つまり、道路交通法をきちんと守って、走行車線を走っていればそうそうは煽られる可能性もないということになると思われるのです。
新聞やテレビニュースでは、事件の悲惨性や残忍性は報道されます。煽り運転による死亡事故などの場合、容疑者の性格や凶暴性ばかり報道され、道路交通法などの基本的なことについては残念ながらほとんど報道されません。
ドラレコを購入する理由とは
上記のケースでは、「煽る」といわれる行為は、追越し車線を走っていて後続車が車間距離を詰めてきた場合のことを指すと思われますが、最終的に、こちらが「通せんぼ」などすることなく走行車線に車線変更をすれば、後続車はそのまま走り去っていくケースがほとんどです。
端から追越し車線を継続して走っていなければ車間距離を詰められる必要もなかったでしょうし、ミラーで速度超過気味の後続車が迫ってきたら、お先にどうぞで走行車線に車線変更していれば何の問題もなかった可能性が高いでしょう。
悪質極まりない煽り運転行為とは、こちらが道路交通法を守って道を譲ったにもかかわらず、その後に後ろから車間距離を詰めてきたり、前方に出て急ブレーキを踏む、あるいは、走行車線上でクルマを停止してこちらの行く手を阻むような行為をすることです。
つまり、こちらには何の落ち度や関係がないにもかかわらず、悪意を持って煽り行為を行うクルマのことを悪質極まりない煽り運転行為をする輩だと考えられます。
ドラレコを搭載する人というのは、これらの悪質な煽り運転対策として、わざわざ高いお金でドラレコを購入するのであって、速度超過の後続車から車間距離が詰められるのを避けるために購入するのではないと思われます。
悪質な煽り運転は通報で一発免停に
報道を見ていると、日本中で煽り運転行為が発生しているような感覚になりますが、多くの人が遭遇したくないと思っているのは、上記のような悪質極まりない煽り運転のことで、通常ではありえないような無茶な運転を仕掛けてくる行為から逃れたいと考えるのは当然でしょう。
このような行為に万が一遭遇してしまった場合には、警察に通報することで一発免停となる可能性があります。一つ間違えれば、命にもかかわる話ですから、厳しく対応してもらいたいものです。
これらの悪質な煽り運転への対策を求める声が高まる中、警視庁は2017年12月に対策の強化を全国の警察に指示しており、事故に至ってなくても、暴行や脅迫が認められる場合には免許停止などの処分を適切に行うようにとしています。
さらに、2018年1月には罰則が強化され、悪質・危険とみられる煽り運転には、道路交通法違反のみならず、危険運転致死罪や暴行罪なども適用されるようになりました。
これにより、通報されれば一発免停どころか、さらに重い罰則をもらう可能性が出てきたことになり、煽る側にも相応のリスクが発生することになります。警察に連絡されたらやばいという思いが、悪質な犯罪行為の歯止めとなることを期待したいものです。
悪質な煽り運転に遭遇した場合の対処法とは
万が一、悪質な煽り運転行為を受けた場合には、迷わず警察に通報しましょう。同乗者がいる場合には、同乗者に110番通報してもらい、一人で運転している場合には、安全な場所で停止して通報します。
通報する際には、以下のことに注意しましょう。
・十分な距離を取るようにして、安全な場所に停車する
・相手のナンバーや車種、進行方向を記憶しておく
・トラブルの状況を把握しておく
・相手がクルマから降りてきても、ドアロックをかけて相手にしない
・クルマを叩くなどの脅しや挑発されてもクルマから降りない
煽ってないのに煽り運転とならないように注意する
これだけニュースで煽り運転が報道されれば、警察への十分なプレッシャーとなりますので、今後は検挙数も大幅に増加することが予想されます。
ただし、気をつけなければならないのは、多くのドライバーが本当に取り締まってほしいと考えている悪質極まりない煽り運転というのは、件数がそれほど多いわけではないでしょう。
ドライブレコーダーが普及することから、煽るつもりもないのに、追越し車線で法定速度内で継続して走り続けているクルマとの車間距離が詰まってしまった場合、カメラで現場を抑えられたら検挙されてしまう可能性も十分にあるのです。
大半のドライバーは、自分は煽り運転なんてしないと考えているでしょうが、ケースバイケースで煽り運転となってしまうケースも間違いなく増えてくると思われます。
車間距離・急ブレーキ・パッシングなどは、煽り運転として検挙される可能性がありますので、回数などには十分に注意するようにしましょう。
まとめ
悪質な煽り運転に対する罰則が強化されました。これにより、悪質な煽り運転行為を受けた場合には、警察に通報することで、相手は一発免停などの重い罰則を受ける可能性があります。まさに、抑止力として、煽る側を抑えるものと期待されます。
カーシェアリングを利用中に、万が一、悪質な煽りを受けた場合には迷わず警察に通報するようにしましょう。
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