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クーペ+SUV、それは人間のわがままが生み出した新カテゴリー
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各社躍起になるクーペスタイルSUV メルセデス・ベンツ GLEクーペ発表
新型のGLEクーペが発売になりましたね。直近ですと2019年年末にBMWの新型X6が、2019年9月にAudiでは初のクーペSUVとなるQ8が発売になり、欧州各社がこのカテゴリーに参入しています。
車の成り立ちや勉強をしっかりしてきている人には名前の付け方もスタイルも違和感だらけのカテゴリー。
クルマって元々が馬だったものだからまだ馬力って表記がまだ生きているし、ボディタイプのセダンやカブリオレやクーペも馬車時代の名残。その中でもこのクーペ、(正しい発音だとクッペに近い)とは通常『二人乗りの四輪馬車』の呼び名なんですよ。
当然二人乗りだから四枚もドアは必要なくてすっきりするし、二人乗りの馬車ってことでホイールベースの真ん中に定員は座れて乗り心地はいいし、極めて密室度の高くプライバシーが確保された空間なわけなので、当時のヒルズ族的ハイソな方々御用達の乗り物だったわけです。
それをSUVと混ぜてしまうなんて!CLSや6シリーズグランクーペのような4ドアクーペと同様で完全に理解に苦しむのです(笑)。
そもそも私自身、SUVのグランドチェロキーを所有していながらも、ホンネはSUVってカテゴリー自体が相当理解に苦しむ乗り物。オンロードしか走らないなら背が高い理由がないじゃん。時々山道行くの? ならRVでいいじゃなかろうか。今流行りのコンパクトSUV? それは、もはやSUVではないですから。ただのアウトドアテイストのコンパクトカーですよね。
ということでそもそもSUV自体が実は現代人の『〇〇もいいけど××もほしい…』というわがままから生まれたカテゴリーなわけです。
そしてこの『クーペSUV』を読み解くと…※除イヴォーククーペ
『SUVってなんか…スーツとかさードレスに似合わないしー、見た目のスタイルがきれいじゃないよね…』
『うんうん。そうだね。』
『クーペってさ、綺麗だからクーペ背持ち上げて伸ばしてみる?』
『でもさ、クーペってドア二枚じゃない?SUVって言ってるからドアは4枚要るでしょ。』
『じゃあ、ドアを付けちゃおうよ!』
『いえーい!イイね!』
もうそんなライトなキラキラネームつけるノリで作ったようにしか感じないのですよ。本当に。すみません。
わがままの産物にわがままをプラスした人間の欲の塊みたいに映るのですよ。
しかしながらそれが大ヒット中なんですね。
そりゃいいわけですよ。クーペSUV…全部入ってるんだから。
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考えられるすべての欲求を一台で満たす。
そんなクーペタイプSUV。悪いわけないんですよ。だって全てのわがままを通したモデルなのですから。
ブランディングとしても高級SUV市場は活気づいているし、そこにもともと贅沢なクーペのエッセンスが入っているわけですから値付けが高くても文句は出ない。当然価格に見合ったクオリティは高いものとなるわけで、イメージ戦略もバッチリ。

そんな中、最新型のGLEクーペではGLEでも設定された『E-Active Body control』がOP設定されます。これは競合他社にはない強みで、昔からメルセデスはアクティブダンパー採用には積極的ですね。そしてそんなアクティブサスのサプライヤーは信頼と実績のビルシュタイン製! 車好きなら『おおっ。』となります。
追々導入されるちょうどいいグレードのGLE53クーペではこのあたりも標準装備でしょうからそのマジックな乗り心地を予想しますと、満足度も高いと思われます。
クーペSUVのパイオニア、実はBMW
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実は大流行りする前にクーペSUVを市場に投入した激やば(失礼!)メーカーがBMWでした。
何と2008年には日本でX6を販売開始、翌年には、オバケみたいなグレードのX6Mも導入と、かなりチャレンジングで鮮烈な印象を受けたのを覚えています。
X6Mは初代・二代目共に運転経験がありますが、特に初代は競合車がいなかったせいもあり驚きの連続でしたね。
タイヤはポルシェみたいに太く、車体は戦車のようにでかく、室内は豪華で私が183cmと大型なこともありリアシートはクーペスタイルを裏切らないヘッドクリアランスの狭さ。そしてやたらと速くて、グイグイ曲がる曲がる、なんじゃこりゃ…と。
現在でも系譜は途絶えず3代目が昨年末に登場しており日本の道路を走るのもそろそろといわれております。。
最後発のAudi、ほんとにVorsprung?

AudiのクーペSUVは昨年発表のQ8
Audiのブランドスローガンは「Vorsprung Durch Technik(フォルシュプルング・ドゥルヒ・テヒニーク)=技術による先進」といわれています。
最近ですと、LEDテールやデイライトを流行らせましたし、配光技術も高く、LEDヘッドライト(世界初量産はKOITOでLS600hLに採用)も量産体制を早い段階で築きました。シーケンシャルウインカー(流れるウインカー)の日本導入にあたって国交省のお役人を捻じ曲げたとか曲げなかったとか。
シンプルかつ緻密なバウハウスデザインを意識しながらデザインされ、どの車種を見てもクーペのようなピラーラインを持ち、スタイリングでトレンドを作り出すのが上手なメーカーで、走行性能でもAudiで行けない道は戦車でもいけないとまで言われる4WD技術など、特許を多く持つインテリジェンスを感じさせるメーカーです。
でもいつかお話ししたいRS3事件やインポーターの値付けのド下手さにOP設定の細かさで日本国内ではつまらんところでテヒニーク不足を露呈してる残念なブランドなんですよね。プロダクトは良いのに極めて残念。
そんなAudiのクーペSUV初球。Q8。
もう何と言いましょうかね、日産ジュークの大きいやつとでもいいましょうか。いや、世界最強の微生物クマムシ感とでもいいましょうか。顔はそんな感じ。とにかく異質感がすごいです。
名前のヒエラルキーを多少シカトしているのも面白く、Audiでは数字が大きければ大きいほど車も大きいはずなのですがQ7のほうが全長・全高共に大きかったりします。
またA8は専用設計の宝庫であるのにQ8はQ7がベース車。そこにA6系の内装をONしましたみたいな状態。骨格共有のランボルギーニ・ウルスの良くも悪くも『出汁』感が残念。
でも乗ってみると、今回取り上げた3メーカーの中でダントツに良いですね。値段に見合った内装感はないですが、単純に意のままに走れる走行フィールといいますか、走りやすさや質感のバランスなどはダントツで良いです。
欧州各社が力を入れているクーペSUV。メーカーごとの特徴が良く出ていてこれからのマーケットがさらに盛り上がる気がして楽しみです。
DRIVE go SEARCHを使うとシェアカーやレンタカーでなかなかラインナップを探しにくい欧州各社の情報が見れますのでおススメです。
今回取り上げた最新のクーペSUV3車種はまだ配車されておりませんが、
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