気になるコストの違いを調査

だんだん普及してきたとはいえ、まだカーシェアはちょっとよくわからない、という人は多いですよね。実際のところ、最も気になるのはコスト。マイカーを所有するのと比べると、長い目で見た時のコストって、どれくらい違うのでしょうか？　ちょっと比較してみましょう。

プリウスを購入したら、維持費はどれくらい？

まず、マイカーを所有するケースを考えてみましょう。もはや日本車を代表する存在となったプリウスを新車で購入すると、グレードにもよりますが車両価格は約280万円。所有に伴う維持費は、購入時に払う自動車取得税が約7万円(グレードによって異なります)、自動車税が年間3万9５00円、自賠責保険が年間あたりだと約1万2000円、重量税が年間7500円です。もちろん必須の任意保険は年間6万円くらい必要でしょう。そしてガソリン代ですが、プリウスですから実燃費を20km/Lとして、月に500km、年間6000km走る場合、1Lあたり130円で計算すると年間3万9000円となります。以上、これら維持費だけで年間(登録初年度)22万8000円となります。

減税のあるプリウスでも一ヵ月の維持費は3万円以上

といってもプリウスはエコカー減税の対象車なので、自動車取得税は免除、重量税も3年間免除されます。また登録翌年の自動車税も1万円となるので、仮に10年間乗り続けた場合、上記維持費だけで155万0500円となります。さらに整備費として年間5万円、車検の年はさらに5万円かかるとすると、10年間で車検は4回ですから計70万円となり、維持費と合計すると225万500円です。この維持費と車両価格を合計した約505万円が、10年間のマイカー費用のおよその総額と考えていいでしょう。10年後の車両価格がおよそ50万円と仮定すると、それを差し引いた約455万円が10年間の実質負担額となります。これをひと月あたりにすると約3万8000円です。

コストはカーシェアがお得。でもマイカーの魅力も捨てがたい

では、カーシェアでプリウスを月に500km使用すると、いくらぐらいかかるのでしょうか。タイムズカープラスの場合で計算すると、月額の基本料金が1030円。そしてプリウスの使用料は15分あたり206円ですから仮に24時間パックを選択すると8230円。距離料金は1kmあたり16円ですから500kmで8000円となり、トータル1万6230円です。ここから基本料金の1030円が引かれて1万5200円。圧倒的にカーシェアのほうがお得ですね。　といっても、走行距離や使用時間がもっと長くなればこの差は縮まっていきますし、予約の手間や返却時間を気にせず、いつでも自由に使えるマイカーのメリットは、やはり大きい。また新車で購入した自分のクルマと借り物のクルマでは、満足度も違います。費用にしても、もっと安価なクルマや中古車にしたり、保険の内容によってもかなり抑えることが可能でしょう。逆にガレージを借りる場合は、もっとマイカーの維持費は掛かってしまいますが……。

カーシェア会社によってプランもいろいろ

今回はタイムズカープラスの場合でしたが、オリックスカーシェアやカレコ・カーシェアリングクラブなどでプランの内容や金額は異なりますから、カーシェアリング・レンタカー比較のDRIVE go SEARCH(ドライブゴーサーチ)でいろいろと調べてみるのがいいでしょう。マイカーがいいのか、カーシェアが得か、自分の使用パターンやクルマに対する考え方も含めて、シミュレーションしてみてください。