やっぱり人気のコンパクトSUV・クロスオーバーカテゴリー
世界中でミニマリズムが進み、一台で多目的をこなす車がもてはやされ始めたのがおよそ10年ほど前でしょうか。
エンジンは排気量をダウンサイジング、室内空間はより広く、背の高い荷物も飲み込み、燃費も思うほど悪くない。
見晴らしも良く、思ったより全長がコンパクトなため小回りも効く。
「ただのコンパクトカーじゃなんかショボいと思う」、そんな人間の欲望をひとまとめにしちゃったカテゴリーがこのコンパクトSUVなわけです。
欲望が全て叶うなら、そりゃ人気も出ますよね(笑)
ということで、各メーカー稼ぎ頭は完全にSUV
スポーツカーメーカーであるポルシェもマカンとカイエンで総売り上げの6.5割以上を占め、まさかのスーパースポーツメーカーのランボルギーニからもウルスが出る昨今。
レンジローバーが持っていた「砂漠のロールスロイス」の異名を本家本元がカリナンを発表したことによって返上せざるを得なくなったのは記憶に新しいところです。
つまりそれだけ売れに売れているSUV。いまやローランド的に言うと『SUVかSUV以外か』状態ですよ。下取り、買取も。
そんなSUV戦国時代にやっと日本導入の決まったフォルクスワーゲンのT-Roc 、ティグアンとT-Crossの間を埋めるモデルという位置づけです。
しかも省燃費性能に優れた3.5リッター並みの最大トルクを生むTDI(ディーゼル)エンジンのみのラインナップ。さらには、ついにAWD設定なし!
凍てつく雪山!とかいきません!! 完全に街中を走ることしか考えてません。
その昔、フォルクスワーゲンのSUVヒエラルキーは
下のレンジから、クロスポロ → ティグアン → トゥアレグでした。
それが今、T-Cross → T-Roc → ティグアン → トゥアレグ(もはや日本未導入。でもカッコいい)となっています。大中小わかりやすく好感が持てますね。
具体的にT-CrossとT-Rocのサイズを比較すると
T-Cross 4115×1760×1580
T-Roc 4240×1825×1590
(全長×全幅×全高 単位mm)
となり、身長以外は一回り大きくなります。特に横幅方向に拡大された室内は余裕が感じられるでしょうね。思いっきりバッティングするサイズ感の国産SUVがトヨタのCH-R、ホンダのヴェゼル、マツダならCX-30あたりです。
国産車との差は身長。相変わらず国産車は基本しっかり機械式立体に入るサイズで作ってくるのでそこはさすがと言ったところ。
さて、話を戻してフォルクスワーゲンのSUVですが、考え方としてはポロの大きいのがT-Cross、ゴルフの大きいのがT-Rocまたはティグアンなので、内装も基準となるモデルのポロなのかゴルフなのか、それに準じます。
また、フォルクスワーゲンの良いところはコストパフォーマンス。
先進の安全装備も全部入りでこの値段なら納得。国産車に少し足せば買えちゃうね! と国産ユーザーからの代替えが多いのもうなずけます。
他社で見るヒエラルキーとモデルバリエーション
BMW
BMWのSUVモデルレンジは、
X1 → X2 → X3 → X4 → X5 → X6 → X7
多すぎ。1から7まで全部あるじゃない(笑)
ちなみに偶数はクロスオーバー型、もしくはクーペ型SUVの番号となります。そして基本的に数字が大きくなればなるほど車両サイズは拡大するようになっています。
メルセデスベンツ
www.mercedes-benz.com
さてメルセデス・ベンツはというと、
GLA → GLB → GLC → GLE → GLSと本格派のG
こんな感じですね。GLCとGLEにはクーペ設定もあるのでその数たるやなんと8車種。アルファベット順で車体が大きくなり、細かいライフスタイルに対応! でも多すぎませんか。
Audi
Q2 → Q3 → Q5 → Q7 → Q8
と、アウディは割とわかりやすい!? ヒエラルキーを構築中。Q2はクロスオーバー、Q8はクーペ型SUVとしてラインナップがあり、数字の順で大きくなると思っていただいて基本差し支えありません。
そして、欧州各社でT-Rocとバッティングするモデルは、
あくまでサイズ感比較ですがBMWでX2、メルセデスでGLA、AudiだとQ2となります。
フォルクスワーゲンはコスパイイね!と言っても…
コスパイイねのフォルクスワーゲン。複数台、私も乗り継いだので良さはすんごく良くわかります。
確実にドイツ車してますし、使い勝手、装備、スペース効率その他諸々があまりに秀逸!
フォルクスワーゲンだと悪目立ちしないのも極めて吉。
とはいえど、このT-Roc、素っ裸の状態で約400万円。Rライン最上級ともなれば約454万円。これは素っ裸のQ2より高価であり、X2に迫る価格。
軽いOPを付け足して登録諸費用等、諸々を加味すると支払総額約500万円に近い車になります。
欧州プレミアムメーカーに迫り、ときには超える価格帯です。
それに500万円という金額、それは家族4人が爪に火を灯すように生活しなくとも丸々1年間生活できる金額です。
モノ消費でなくコト消費の今、よーく考えてください。償却資産のクルマにその金額を投じる価値があるかないか。
そんな時のカーシェア、レンタルサービスです!
初めての輸入車として購入されることの多いフォルクスワーゲン。これで輸入車にハマって逃げられなくなる事も多いんです!
実際カーシェア、レンタルサービス検索サイトのDrive go Searchでフォルクスワーゲンのクルマを見つけられましたよ!
欧州車のSUVを積極的にカーシェア・レンタルサービスの各事業者には拡充していただきたいですね!
代車用や競合他社研究の為だったり、ディーラーや保険会社の営業先も大いにあるし…
あれ? 僕がやってみようかな?(笑)
ちなみに欧州ではすでにT-Rocカブリオレなるモデルが発表されていました。こちらの日本導入も気になりますね!