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増えるスマホ・携帯の使用が原因の死傷事故

パソコンとともに、私たちの生活を大きく変化させ向上させているスマホ・携帯電話は、スマホ中毒という言葉があるように一時たりとも手放せないという人も多いようです。
メール・LINE・SNS、ゲームなど若者から中高年の方まで大人気のスマホです。しかし、便利なのはもちろん良いことなのですが、残念なことにスマホ・携帯の使用によるクルマ運転中の死傷事故は増え続けており、2017年には1885件もの死傷事故が発生しています。
このうち、特にスマホなどの画面を見る目的で使用していたことに起因する交通事故は1021件となり、5年前と比較すると実に1.8倍増となっています。
また、警察庁の発表によると、2017年の携帯電話使用等の道路交通法違反で検挙された件数は91万5797件となっており、これは道路交通法違反全体の14.1%をも占めており、最高速度違反(147万8281件)、一時停止違反(132万7461件)に次ぐ第3位の違反件数となっているのです。
遂に警察庁が動き出す

スマホの急速な発展には目を見張るものがあり、さすがの警察庁も予測することはできなかったでしょう。しかしながら、スマホ利用時の「ながら運転」が死亡事故を発生するようになると話は違ってきます。
2016年に愛知県一宮市で、助手席に置いたスマホでゲーム「ポケモンでGo」を操作しながら運転していたトラック運転手が、当時9歳だった奨学年生の男の子をはねて死亡させる事故が発生しています。
この死亡事故がテレビ・新聞などで報道されるようになると、スマホ利用時の「ながら運転」に対する社会の目が厳しくなり始め、罰則化の機運が高まることになります。
そして、2018年12月、警察庁は「ながら運転」に対する罰則をさらに強化しようと「道路交通法改正試案」を公表しました。
道路交通法改正試案では罰則の強化も検討中

今回公表された「道路交通法改正試案」では、運転中のスマホ・携帯使用に関する罰則強化も盛り込まれています。
試案によると、運転週にスマホや携帯電話を使用した「ながら運転」の場合、事故を起こしていない「保持」の場合でも、現在の「5万円以下の罰金」から「6か月以下の懲役または10万円以下の罰金」に引き上げられ、反則金は大型車の場合で現行の7000円から25000円、普通車の場合で現行の6000円から18000円にそれぞれ引き上げられる予定です。
これに加えて、違反点数も現行の1点から引き上げられる可能性があります。
さらに、「保持」よりも重い「交通の危険」と判断された場合には、非反則行為で現行の「3か月以下の懲役または5万円以下の罰金」から「1年以下の懲役または30万円以下の罰金」と、より厳しい内容に変更されます。
罰則を厳しくすればよいというものではなく、問題の根本的な改善にはつながらないのではとの指摘もありそうですが、今後もさらに普及することが予想されるスマホ時代に対して、少しでも事故が減少するのであれば致し方ないと考えるべきかもしれません。
交通事故が大きく減少傾向の中で急増しているという事実

交通戦争という言葉も今は昔で、交通事故による死者数は1万人を大きく超えていたのはもはや過去の時代の話で、平成30年には4,000人を大きく割り込み、警察庁の統計開始以来最低の数字となる3,532人にまで減少しています。
もちろん、減少しているのは死者数のみならず、交通事故そのものが大きく減少しています。これには様々な要因が考えられますが、技術の発展とともに警察関係者の方などの多大な努力があることは言うまでもないでしょう。
最近の傾向としては、高齢者による事故は増加していますが、それ以外で増えているのがスマホ・携帯の利用による「ながら運転」の事故というわけです。
警察庁としては、ここまで大きく交通事故を減少させたという威信にかけても、今後増えると予想されるスマホ・携帯利用時の「ながら運転」による事故を抑えたいところでしょう。
「ながら運転」の危険性とは

LINEを見るくらいなら、と簡単に考える人もいるかもしれません。確かにLINEを見るだけであれば1~2秒もあれば十分かもしれません。しかし、その1~2秒の間にどれだけのリスクがあるのか考えたことはありますか?
警察庁のホームページでは、「クルマが2秒間に進む距離」を時速別にまとめたものが掲載されています。
それによると、
10km/h ➤ 約5.6m
20km/h ➤ 約11.1m
30km/h ➤ 約16.7m
40km/h ➤ 約22.2m
50km/h ➤ 約27.8m
60km/h ➤ 約33.3m
と驚くほどの距離となっていることが分かります。
時速30kmで2秒間だけSNSをチェックしただけでも、何と16.7mも進んでしまっているわけです。
現在、外部から必要な音が聞こえる「ハンズフリー」は、交通事故の発生件数が少ないこともあり、違反の対象とはなっていません。しかし、この数字を見る限り、例え「ハンズフリー」であったとしても、集中力が減少するのは明らかでしょうから注意するに越したことはありませんね。
自動運転「レベル3」ではスマホ見ながら運転は容認?

スマホ・携帯利用時の「ながら運転」が厳罰化の動きとなっているところに、一方では、スマホを見ながらの運転容認というニュースが流れています。
もちろん、これは自動運転車の話で、自動運転車の公道走行を可能にするための道路交通法の改正案と、安全対策のための仕組みづくりを盛り込んだ道路輸送車両法の改正案を政府が閣議決定したというニュースです(2019年3月8日)。
この改正案で対象となるのは、一定の条件でシステムが運転を担い、緊急時にはドライバーが操作する「レベル3」の自動運転です。
東京オリンピックでは、「レベル4」の自動運転が登場する予定ですので、「レベル3」の自動運転は私たちにとっても非常に身近な存在となってきますね。
まとめ
交通事故は大きく減少してきているこのご時世で、高年齢者による事故とともに急激な増加傾向となっているのが、スマホ・携帯利用時の「ながら運転」による事故です。特に、スマホの画面を見ながらの事故は大幅に増えています。
カーシェアユーザーの中には、初心者ドライバーやたまにしか運転ない人も多いですが、運転に自信なないドライバーは「ながら運転」することもないでしょうが、むしろ、運転に少し自信のある方のほうが少しだけなら大丈夫だろうと考えるのかもしれませんね。
ただし、少しだけのつもりでも非常に危険ですから、スマホ・携帯に限らず「ながら運転」は絶対しないように心がけたいものです。
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